【センセイ君主】竹内涼真さんに「25年間でいちばんうれしい」と言わしめた、青学イベンターに話をきいてみた 2ページ目

編集部:ベッシー

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「世界が広がった」荒木さんがイベントを通して得たもの

ここからは、このイベントのキーマンである荒木亜美さんにお話をうかがいます。荒木さんは宣伝プロデューサーを補佐する「センデン君主」として働き、今回のイベントを成功に導いた立役者です。

ーまずは、イベント大成功おめでとうございます。できあがったものを見ていてどう感じましたか?

イベントを横で見ていて感動して泣いちゃいました。ADL(青山学院大学のダンスサークル)の友達に企画を投げかけたところから始まり、ADL以外にも大学や東宝さんからも色んな方が手伝ってくださったこれまでの過程を見てきたので、こんな大きなイベントを成し遂げられて感動しました。

ー今回、「センデン君主」をやることになった経緯を教えてください。

これまではもともと映画が好きで、なんとなく芸能界や映画業界には興味を持っていましたが、お仕事として関わることはありませんでした。そんな中、たまたまツイッターで今回の募集を見かけて、興味があったので応募しました。その後面接を経て、採用が決まった時は本当にうれしかったです。

ー今回のイベントはどういうところから始まったのでしょうか?

東宝さんから「自分たちでできる範囲でどんなイベントがやりたい?」という課題を投げかけられたのが始まりです。友達がADLにいたので、そこと一緒に何かできたらいいなって話を挙げたら、東宝のプロデューサーさんに「いいんじゃないか」って言っていただいて、それで企画として動き出しました。

ーフラッシュモブのアイディアは最初からあったんですか?

打ち合わせを進めていく中で、東宝さん側から提案があって構想が広がっていった感じです。ダンスサークルに企画を持っていったら、ノリノリで乗ってきてくれて、みんなぜひ参加したいということですぐに決まりました。

そこから、ダンスの打ち合わせや、練習をお願いしたり、リハ―サルをセッティングしたりとイベントに向けて動いていきました。

ー大学の協力はすんなりと受けられたんでしょうか?

そこは難しかったです。そもそも、一番最初に企画を持って行ったときは、スムーズにOKというわけにはいかなくて。東宝の方が、今回の企画は学生である私が主体となって動かしているイベントであることをアピールしてくださって、それならということで大学側に検討してもらえることになりました。
ただ、大学としてフラッシュモブのイベントをするというような前例がなく、様々な部署・人との調整が必要だったようでなかなかスムーズに進まないことも多く、大学には相当無理をお願いしてしまいました。

ーイベント実施にあたっていちばん大変だったことはなんですか?

コミュニケーションの取り方が大変でした。ふだんの自分は受け身でいることが多いので、自分が発信する側になって、どういう風に伝えたらわかりやすいかなと悩みました。ダンスサークルは結構大規模な団体なので、LINEの返事がなかなか集まらず大変でした。大人数に、伝えたいことを文章で簡潔に伝えるためにはどうするか?などの工夫をしました

ダンスの打ち合わせも大変でした。どういう流れでダンスに持ち込むかの構成作りで、どういうフリ出しをするかとか、どういう流れで佐藤大樹さんが踊りだすかとか決めていくのに苦労しました。
大変だったんですけど、打ち合わせで中目黒にあるLDHのオフィスに伺えたことは、なかなか経験できないことだと思うので、すごくよかったです。

ー仕事としてかかわっていく中で、印象的な言葉はありましたか?

宣伝プロデューサーの方に、「いろんな大人の話を聞け」って言われたことですね。「先輩やOBなど働いている人から話を聞く機会を設けたほうがいいよ」と。

そのあと実際関わる方といろんな話をさせていただいて、すごく楽しそうに仕事していることが伝わってきたんですよね。

働く現場を見て、どのように仕事しているのかお話を聞くことで、その業界がどんなところなのかわかる気がしました。まだ固定観念を持っていることも多いので、社会人の方と交流を持つとそういうのが覆されますね。

ー今後もこういった仕事をしてみたいと思いましたか?

その気持ちはすごく強くなりました。もともと映画業界についてざっくりとしたイメージしかもっていなかったですし、立ち入ることのできない業界だったので、大変なこともありましたが働くという楽しさを感じられました。

この仕事に参加させていただいて、いろいろな仕事があることを感じ、あらためて芸能界に興味を持ちました。今回のイベントも、広告代理店の方や会場設営の方とか、本当に多くの方に協力いただいて実現できたこともあり、まだまだ知らない仕事が多いなと。もっといろいろな仕事を知らなきゃなって思いました。

知らないとわからないことも多いですし、まだ夢が決まっていないのも知らないからってことがあるのかなって。知っていけばもっといろいろなことに興味が出てくるかなと思います。

ーイベント企画を通しての感想についてお願いします。

本当に学びの多い数か月間でした。知らない業界に入るっていうのもそうですし、普段関わることがない人達と関わったことで、世界は広いってことを感じました。

熊本の小さな市で育って、幼稚園から高校までみんな知ってる人の間で生きて、友達のおばあちゃんも街を歩いてる人もみんな知ってるくらいの小さな世界から出てきて、いろんな仕事があるなってことも知りましたし、いろんな方がいることも知りました。

私がこの仕事をして、エンドロールにも名前が載ることを家族に報告したら、みんなが喜んでくれていて、見に行くって言ってくれているので、帰省したら一緒に見に行きたいです。

ー最後に映画のPRをお願いします。

普段はラブコメって見ないですし、女子高生が主役で、私たち女子大生向けの映画じゃないかなって思ってたんですけど、全然そんなことはなくて、むしろこの年でもすごく感動しました。
あゆはの役がすごいド直球で突き進んでいくタイプなんですよ。私は思いを率直に言えないので、あんなに素直に生きていけるのがすごいことだなって思いました。とても面白い映画なので、どんな世代の方にも楽しんでいただけると思います。

ーありがとうございました。

未経験の業界や、大学での前例のないイベントの実施など、たくさんの困難を乗り越えて、企画を成功させた荒木さん。「先のことはまだ決まっていません」と話すものの、持ち前の行動力で、将来、また私たちを驚かせてくれるかもしれません。

▼竹内涼真さんにもインタビュー!「弘光先生には共感するところばかり」役に対する思いと、学生へ向けたメッセージが詰まった記事はこちら
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