【ビッグマックで世界経済がわかるってほんと⁈】一番高い国はどこ? はじめての「ビッグマック指数」おどおど #あつまれ!_おどおど学生。

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大学生読者の皆さんは、「ビッグマック指数」(Big Mac index)をご存じでしょうか。これは、マクドナルドのビッグマックを元にした経済指標です。知っていると、便利に使えますし話の種にもなりますから、今回は「ビッグマック指数」についてご紹介します。
「ビックマック指数」って何?
『マクドナルド』は世界中どこへ行ってもあり、名前が変更されていることもありますが、ビッグマックも同チェーン店の看板メニューとして各国で販売されています。また、品質もほぼ同じです。
さすが「世界のどこでも同じ味を!」の『マクドナルド』なのですが、この限りなく均質だけれども各国で値段が違うという性質に目をつけたのがイギリスの経済誌『エコノミスト』誌です。
同じビッグマックという商品で国ごとに価格が違うということは、ビッグマックを使って各国の為替レートを計算できるのではないか? 物価の水準が比較できるのではないか?というわけです。
この着目によって生まれたのがビッグマック指数です。
「ビッグマック指数」を見てみよう!
『エコノミスト』誌の発明したビッグマック指数は、同誌のサイトで公開されていますので、誰でも見ることができます。
https://www.economist.com/big-mac-index
URLにアクセスすると、下掲のように各国のビッグマックの価格が左コラムに並んだページが見られます。
ちなみに、2023年04月20日19:33現在の日本のビッグマック指数を見てみると、以下のようになっています。
日本のビッグマックの価格は410円で、アメリカ合衆国では「5.36ドル」。「The implied exchange rate」は「76.49」。実際のドル円のレートは「1ドル=130.10円」ですので、この差が示唆するのは、日本円は41.2%安く評価されているということだ。
と書いてあります。この「The implied exchange rate」というのがビッグマック指数で、要はビッグマックを用いて計算すると「1ドルは76.49円であるはずだ」と示しています。
ところが、実際の市場では「1ドル = 130.10円」です。つまり、差額の53.61円分(41.2%分)日本円は安いというわけです。
仮に実際の市場でのドル円レートでビッグマックの価格を計算してみると、「1ドル = 130.10円」 × 5.36ドル = 697円になります。
ビッグマック指数は肌感覚の物価を示してもいて、仮に日本人がアメリカに行ってビッグマックを食べるとすると「697円」、41.2%上がった価格になるのです。これはさすがに高いと感じるでしょう。
逆にいえば、アメリカの人々が日本に来ると、41.2%安い価格でビッグマックが食べられるというわけです。そりゃ訪日観光客も増えるというものです。
ちなみに、記事制作時点でビッグマックが一番高いのはスイスです。ビッグマックは1個「6.70スイスフラン」。日本円で計算すると「1,008.49円」です。これは高いですね!
※2023年04月20日の「1スイスフラン=150.52円」で計算しました。
解決!!「ビッグマック指数」おどおど
難しい経済用語でいえば、ビッグマック指数は「購買力平価(PPP)」を測定するために使用できます。「PPP」は、異なる国の通貨を等しく交換可能な商品やサービスの価値で比較する方法です。ビッグマック指数を知っていると、話の種になりますし、また経済の勉強にもなります。
ぜひ大学生読者の皆さんも頭の片隅に覚えておいてください。
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部
⇒データ出典:『The Economist』の「The Big Mac index」http://www.economist.com/content/big-mac-index