早稲田大学探検部も追った! アフリカのUMAの謎とは!? 2ページ目
●テレ湖はとても浅い湖だった
のです。水深は平均でわずか2メートルほど。これは早稲田大学探検部の大きな成果ですね。もし、モケーレ・ムベンベが水の中に棲む巨大な恐竜であれば、水深2メートルでもずっと隠れていられるほど、とても平べったいもののはずですよね(笑)。なにせ姿を隠すのが難しいほど浅い湖なんですから。
――そんなに浅い湖なんですね。科学的な調査を行なった早稲田大学探検部はすごいですね。
皆神先生 また、英国のテレビ局BBCが行った調査では「動物図鑑」を持っていって、それを現地の人に見せて「この中にモケーレ・ムベンベはいますか?」という聞き取りを行ったのです。すると「モケーレ・ムベンベ!」と言って指さしたのが……「サイ」だったのです(笑)。
――えっ!?
皆神先生 本来はこのような動物図鑑を持っていくということはすべきではありません。現地の人に先入観を植え付け、意識にバイアスをかける可能性がありますのでね。
――でも、ということはモケーレ・ムベンベはサイなんですか?
皆神先生 一つの回答ではあるでしょうね。ただですね、サイは熱帯雨林には生息していないんですよ。ですから、モケーレ・ムベンベがサイであったにせよ、どうしてサイがテレ湖までやって来たのかという疑問が残ります。
そもそも、現地で何を指して「モケーレ・ムベンベ」という言葉が使われているのか、という根本的な問題があるんですよ。というのは、固有の動物を指すのではなく、例えば「大きくて怖い何か」とか「化け物」いったような意味合いだったら、別にUMAや恐竜でなくても、なんにでも当てはまっちゃいますからね。
――ちょっとガッカリですね。
皆神先生 まあ確かに夢はないかもしれませんが、現実というのはそういうものではないでしょうか。最近はUFOも飛ばなくなってますしねー、オカルト業界もネタが不足気味ですね(笑)。
⇒『幻獣ムベンベを追え』高野秀行
http://u111u.info/mqZL
⇒『トンデモ超常現象99の真相』と学会
http://u111u.info/mr1J
(高橋モータース@dcp)