レポートで引用を使うときの書き方は? 課題提出の際に欠かせない基礎知識

学生の窓口編集部
2021/01/19
テスト・レポート対策
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大学生のみなさんの中には、レポート課題に追われている人がいらっしゃるかもしれません。レポートを作成する際に、他人の著作から文章の一部などを「引用」することがありますね。この引用にはルールがあります。今回は「引用の仕方、その場合の書き方」についてご紹介します。

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「引用」する場合のルール

いつの時代も、学問とは先人たちの研究成果の上に成り立っているものです。後に続く研究者は、それらを基に新しい研究を進めますから、例えば「○○先生は~のように述べているが」「□□の実験によると~という結果で」といった、先人たちの見解・成果などを「引用」することがあります。

自分のレポートにおいて他人の見解・成果などを引用する際には、必ず引用部分を区別するとともに、出典を全て明示する必要があります。その理由は以下の通り。

1.自分の意見・業績・表現でない(他人のものである)ことを明らかにする
2.読者が、引用元である原典に当たれるようにする

レポートで一番大事なのは、書き手独自の意見・主張、つまりオリジナリティー。その大事な点が他人の著作などからの引用であれば、これはオリジナリティーがない、レポートに価値がないということになります。この価値判断のためにも、どこが引用で、どこが引用でないのか、読み手にすぐ分かるようにしておかないといけないのです。

また他人の著作物にある内容をあたかも自分の意見のように書いていたら、これは盗用=著作権侵害になります。逆に、書き手にとってみれば、引用を明らかにすることで、自分自身を盗用問題から守ることができるのです。

*「引用」する際の基本ルール*
●引用元の文言を一字一句変えない
●引用部分が分かるように「」、インデント(字下げ)、斜体などで区別する
●引用元の書籍など、原典を記載する

文言を一字一句変えないのは、恣意(しい)的な引用を防ぎ、原典の意見・業績・表現を第三者が曲げないためです。また、引用元を記載することで、原典との差分がないことを保証するためです。

「引用」の書き方を例文で紹介

「引用」の具体的な書き方についてはいくつかありますが、ここではレポートの本文に注釈として番号だけを振っていく方法でご紹介します。

まずはレポート本文の引用箇所末尾に、
(1)、※1 などの注釈とわかる番号を振っておきます。

そしてレポートの最後尾、「注」の欄に引用元をまとめて記載します。注釈の数が増えれば、(1)(2)(3)……、※1※2※3……と箇条書きします。この番号に対応して、引用元を記載するのです。

具体的には以下のようになります。

引用の書き方サンプル

====================

<<レポート内本文>>
ジェレミー・シーゲルは、この日本の問題について「こう確信している。日本の高い貯蓄率は経済成長にほとんど貢献していない」(1)と述べています。

<<脚注部分>>
(1)ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ訳『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす 第10版』(2017年)日経BP社,p.226

====================

脚注の部分では、それがどの書籍、あるいはどの雑誌の何というタイトルの記事からの引用なのかを上記のように記載します。記載しなければならない項目は以下になります。

・著作者(あるいは編者)
・タイトル
・書籍(あるいは雑誌)名
・その書籍の発行年
・その書籍を刊行した出版社(あるいは発行者・Publisher)
・掲載ページ
(1ページの場合は「p.4」複数ページにわたる場合「pp.15-16」)

これは参考文献の記載方法と同じです。また、記載方法は他にもありますが、レポート内で統一されていることが重要です。

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レポートの参考文献の書き方 意外と難しいルールをおさらいしよう

電子書籍からの引用も可能?

電子書籍は紙媒体と違って、閲覧している端末によってページNoが変わったり、そもそもの内容が書き換えられたりといった可変性があります。そのため、できれば紙媒体から引用することが望ましいのですが、やむを得ず電子書籍から引用する場合は、以下のように表記して下さい。

前述のサンプルに追記してみました。

====================

<<脚注部分>>
(1)ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ訳『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす 第10版』(2017年)日経BP社,p.226(Kindle版)

====================

このように、Kindle版であることが分かるように記載します。あるいは端末によってページNoが変わってしまうような場合は、ページNoの代わりに(第○章、○項、○段落)と記載する方法が考えられます。ただし新しい「電子書籍」という媒体からの引用方法はまだ確立されていない面もあるため、できれば先生に確認していただく方が確実です。

ネットの文章からの引用サンプル

出版された書籍からだけでなく、ネットの文章から引用したい時もありますよね。
ネット上には、責任の所在が明らかでない記事などもありますので、できるだけ信頼性の高いサイトから引用するようにしましょう。具体的には企業の公式サイトや官公庁のサイト、執筆者が明らかになっているサイトなどがおすすめ。

ネットの文章から引用する際の書き方サンプルは以下のとおり。

====================

<<レポート内本文>>
新型コロナウイルス感染症とは、「ウイルス性の風邪の一種」(2)であるが、重症化しやすい。

<<脚注部分>>
(2)『新型コロナウイルスを防ぐには(PDF)』厚生労働省,2020年8月2日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/content...

====================

記載しなければならない項目は以下のとおり。

・著作者 ←著作権に関わるので最重要!
(上記サンプルでは人名は不明なので、サイト名でもある厚生労働省と明記)
・タイトル
・サイト名(例:日本経済新聞電子版)
・情報公開日(記載があれば)
・サイトアドレス
・閲覧日(実際に取得した日)←ネットの情報は書籍と違って可変性がある為。

ネットの場合も基本的な考え方は書籍と同じ。異なるポイントとしては「閲覧日」の記載が必要です。ネットの情報は簡単に修正・削除することが可能なため、いつの時点の情報なのかを明らかにしておきましょう。

今回は、レポートにおける引用の書き方について解説しました。引用文献を明示する際は、最も大切な「著作者」を一番に記載しますが、その他の項目の順番については色々な書き方が存在するようです。いずれにしても必要な項目をきちんと列記し、レポート内で統一しておくことが大切。ルールに基づいて記載し、担当の先生に高評価されるレポートに仕上げましょう!

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