研究テーマが思いつかない!【文系学生向け】テーマの探し方(実例一覧あり)

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研究テーマが思いつかない!文系

大学のゼミで「研究テーマを考えるように」と言われたのに、なかなか思いつかないと困ってしまいますよね。ですが、このお悩みはあなただけではありません!卒論などの研究そのものよりも、テーマが決まらないことですごく苦労されたという先輩は意外に多いのです!

そこで今回は、文系大学生向けに研究テーマの探し方をご紹介。ステップを踏みながらお伝えしていきますので、特に研究ビギナーの方におすすめの記事となっております。テーマ探しに役立つサービスや、研究テーマ実例一覧もご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。

▼理系学生向け研究テーマの探し方と実例一覧はこちら
研究テーマが思いつかない!【理系学生向け】テーマの探し方(実例一覧あり)

研究テーマを探す際の3つのポイント

最初に、研究テーマを探す際に押さえておきたい3つのポイントについてお伝えしておきます。

1.自分にとって興味があるか
2.オリジナリティはあるか
3.トレンド要素はあるか

この3点を順番に解説します。

自分にとって興味があるか

1つ目のポイントは「自分にとって興味があるか」です。 これから始まる研究は長期間にわたって続くものですから、なるべく自分が興味関心を持てるものにしたほうがベターです。

逆に全然興味を持てないものをテーマにしてしまうと、気が進まないため研究自体なかなか進まない…なんてことになりかねません。

「でも、興味を持てるものがない…」

そんな時は、専門分野から一旦離れて「自分の好きなこと」を考えてみては。例えばスポーツが好き、旅行が好き、和食が好き、など。マンガやアニメが好きな人もいるでしょう。こうした「好き」「専門分野」を結びつける、というのも1つの考え方です。

例えば「サッカーを通じた国際交流」「アニメ〇〇に学ぶリーダーシップ論」など、好きなことと結びつけてみると急にやる気が湧いてきませんか。

オリジナリティはあるか

2つ目のポイントは「オリジナリティはあるか」。もしかすると、ここが一番難しく感じるところかもしれません。

ここでのオリジナリティとは、「他の研究でまだ明らかになっていない、新規開拓する部分」のこと。よく「新規性」「新奇性」といった表現もされています。研究において、何かしらのオリジナリティは必ず求められるものです。なぜなら「研究」とは「勉強」と違い、人間にとって未知の部分を開拓していくものだからです。

ですが、オリジナリティといっても全くのゼロから「大きな新発見」をする必要はありません。どんな専門分野でも、たいていは研究者たちによる先行研究があります。まずは先人たちの研究をよく把握し、その上に「自分なりの発見」をはめ込んでいけばいいのです。例を挙げてみましょう。

1.あるヒット商品についてのマーケティング研究をしたい
2.先行研究では、年齢層ごとの調査が行われている
⇒では新たに性別あるいは地域別に調査したらどうなるか?

このように別の切り口から研究をすると、新たなヒットの秘密が分かってくるかもしれません。

トレンド要素はあるか

そして3つ目のポイントは「トレンド要素はあるか」。トレンド要素があると、いわゆる「面白いテーマ」と認識されやすいです。多くの人にとって興味関心が高いテーマだということですね。

そして実際に、世の中の課題を解決したり、より良い未来を切り拓くことにもつながりやすいです。トレンドのテーマは「世の中の流れに合っている」「世の中で求められている」研究なので、社会により大きなインパクトを与える可能性がある、ということなのです。

例えば、先ほど挙げた「ヒット商品」を扱うテーマはトレンド要素が強くなります。あるいは最近で言えば「AI」「オンライン学習」「SDGs」などもトレンドのテーマと言えるのではないでしょうか。

もっとも、古典文学などトレンドを意識しづらい専門分野があることも事実です。ですからトレンド要素は必須ではなく、無理に取り入れなくてもOKです。ただし、もし複数のテーマが候補として挙がっているような時は、どちらが「今」の世の中にとって有用か?という視点でも考えてみてはいかがでしょうか。

【文系編】研究テーマを決める手順4ステップ

ここからは、実際に研究テーマを決めていくための手順を4ステップで解説していきます。

STEP1 興味が持てそうなテーマ案を書き出す
STEP2 先行文献をあたる
STEP3 教員からアドバイスをもらう
STEP4 仮説を立てる

では順番にまいりましょう!

STEP1 興味が持てそうなテーマ案を書き出す

最初のうちは、具体的なところまで深く考えなくても構いません。とにかく、自分にとって興味のある、気になるテーマやキーワードを書き出してみましょう。頭の中で堂々めぐりしているアイデアを可視化するのは大切なことです。面倒かもしれませんが、後で教員に相談する時にも役立つはずです。

書き出すのは手書きノートでも構いませんが、Evernoteなどのメモアプリもおすすめ。マルチデバイスなので自宅ではPC、電車ではスマホといった具合に、いつでもどこでも書き留めることができるようになります。

STEP2 先行文献をあたる

書き出した中で一番気になるところから、先行文献をあたっていきます。論文を書くには「どこまでが明らかになっていて、どこからが未知か」というのを明らかにしなければなりません。そのためには、先行研究を知っておく必要があるのです。

先行文献は、ただ素直に読むのではなく、

「Aという研究成果は、調査方法を変えたらどうなる?」
「Bという研究では問題点が指摘されているが、逆にメリットはないのか?」

といった具合に、少しだけ疑いの視点を持って読み進めていくのがコツ。文献をあたっていくことで専門分野での最新動向も知ることができるので、また新たなアイデアが生まれてくるかもしれません。

=文献の探し方のコツ=

●大学の図書館の検索システムを利用する
⇒学内・学外問わず検索ができ、文献の取り寄せまで申し込みできる

●なるべく新しい文献を探す
⇒どこまで研究が進んでいるかが分かりやすい

●手持ちの文献の「参考文献」欄を見る
⇒同じテーマに沿った文献をまとめて確認できる

●データベースサービスを活用する
⇒興味のあるキーワードや著者・所属などで一発検索できる

後ほど文献探しに便利なサービスをご紹介しますので、ぜひ活用してみて下さい。

ただし、基本となるのはやはり大学図書館です。大学図書館なら有償サービス契約を含めた検索システム環境が整っていますし、必要に応じて文献の取り寄せまでできるためです。相談に乗ってくれる職員がいるのもありがたいですよね。

STEP3 教員からアドバイスをもらう

文献を見ながらテーマ候補を絞っていくわけですが、その過程で分からないことがあれば都度教員に相談し、アドバイスをもらうようにしましょう。もちろん教員も忙しい中で対応していただくわけですから、マナーを守って丁寧に相談を持ちかけることが大切です。

相談にあたっては、漠然と「思いつかないんです」でも対応してもらえるかもしれませんが、できれば自分なりの候補を提示できる方がベター。その際に、手書きノートや前述のEvernoteのようなメモアプリが大活躍してくれるはずです。教員の方でもあなたの頭の中が「見える化」できていた方が、「それならこうしてみては?」とアドバイスしやすいのではないでしょうか。

STEP4 仮説を立てる

教員からのアドバイスもふまえて、ある程度方向性が見えてきたら改めて仮説を立ててみます。

1.テーマを仮決めして、問題提起
2.どのような調査をして、どんな調査結果が予想されるか
3.どんな結論に達する(はず)か

このようにストーリーを作り、教員にも相談しながら内容を詰めていきましょう。あまりにも壮大なテーマだと収拾がつかなくなるおそれがありますし、調査に時間がかかりすぎるのも大変…!卒論の場合は時間が限られていますから、締め切りも考慮してテーマを絞っていきましょう

これで良さそうなら研究テーマ決定です!

ちなみに、実際に研究を進めていく中で「フタを開けてみたら仮説と違った」ということは多々あります。そんな時はストーリーを修正し、場合によっては別の調査も行いながら論文の全体像を固めていくことになります。研究テーマも最初から固定せず、研究を進めていく中で柔軟に変えていくことがあっても良いのです。

研究テーマ探しに役立つサービス4選

上記STEP2の「先行文献をあたる」際に役立つサービスを4選ご紹介します。

学術文献をオンラインで検索できる無料サービスです。自宅からでも利用OK。キーワードを上手にかけ合わせて、効率よく文献を探してみましょう。

CiNii(サイニー)

(引用:CiNii Research公式)

国立情報学研究所(NII)が運営する学術情報データベースサービス。CiNii Researchでは文献だけでなく、機関リポジトリなどの研究データまで幅広く情報収集することができます。

※「機関リポジトリ」とは、大学等がそれぞれ研究成果(論文など)をデジタル保存し、ネット上に広く公開しているシステムのことです。

CiNii Research

▼こちらもチェック!
・学術機関リポジトリとは?しくみと卒論に役立つ使い方
【CiNiiの使い方】卒論・修論の先行研究の拾い方まとめ

JーSTAGE

(引用:JーSTAGE公式)

JーSTAGEとは「科学技術情報発信・流通総合システム」のこと。科学技術振興機構(JST)が運営する日本発の電子ジャーナルプラットフォームです。

JーSTAGEでは検索機能もさることながら、扱っている論文のほとんどを無料で全文閲覧できるのが最大の魅力です。ちなみにCiNIiからでも検索できます。

JーSTAGE

Google Scholar(グーグル スカラー)

(引用:Google Scholar公式)

Googleが運営する、学術分野に特化した検索サービス。JーSTAGEや各大学等の機関リポジトリ、その他の電子図書館などを横断してまとめて検索してくれます。使い方も一般のGoogle検索とほぼ同じなので簡単です。

Point!
Google Scholarなら「被引用数(他の論文でどれだけ引用されたか)」を知ることができます。見方は、検索結果の「引用元」のところを見ればOK。

他でたくさん引用されている論文は「影響力がある」と考えることができます。どの論文を読むべきかの目安の1つとして活用しましょう!

Google Scholar

NDL ONLINE(国立国会図書館)

(引用:NDL ONLINE公式)

国立国会図書館によるオンラインサービスのこと。国会図書館における所蔵資料と、デジタル資料をあわせて検索し、必要に応じて閲覧や複写の申し込みをすることができます。

現状、ネット上で自由に閲覧できる文献は限られているため、こうしたサービスも必要に応じて利用していきましょう。
まずは身近な存在である大学図書館からフル活用です!

NDL ONLINE

大学での文系研究テーマの実例一覧

研究テーマの実例は一部の大学HPに掲載されていることがあります。今回は筑波大学公式HPから先輩たちの卒業論文テーマを抜粋してご紹介しましょう。

Pick Up!
筑波大学より 先輩たちの卒業論文テーマ実例

●人文学類 日本語学コース

・ウェブ検索による外来語表記のゆれの研究
・副詞的成分「普通に」について
・自然談話における「なるほど」の用法分析 など

●人文学類 英語学コース

・A Study of Causative Alternations in English
・A Study of Middle Constructions in English
・A Semantic Study of Content Clauses in English など

●国際総合学類 経済学

・モロッコにおける人的資源開発の現状と課題
・マスメディア報道に見られる女性の社会進出の変遷と展望
・豊田市における外国人労働者の定住化に関する考察 など

●国際総合学類 情報・環境

・昔話に登場する水の役割
・フォントの違いに頑健な光学的文字認識に関する研究
・モバイルインターネットの発展要因の研究と今後の展望
-日米比較の視点から- など

まとめ

文系大学生向けに、研究テーマの探し方をご紹介しました。最初に押さえておきたい3つのポイントは次のとおりです。

1.自分にとって興味があるか
2.オリジナリティはあるか
3.トレンド要素はあるか

そして、実際に研究テーマを決めていくための手順は次の4ステップです。

STEP1 興味が持てそうなテーマ案を書き出す
STEP2 先行文献をあたる
STEP3 教員からアドバイスをもらう
STEP4 仮説を立てる

Evernoteといったメモアプリ、そしてCiNiiなどの検索サービスもご紹介しましたので、よろしければ参考にして下さい。研究テーマ探しでつまずいてしまうのはあなただけではありません!ゼミの先輩や同級生にも相談しながら、煮詰まりすぎずに取り組んでみて下さいね。

文:学生の窓口編集部

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