卒論発表マニュアル! プレゼン、質疑応答のコツは?
卒論発表(卒論発表会)が迫る中、どうにか成功させようとプレゼン作成や質疑応答への対処法を知りたいとい思っている人もいるのではないでしょうか?
卒業論文(卒論)を書き終わったら待っている「卒論発表」(卒論発表会)では、教授や後輩たちの前で研究成果を発表しなければなりません。
発表が苦手な人にとって、卒論を書くことよりも憂鬱……だと考えてしまうことでしょう。
そこでこの記事では、卒論発表の「コツ」について、プレゼン資料や質疑応答の面からご紹介します。
「卒論発表」についておさらい
卒論発表とは、卒業論文の内容について教授や指導教官をはじめとする先生方(大学・学部などによって異なります)、ゼミの同級生や後輩たちの前で行ういわゆる卒業論文の「プレゼンテーション」です。
ゼミの担当教官・教授はあなたの弱点を知ったうえで卒論発表の場にいる
指導教官(および副指導教官)は、あなたがどんな卒論を書いたのかを知っていますので、弱点も熟知している状態です。
指導教官の先生方たちは、「学生たちに、しっかり発表してほしい」という気持ちで卒論発表の場に臨んでいます。
今までお世話になった指導教官たちに見守られているので、安心してプレゼンテーションができるよう準備をしていきましょう。
卒論発表で大事なこと4つ
とはいえ、卒論発表の本番は緊張しますよね。
卒論発表は前提として「研究・調査の成果や結果が相手にきちんと伝わること」が重要で、相手に伝わるように心がけた事前準備をしっかりすれば大丈夫です!
指導教官の先生方は弱点をしっていたりあなたの卒論内容を知っているとはいえ、同席している同級生や後輩の中には良く知らないという人がいるということを覚えておくと役立ちます。
あなたの導いた研究や調査の結果をわかりやすく伝えるうえで大事なポイントは、以下の4つです。
1. あらかじめプレゼン原稿を用意しておくこと
発表用の原稿をあらかじめ用意するというのは、誰しもが準備すべきと言っても過言ではありません。
緊張した時のお守り代わりにもなりますので、あらかじめプレゼンテーション用の原稿を別紙で準備しておくことをおすすめします。
2. わかりやすく論理的に話す
あなたの研究をわかりやすく相手に伝えることは大変重要です。
わかりやすく伝えるということは、あなたと聞き手の間に論理でかけ橋を作ることだとイメージするとわかりやすいかもしれません。
論理的に話せるよう準備として、発表原稿やプレゼンテーション資料は
・背景→手法→結果→結果の解釈→考察・結論
を意識して作成すると良いでしょう。
3. 図表を効果的に用いる
図表は、卒論発表のスタイルにも関わっています。
プレゼンテーションによる卒論発表において、図表を取り入れることで視覚の面からも理解が深まりやすくなるため、おすすめです。
たとえ論文の中になかったとしても、卒論発表用に新たに図表を用意することで、聞き手が見ても発表内容が理解しやすくなります。
卒論発表でスライドを使う時の注意点
卒論発表のときにはスライドを使用し、大画面に映しながら説明するスタイルが一般的ですよね。
実際に卒論発表で使うプレゼン用スライドを作るときには、以下の点に注意してください。
1. 1枚のスライドに情報を盛り込み過ぎない
目で見てわかる様にとアレコレ情報を盛り込みすぎては、かえってスライドが見づらくなってしまいますので注意が必要です。
例えば、研究の背景の説明をするために前提となる研究が3つあったとしましょう。
この場合、スライドは「背景」という大きな文字、研究のタイトルが3つ並んでいるだけでも構いません。
残りの情報は口頭で伝えることにより、より理解が深まりやすいと言えます。
よくある見づらいスライドパターンも知っておくと便利です。
例えば、3つの研究のタイトルを並べ、それぞれのタイトルの下に小さな文字で細かく内容の説明を入れたスライドがあったとしましょう。
残念ながら、小さな文字はスライド上だとしても読みづらくなってしまう可能性が高いので控えましょう。
話者が短く話して、細かいポイントについては別紙資料として配布するなどで補足すれば解決しますよね。
スライドは発表者が話すとおりである必要はなく、見やすさを意識して作成しましょう。
2. 論理的に話のつながる構成にする
スライドの構成は大変重要ですので、下書きなどにまとめてからスライドへアウトプットをおすすめします。
論理というのは、自分と聞き手を結ぶかけ橋です。
相手が聞いた時に話がつながっていないと、聞き手は内容を理解できません。
どんなに素晴らしい結果がこの先に待っていても、話についていけなくなってしまいます。
・論旨がブレていないか
・難しい用語には補足説明があるか
・知らない人が聞いても結果が分かる内容か
などに注意して、卒論スライドが1本道になっているかを推敲しながら構成を作成しましょう。
3. 注目ポイントがすぐにわかるようにする
「1」にも関係していますが、スライドでどこを見てほしいのかを明確にわかるようにするのも重要です。
例えば、「結論」のスライドがあったとしましょう。
最終的な結論の特に大事な文字列は赤・太字にして強調したり、プレゼンテーションのアニメーション機能で強調したりするなど工夫することで、聞き手も理解しやすくなりますし、プレゼンテーション内容に飽きることが減るでしょう。
4. 過剰にデコらない
効果的なスライドを作るためには、色や装飾などの多用は禁物です。
文字装飾やアニメーションなど、プレゼンテーションでは視覚効果をフル活用できる機能が多くあります。
しかし、やり過ぎてはいけません。
スライドに工夫が過ぎてしまうと、まるでスーパーのチラシのようにゴチャゴチャしてしまい、かえって見づらいスライドになってしまいます。
「ここぞ!」という部分だけが強調されることで、より印象深いプレゼンテーションに仕上がります。
緊張の質疑応答タイム!どう切り抜ける?
研究についての説明が終わったら「質疑応答」が行われますよね。
想定される質問についてはある程度準備できていたとしても、思いもかけない質問があったときに焦ってしまって回答できないなど、あるかもしれません。
質疑応答を切る抜けるには、以下の点に気をつけてみることをおすすめします。
質問には冷静に答える
どんな斜め上からの質問があったとしても、常に冷静な応答を心掛けましょう。
忘れてはいけないのが、卒論発表はあくまでも発表の場であって、討論の場ではないということです。
質問内容に回答できないからと言ってつい激昂して議論になってしまった、ということのないよう淡々と回答するのが最適でしょう。
もし、質問内容に答えられなかった場合は、その場で回答できないことを謝罪し、後日調べたうえで報告する旨を伝えるのも手段のひとつです。
まとめ
卒論発表は、大学生活の集大成と言っても良いでしょう。
卒論発表が終われば4年間お世話になった大学ともお別れです。
教授など指導教官や副指導教官など、卒論の制作に協力していただいた方々に感謝する気持ちを胸に秘めながら、卒論発表の場に臨んでみましょう。
今回ご紹介したことを参考にして、ぜひあなたらしい、素晴らしい卒論発表を行ってください。
(高橋モータース@dcp)
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