【キャンパー御用達! ファイアスターターの使い方】はじめての「ファイアスターター」おどおど #あつまれ!_おどおど学生。
たき火の「たき付け」で多くのキャンパーが利用しているのが「ファイアスターター」です。キャンプでたき火を楽しむなら、ひとつは持っておきたいものです。とはいえ、初心者の場合は、どのように使えばいいのか分からないかもしれません。うまく火花を起こせない可能性もあります。そこで今回は、キャンプ用品店『CAMP DEPOT』協力の下、初めてでもスムーズにファイアスターターを使うこつをまとめました。
▼「ソロキャンプ」おどおど 記事一覧
・『ソロキャンプおどおど』(1)#必要な道具編
・『ソロキャンプおどおど』(2)#キャンプ地の選び方編
・『ソロキャンプおどおど』(3)#前日の準備編
・『ソロキャンプおどおど』(4)#当日の過ごし方編
・『ソロキャンプおどおど』(5)#後片付け編
ファイアスターターを選ぶポイントは?
ファイアスターターは、合金製のロッドを、ストライカーと呼ばれる付属の器具やナイフでこすって火花を起こし、その火花で着火させるという道具です。
合金製のロッドはどのファイアスターターも「円柱形」になっています。そのため、一見すると「どのファイアスターターを選んでも同じ」に思えるかもしれません。しかし、初めてファイアスターターを使うという人は「ロッドがどんな合金で作られているのか」に注目しましょう。
『CAMP DEPOT』によると、ファイアスターターのロッドに使われている金属は、
・マグネシウム
・フェロセリウム
の2種類があり、初めて使う人は「フェロセリウム製」がお勧めとのこと。鉄とセリウムを混ぜ合わせた素材で、マグネシウム製のロッドを比べて火花が起こしやすいのが特徴。軽い摩擦でも火花が散るので、扱いやすいのがポイントです。マグネシウム製よりも価格は高くなりますが、スムーズに火を付けたいという人にお勧めです。
スムーズに使うポイントは?
ファイアスターターはロッド部分をこするだけで簡単に火花を起こすことができる道具です。しかし、効率的に火花を起こすにはちょっとしたこつがあります。『CAMP DEPOT』によると、「ロッドをストライカーでこする際、ストライカーをできるだけ寝かせてこするのがポイント」とのこと。
上の写真のように、ストライカーの手前部分をできるだけ寝かせるようにロッドに置きます。
この状態で一気にロッドの先端までストライカーをスライドさせます。スムーズにスライドさせることができれば、きれいに火花が散ります。
写真では、ストライカーの端が立つようにしてロッドに接しています。このように角度が付いた状態でロッドを擦っても、摩擦面積が少ないため火花が起こりにくくなります。また、スライドさせるときの力が弱いと火花が出ないので、やや強めの力加減を意識します。どのくらいの力がいいのかは何度も使って慣れましょう。
他には、ロッドを「こする」のではなく、火打石のようにロッドとストライカーを打ち合わせたり、マッチをこする要領で一瞬だけすり合わせたりするのもNGとのこと。うまく火花が起こりません。ロッドの先端までストライカーをしっかりとスライドさせることが、上手に火花を起こすポイントです。
他にそろえておきたいもの
キャンプで火付けをする際、ファイアスターターだけでは火が起こせません。以下に「ファイアスターターでたき付けをする際」に、最低限用意しておきたいものをまとめました。
●火口(ほくち)
ファイアスターターから出た火花を最初に燃え移らせるのに必要です。麻ひもをほぐしたもの、燃えやすいように炭化させた布などがあります。
●フェザースティック
火口からまきに火を移す際、用意しておきたいのがフェザースティックです。細く割ったまきの先端をナイフなどで削ぎ、鳥の羽のような形にします。こうすることで火が燃え移りやすくなります。
●ナイフ
フェザースティックを作ったり、まきを細く割ったりするのに使います。まきを割る際は、バトニングといって、ナイフの背の部分を太いまきなどでトントンと叩いて割るのが効率的です。そのため、バトニングしても大丈夫な頑丈なナイフを選ぶといいでしょう。また、ナイフの背部分でロッドを擦っても火花を起こすことができます。
●まき
まきがないと始まりません。キャンプ用品店やキャンプ場で購入するほか、キャンプ場が無償で提供している場合や、周囲から自由に拾って使ってもいいというケースもあります。そのままでは太いのでバトニングで細く割りましょう。
何が必要なのか分からない場合は、お店のスタッフに相談してみるといいでしょう。
ファイアスターターで火を付けてみよう!
道具がそろったらいざ実践! ファイアスターターでまきに火を付けましょう。
1.まきとフェザースティックを用意
火が燃え移りやすいように太いまきをバトニングで細く割ります。割ったまきのうち数本を使ってフェザースティックも作りましょう。作ったフェザースティックはたき火台の中に置いておきます。
2.ファイアスターターで火口に着火する
平らなところに火口を置き、ファイアスターターのロッドで押さえます。
ストライカーを寝かせるようにスライドさせると火花が起こり、火口に引火します。
3.フェザースティックに火を燃え移らせる
火口をフェザースティックに置くと、ナイフで削いだ「羽」の部分に火が付きます。用意しておいた細いまきをくべて、火を大きくすれば完了です。
たき火を堪能したら、火を消して撤収です。このとき、炭や灰は放置せず、必ず回収・処理をすること。炭ツボや灰を回収する袋に入れて持ち帰るか、キャンプ場の指示に従って処分をしましょう。
解決!!「ファイアスターター」おどおど
初心者が戸惑いやすいファイアスターターの使い方をご紹介しました。『CAMP DEPOT』によると「ファイアスターターで火を起こすのも、ひとつのアクティビティーとして人気」とのこと。ライターやマッチを使えば手軽に火を付けることができますが、自分で起こした火花から火を育てるのもまた一興です。これからキャンプに挑戦したいという人は、ファイアスターターでの火起こしにチャレンジしてみてはいかがですか?
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部
取材協力:キャンプ用品専門店『CAMP DEPOT』大和店
https://www.camp-depot.com/
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