【小学生の頃に全都道府県制覇!?】 一瞬の体験を大切に過ごす先輩社会人に、星野リゾートでの仕事のエピソードや学生時代について聞いてみた

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、国内外およそ70の施設を運営する「星野リゾート」の先輩社会人にインタビュー。接客業務や企画、人事など幅広い経験を持つ堀越美鈴さんに、業務内容や学生時代のエピソード、就活についてお話を伺いました。
2022年度入社
『磐梯山温泉ホテル』、『界 由布院』、人事グループでの勤務を経て、この夏から新規開業施設である『界 奥飛騨』に開業メンバーとして赴任。
各施設では、「サービスチーム」という星野リゾートならではの働き方のなかで、客室清掃やフロント、夕食担当としてお客様に向き合う傍ら、広報業務や企画造成を経験。人事グループでは新卒採用を担当していた。
――自己紹介をお願いします。
星野リゾートの人事グループで新卒採用の担当をしています、堀越美鈴と申します。人事グループに至るまでは、福島県の「磐梯山温泉ホテル」と大分県の「界 由布院」でサービスチームに所属した経験があります。
――現在所属されている人事グループの仕事内容について教えてください。
主に、面接の担当や就活サイト上での広報活動に取り組んでいます。学生の皆さまのお話をじっくりと聞き、星野リゾートに入社して、やりがいを感じながら仕事を進めていただけるかどうかをイメージするようにしています。
――採用を担当することになった経緯を教えてください。
私は総支配人やユニットディレクターといったマネジメントの立場を目指して入社したので、その目標から逆算してキャリアを構築してきました。福島県の「磐梯山温泉ホテル」では、ホテル運営だけではなく、スノーリゾートやゴルフ場の事業があり、幅広い事業の経験をしました。大分県の「界 由布院」では実際に旅館運営に向き合いながら、魅力開発業務を担当するなど、旅館運営に関係するさまざまなスキルを積み上げることができました。
こうした経験を経て、自身に足りない要素を考えたときに、ホテル運営を牽引するマネージャーに不可欠な「決断力」が頭に浮かびました。特にチームビルディングやリスク管理のスキルが足りていないと思い、人事のスタッフに相談したところ、人事グループに異動することになりました。そして、チームビルディングに必要なスキルを思う存分人事グループでの経験を通じて、学ぶことができたため、今度は新しく開業する「界 奥飛騨」という施設で、今まで学んだスキルを活かし、一から施設をつくることにチャレンジします。
――サービスチームでの業務内容について、具体的に教えてください。
サービスチームでは、客室清掃やフロント、夕食担当としてお客様と向き合う傍ら、開発業務にも勤しんでいました。開発業務とは、地域や施設の抱えている課題を解決するために、滞在プログラムやアクティビティを考える業務です。
例えば、私がいた「界 由布院」は棚田を売りにしているのですが、春・夏・秋と比べ、冬に見える景色に課題がありました。そこで、冬でもお客様に満足していただきたいと思い、「界 由布院」で働くスタッフと議論を重ね、実際に、温かい焼酎を楽しんでいただける大人向けの滞在プランを提供することになり、多くのお客様からご好評をいただくことができました。
――座右の銘やモットーがあれば教えてください。
「最初で最後の今を生きている」という言葉です。もともと何事も後回しにしてしまいがちな性格だったのですが、いろいろな人との出会いや私の大好きな旅行を通じて、そのときでないと見られない景色に触れ、そこでしか出会えない人と関わりを持つ中で、一瞬の大切さを実感し、時間や体験を大切に生きていきたいと思い、この言葉をモットーにしています。
――星野リゾートに就職を決めた理由を教えてください。
日本全国の魅力を社会へ発信できる企業だと考えたためです。私は小学校6年生までに、日本の全都道府県に行くという経験をしました。この経験を通して、地域による自然や文化の違いを学ぶと同時に、まだ知られていない魅力が日本にはたくさんあるということを痛感しました。星野リゾートはただ宿泊施設を提供するだけではなく、地域の魅力を伝えるためのアクティビティや滞在プランの考案まで行います。旅行への多様な関わり方が可能な星野リゾートであれば、私が幼い頃に感じた日本の奥深さを伝えることが出来ると思い、入社を決めました。
――星野リゾートの雰囲気を教えてください。
社員はみな、楽しくも責任を持って働いています。星野リゾートはフラットな組織文化を戦略として選択しており、バックグラウンドに関係なく発言しやすい環境があります。そして、ただ発言するだけでなく、自身の発言に責任を持ち、自律的にキャリアを形成していくところも、星野リゾートの特徴です。
――どのような学生時代を過ごしていましたか?
大学ではフィールドワークをしながら観光産業や地域社会について勉強したいという思いがあったことから、自然に囲まれた長野県の大学に進学し、熱心に学業に取り組んでいました。また、観光業界に就くことを考えると、接客サービスの経験が重要になると思ったので、結婚式場での料理の給仕や新婦さまの介添えのアルバイトなどをしていました。
――星野リゾートに入社するためにやっておいた方が良いことはありますか。
必須の経験やスキルというものはありません。最も大切なのは、皆さんそれぞれが挑戦したいことに向き合う経験だと思います。この経験は何に繋がるのだろう、と考えすぎてしまうと、どうしても一歩を踏み出しづらくなってしまいますよね。大学という、ある程度自由な環境にいるからこそ、気持ちのままにいろいろなことに挑戦していただきたいなと思います。
――学生時代の経験が、今のお仕事に役立っていると感じることがあれば教えてください。
大学生のときに地域活性化プロジェクトに参加した経験が、役立っていると感じています。人口減少や空き家など様々な課題を抱える町がターゲットで、当初はこの町をたくさんの人が訪れる場所にしようと意気込んでいました。
しかし、実際に地域の方々とお話を重ねる中で、たくさんの人に来てもらうことだけが地域活性化ではないということを感じました。外部から来た私達が「こんな町にしたい」と熱意を伝えるのも凄く大切ですが、やはりそれだけではなく、実際に町に住む方々にとっての「良い町とは何か」を真剣に考えることが重要だと学ぶことができ、非常に良い機会となりました。
星野リゾートに入社した後も、地域の方々と真摯に向き合い、その地域の在り方を一緒に考えていく姿勢を大事にしていますが、こうした土台は地域活性化プロジェクトの経験によって構築されました。
――就活生のとき、どのようなことを心掛けていましたか。
面接等で、どのような成果を出したかというよりも、その経験を通して何を感じたかを自分の言葉で伝えることを大事にしていました。着飾って話すのではなく、自分が本当に思ったことを素直に話すように意識して、就活に取り組んでいました。
――最後に大学生へメッセージをお願いします。
私がお伝えしたいことは、無駄な経験なんてないということです。挑戦しようとしていることが将来的に何に繋がるかは一旦横に置いておいて、とにかくやってみるという姿勢を大事にしてほしいと思います。その結果、色々な人との出会いを経験し、自分のキャリアや目標を決定していただければ良いのではないかなと思います。本日はありがとうございました。
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取材:秋保 柚月(ガクラボメンバー)
執筆:浅井 宏允(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:星野リゾート