早稲田大学探検部も追った! アフリカのUMAの謎とは!?
UMA(Unidentified Mysterious Animal)は「未確認生物」を示す和製英語で、「ネッシー」「雪男(サスカッチ/ビッグフット)」「ツチノコ」「チュパカブラ」といったものが有名ですね。皆さんは、アフリカの熱帯雨林地帯にいるとされる「モケーレ・ムベンベ」というUMAをご存じでしょうか。
■コンゴの湖にいるというUMA「モケーレ・ムベンベ」とは!?
モケーレ・ムベンベは、アフリカの熱帯雨林地帯に生息するとされるUMAで、特にコンゴ共和国のテレ湖(Lake Tele)で目撃例が多いとされています。テレ湖は楕円(だえん)形をした湖で、周辺は熱帯雨林。テレ湖がある地方は、コンゴ川の支流が入り組んで走り、湖沼の多い場所でもあります。
モケーレ・ムベンベは、現地に伝わる怪物の名前とされますが、その解釈はさまざまです。また、未知の生物の伝承は18世紀にまでさかのぼるとされています。ロイ・マッカル(シカゴ大学の生化学者)の聞き取り調査によると、1959年にピグミー族の人が2頭のモケーレ・ムベンベを目撃し、1頭を仕留めることに成功。その肉を食べたところ、全員が死んでしまったとのことです。
モケーレ・ムベンベの体長は5-10メートル、恐竜の生き残りではないかという推測もあるのですが、その正体は謎に包まれています。なにせ目撃談はあるものの、未知の生物が生息しているという証拠が何もないのです。
■「おお! モケーレ・ムベンベ!」……それサイじゃん!
このモケーレ・ムベンベの正体とは何なのでしょうか。『と学会』の運営委員にして日本最強のデバンカー・皆神龍太郎さんにお話を伺いました。
――今回はモケーレ・ムベンベなのですが……。
皆神先生 アフリカのUMAですね。
――いろいろな調査が行われているようですが、結局今に至るもモケーレ・ムベンベが何だか分からないようですが……。
皆神先生 モケーレ・ムベンベについては、日本からも現地に探検調査に赴いた人たちがいて大変貴重な記録を残しているんです。
――えっ! そうなんですか。
皆神先生 1988年に早稲田大学の探検部がはるばる日本からテレ湖まで行って調査を行っているのですよ。ノンフィクション作家の高野秀行さんが当時この探検部にいて、調査時の出来事を『幻獣ムベンベを追え(発表時の『幻の怪獣・ムベンベを追え』から改題)』(集英社文庫)にまとめています。
――それで調査はどうだったのでしょうか。
皆神先生 とても面白いことが分かっています。まず、