自分の振り返りについては、様々な角度から何度も繰り返して自問自答してみてください。
例えば、「行動力があります」という強みを考えた場合、「それは具体的にどういう事か?」「なぜそう思うのか?」「どういう時に発揮されるのか?」などを深堀りするのです。
自分自身で答えが出ず、納得のいかないような事は、残念ながら相手にも伝わりづらいです。相手が何を求めているのか、そして自分でも自分の事がよく分からないまま一方的に話してしまうと、お互い分かり合えないままになってしまう可能性があります。
「自己PRは?」という質問のための「答え」を考えるのではなく、幼少時から現在に至るまで自分の人生を振り返って、自分の軸を考えていきましょう。もちろん、軸が変わる事もあると思います。その場合、「なぜ変わったのか?」「変わったきっかけはどんな事だったのか?」に気づく事が大切です。時には向き合いたくない過去にぶつかる事もあると思います。でも、振り返りを行う事によって、自分が大切にしている事も浮き彫りとなり、最終的には自己PRにつながってくるのではないでしょうか。
企業側はどんな意図で自己PRの質問をしているのか?どんなニーズがあるのか?と、相手の視点で考えながら、しっかりと自分を振り返ってみてください。
薬袋恵理(みない えり)
日本キャリア開発協会CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)会員
人材サービス会社にて、人材派遣営業・コーディネーターを経験し、転職。現在は人材サービス会社にて、キャリアアドバイザーとして主に20代~30代の人たちの転職支援を行う。 2012年、日本キャリア開発協会CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)取得。https://www.j-cda.jp/