【「UFO」目撃! どうすればいい?】はじめての「UFO目撃」おどおど #あつまれ!_おどおど学生。

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最近、中国の軍事気球がアメリカ合衆国で撃墜されたりしましたが、私たちが知らないだけで、世界の空には得体の知れない物が飛行しているのです。未確認飛行物体のことをUFOといいますが、皆さんはUFOを見たことがありますか?

見たことがなくても、これから目撃するかもしれませんね。初めてUFOを目撃したら、さすがに皆さんおどおどするでしょう。今回は、読者の皆さんがUFOを目撃したときに備えて、目撃したらどうすればいいのか? をご紹介します。

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「UFO」は「宇宙人の乗り物」ではない

UFOは「Unidentified Flying Object」の略で「未確認飛行物体」と訳されます。「UFOといえば宇宙人の乗り物(エイリアンクラフト)」という認識が広がっていますが、本来は「空を飛んでいる正体不明の物」はなんでもUFOといいます。

最近では「UAP」という呼び方も一般的になっていますが、こちらは「Unidentified Aerial Phenomena)の略で「未確認空中現象」と訳されます。

皆さんが何か正体不明の空飛ぶ物体を見たとしても、それはUFO(あるいはUAP)ではあるものの、エイリアンクラフトだというわけではありません。

●「プロジェクトブルーブック」のUFO目的調査では……
実は、UFOの目撃談の検証は昔から行われています。空飛ぶ円盤(flying saucerの和訳)という名称が広まるきっかけになったケネス・アーノルド事件が1947年。これがUFO事件、UFO神話の始まりといわれています。

以降、合衆国では多くのUFO目撃情報が報告され、ついに合衆国政府も重い腰を上げます。国土上空を「なんだか分からない物が飛行している」というのは見過ごせないからです。当時は冷戦が始まったばかりでしたから「ソ連の飛行物体だったらどうすんだ」という危機感もありました。

アメリカ空軍は「プロジェクトブルーブック」(Project Blue Book)という調査プロジェクトを運営しました。同調査は1952年3月から1969年12月17日まで存在し、ブルーブックの前身の組織のデータも加えて実に1万2,618件ものUFOについてのレポートが収集されました。しかし、その目撃情報は、ほとんどが自然現象(雲、星、月など) や航空機の誤認であると結論付けられました。

「エイリアンクラフトである」と結論付けられたものは皆無です。

つまり、UFOだ!と目撃したとしても、そのほとんどは正体が未確認なだけで、普通に地上で観測できる自然現象や飛行機、気球などだったりするというわけです。

また、「プロジェクトブルーブック」でも正体が分からなかったものが約22%ほどありました。その大半はデータ不足のため判断のしようのないケースで、これらデータ不足の事例を外して、データがありながらも未確認事例のままとして残ったのは約5%でした。最後に残ったこの約5%も「宇宙人の乗り物」を意味しているわけでもありません。ただ「正体不明」というのが正しい解釈です。

宇宙人を持ち出さなくても説明がつく物体である可能性の方も高いのです。

ですから、大学生読者の皆さんがUFOを目撃しても、おどおどする必要はありません。焦らずに、しっかり観察することが大事です。

初めてUFOを目撃したら?

では、実際にUFOを目撃したら、どうすればいいのでしょうか? しばしば「日本最強のデバンカー※」と呼ばれる皆神龍太郎先生に伺ったところ


「もし実際にUFOを目撃したら、『自分の見たものが何であったのかを後で検証できるようなデータを残す』ということに尽きるのではないかと思います。

いつ、どこで、どの方角に、どのような物を目撃したのか、という正確なデータです。具体的には、写真より動画で残しましょう。目撃物体の動画も、その物体がいた高さや方向が分かるように、周りの景色も必ず一緒に写します。

夜間の撮影であれば昼間に同じ場所に再び立って、周囲の景色を映して方向や高さが再現できるような資料を残しましょう。

単独の目撃だと信憑性が低くなるので、もし周りに一緒に目撃した人がいればその人々の情報も残しましょう。

撮影時間や撮影位置、そして飛行物体のいた方角や高さが正確に記録できたら、万が一同じ物を違う場所から撮影していた人がいた場合に両方のデータを比較することによって、三角測量の原理で、物体がどの位置にどの高さでどれほどの速さで飛行をしていたか、といったことも割り出すことが可能になります」


とのことでした。

解決⁈ はじめての「UFO目撃」おどおど

実際にUFOを目撃したら、落ち着いてその物体を記録することに努めましょう。大学生読者の皆さんはスマホを持っているでしょうから、UFOを目撃したら、スマホで(できれば)動画を撮るようにしてください。

※デバンカーとは、超常現象やオカルトを懐疑的、科学的に調査する人のことです。

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文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部

取材協力:皆神龍太郎

皆神龍太郎
 Profile

疑似科学ウォッチャー。『と学会』運営委員。ASIOS会員。しばしば日本最強のデバンカーといわれる存在。『UFO学入門 伝説と真相』(楽工社)、『あなたの知らない都市伝説の真実:だまされるな! あのウワサの真相はこれだ! 』(学研パブリッシング)など著書多数。
https://twitter.com/debunkerjp


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