【外務省の先輩社員】中南米局南米課:榎本歩実さん

編集部:すい
2018/01/09
キャリア
あとで読む

榎本さんメインカット

プロフィール:榎本歩実(えのもと あゆみ)
2010年京都大学法学部卒業。同年、外務省入省。2年間国連政策課に所属したのち、スペインへ留学。その後、在チリ日本大使館に約2年間駐在し、昨年2月帰国とともに現職。

外務省では、国際社会における日本の安全と繁栄、そして国益を守るための外交を行っています。では、外交とはいったいどんなお仕事なのでしょうか? 今回は、外務省の中南米局南米課に所属する主査の榎本歩実さんに、仕事内容や学生時代の経験などを聞いてみました。

▼外務省の先輩社員をもっと見る!
外務省の先輩ロールモデル一覧

社会人編「歴史的な瞬間」に立ち会えるのが外務省の仕事の魅力

今のお仕事はどんな内容?

中南米局南米課の仕事は、南米10カ国と協力関係を進め、日本にとってよりよい国際環境を作ることです。そのために南米課が行っている仕事としては、まず政府間の往来機会の設定があります。例えば総理大臣が南米諸国に訪問し、首脳会談を行うなどですね。他にも、貿易や投資機会を促進するために、経済連携協定の交渉を行うなど、企業が進出しやすい環境作りを行います。また、南米は自然災害が多い地域なので防災分野での協力も重要です。私は昨年までチリの大使館に勤務していましたが、チリは地震や火山が多いなど、災害が起こりやすい環境が日本と似ており、双方の経験や技術を共有する、防災面での協力を行ってきました。

中南米局南米課では、このように、要人往来、貿易・投資のルール作り、開発援助、文化・学術・スポーツにおける交流、日系社会との連携など、さまざまツールを用いて、中南米各国との関係強化を行っています。

その中で私は総務班長として、南米全体に関わる仕事の取りまとめをしています。例えば総理大臣が訪問するのであれば、その訪問に関わる全体的な調整などですね。また、総務班長の仕事とは別に、日本・コロンビアの経済連携協定(EPA)の交渉を担当しており、関係省庁とも連携しながら、交渉妥結に向けて取り組んでいます。

ただ、こうした相手国との調整は時に非常に難しいものです。私たちは日本の利益になるように交渉しないといけませんが、その内容がそのままでは必ずしも相手にとってもいいものとは限りません。日本にとって守らなければならないものがあるのと同様に、相手国にも守らないといけないものがあります。そうした難しい状況の中で、どのように双方にとって最大限の利益を引き出しいい着地点を見出すかは外務省の腕の見せ所です。

難しいことは多くありますが、外務省の仕事は「歴史的な瞬間に立ち会うことができる」ことが、大きな魅力です。2016年には、オバマ・アメリカ大統領(当時)の広島訪問の際にもお手伝いをしたのですが、こうした歴史的な瞬間に立ち会えること、また携われることは大きなやりがいですね。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

榎本さんインタビュー1

直近で一番印象に残っているのは、2016年に安倍総理がアルゼンチンを訪問したことです。実は現職の総理がアルゼンチンを訪問するのは57年ぶりでした。アルゼンチン訪問に限らず、総理大臣の海外訪問は、膨大な事前調整が必要なため非常に大変です。しかし、日本とアルゼンチンの歴史において重要な瞬間に立ち会えたことはとても印象的でしたし、大きな達成感も味わえた出来事でしたね。

現在の仕事以外では、入省から2年間所属していた国連政策課で担当した「アフリカの国連大使の訪日調整」があります。スケジュールや受け入れの調整を行うだけでなく、日本滞在中は全日程を大使に同行しました。国連大使は、その国の外交官のエースともいえる存在なので、まだまだ駆け出しの時期に、そうした経験豊富な人と過ごせたことは大きな経験になりました。

今の会社を選んだ理由は?

私は小学校から高校を卒業するまでシンガポールで過ごし、シンガポールではインターナショナルスクールに通っていました。そこでさまざまな国の学生と一緒に学んでいく中で、「日本と外国との橋渡しができる仕事がしたい」と思うようになりました。また、高校時代にカンボジアでボランティア活動を行ったことも、国際的な仕事を目指したきっかけです。カンボジアでは紛争の影響による貧困がまだまだ根強く、その現状にとてもショックを受けました。それと同時に、食べるものに困ることもなく、安全な場所で教育を受けることができた自分はとても恵まれた環境で育ったことを実感し、社会に還元する仕事ができればと思いました。

最終的に外務省に進もうと思ったのは、「日本と外国との橋渡しができる仕事」「国際協力ができる仕事」であるだけでなく、シンガポールが「外交の力で大きくなった」ことも挙げられます。シンガポールは日本以上に資源の乏しい国ですが、外交の力によって現在のような活気のある経済大国になったのだと思います。そうした外交の力に魅力を感じたことも、外務省を選んだ理由です。

次のページ榎本さんが学生時代に一番力を入れたことは

関連記事

関連キーワード

おすすめの記事

合わせて読みたい

編集部ピックアップ

「先輩ロールモデル」のカテゴリを絞り込む

学生の窓口会員になるとこんなにお得!

  • Tポイントが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    記事やイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

無料会員登録

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

もっと見る

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • Tポイントが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催