【カルビーの先輩社員】生産本部 生産管理部 生産技術課:佐々木翔一さん
東京工業大学大学院生命理工学研究科卒業。2011年カルビー株式会社入社。生産管理部 生産技術課所属。
「じゃがりこ」「ポテトチップス」「かっぱえびせん」をはじめとしたお菓子の製造・販売を手がけるカルビー株式会社。食品メーカーの仕事と言えば、商品の企画や販売、営業などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、商品を製造する生産部門がなければ成り立ちません。今回は、カルビー株式会社で生産部門の管理を行う部署に所属する佐々木翔一さんにお話を伺いました。
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今のお仕事はどんな内容?
ひと言で言えば「工場の支援」ですね。カルビーは全国に工場があるのですが、それらの工場のさまざまなデータを本社で管理しています。たとえば、どれだけの原料を使ってどれだけの商品を生産できたかという生産の歩留まり※に始まって、労務管理や機械などの設備がきちんと機能しているかどうかといった故障のデータなどを見るのが、主な仕事です。その数値によって工場の設備の改造が必要だと判断したら、実際に現場に出向いて、設備工事などを仕切ったりもします。
工場の数値は工場内で管理すればいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、それだとどうしても先入観が入ってしまいます。だから、本社にいて全国各地の工場を俯瞰的に見る必要があるというわけです。今は、北海道と宇都宮の清原工場を見ています。数字のチェックから生産支援まで、生産の流れに関してまんべんなく知っていなければならないのが大変と言えば大変ですね。
※歩留まり……「使用原料から期待される生産量に対して、実際に出荷できる製品の生産数の割合」のこと
一番楽しかった&つらかった仕事は?
僕が今の部署に配属になったのは、実はこの4月からなので、まだ3ヶ月ぐらいですからこれといった大きな成果を挙げてはいません。ただ、難しさを感じるのは普段工場にいないために、工場のラインの設備の特徴、機械のクセなどに関しては現場の人のほうが詳しいことでしょうか。工場では現場の意見をどうしたって信用しますから、本社にいる僕が何か指示しても伝わりにくいことはあるんです。そんなコミュニケーションの取り方に難しさを感じることはありますね。でも、一生懸命にやった結果、ありがとうと感謝されたりすると、一番やりがいを感じます。工場の役に立つというのが僕の仕事の意義ですから。工場の方から頼りにされるのは本当にうれしいです。
僕は2011年の入社で、最初は滋賀の湖南工場に配属されました。元々生産全体の管理のような仕事をしたいと思っていたんですが、それには現場を知らないといけないということで、工場への配属は自分から希望しました。そこであるとき、自分の機械の調整ミスで、生産した商品が4時間分ダメになってしまったことがあったんです。そのときはさすがに精神的にキツイものがありました。でも、周囲の方は僕を責めるなんてことは一切なく、「よっしゃ、みんなで何とかしよう」という雰囲気だったので救われましたね。そうやって助けてもらえたことがとてもうれしかったです。現場はそういうチームとしての意識も強くて、そんな団結力に助けられることも多いんですよ。
今の会社を選んだ理由は?
子供の頃からの夢で、大人になって仕事をするようになったら、友人や家族と街を歩いているときに「これ、僕が作ったんだよ」と言ってみたかったんです。それには、食品や日用品を扱っているメーカーがいいと思って、就活ではそのような会社を中心に受けていました。特に、ずっと同じことをやるのはあまり好きじゃないので、できればさまざまな部署があって仕事も多種多様なことをやらせてくれる会社がいいなと思っていたんです。それを考えると、カルビーはぴったりでした。