大学の「薬学部」の学費を徹底解説! やっぱり高い? 私立と国立の差は? 3ページ目
私立に比べると圧倒的に安い国公立の薬学部【東京大学の場合】
他の薬学系私立大学の学費においても、薬剤師を目指す6年制学科は年間おおよそ200万前後となっており、「学費トータルで1,200万円ほど」がモデルケースといえるでしょう。
私立大学の薬学部の学費は、薬剤師を目指す6年制で約1,300万円ほど、創薬などを目的とする科学者を育成する4年制は約700万円ほどでしたが、国公立大学の薬学部はどうなのでしょうか?
国立大学の薬学部の中でも最高峰とされている東京大学の学費を例に挙げていきましょう。
【2021年度版】東京大学の薬学部の場合
東京大学の場合は、国立大学ということもあり授業料は以下のような設定です。
入学金 | 28万2,000円 |
授業料 | 53万5,800円 |
【参考:入学料・授業料 | 東京大学】
・初年度合計……81万7,800円
・次年度以降……53万5,800円
次年度以降は学費のみをを納めるため、2021年10月時点で6年制の薬学科はトータル「349万6,800円」、4年制の薬科学科はトータル「242万5,200円」が必要となります。
なぜ国立大学の薬学部は学費が安いのか?
国立大学では入学金や授業料は省令で定められているため、東京大学以外の国立大学も同じ入学金や授業料を定めているのが一般的です。
ただし、法改正による大学の法人化によって一部の国立大学では省令に関係なく授業料の値上げをしていることもあります。
>>国立大学の学費は4年間でどれくらい掛かる? 入学金や授業料などの費用について知ろう
公立大学の薬学部は?
公立大学の場合、授業料は国立大学とほぼ同じくらいです。
しかし、学生が大学のある都道府県出身かどうかで入学金の額が変わる場合があるということを覚えておくと役立ちます。
また、入学金自体も公立大学によって異なり、中には同じ公立大学でも入学金に約10万円ほど差がある場合もあるんです!
そのため、同じ公立大学の薬学部でも初年度に必要になる学費に大きな差が出るケースも考えられます。
>>意外に知らない! 大学の授業料は平均でいくらぐらいかかるの?
まとめ
私立大学では、同じ医学系の分野である医学部よりは学費はかからないものの、それでも高いと思える金額ですよね。
また、国立大学ではほぼ共通の学費は発生するものの、公立大学と同じように一部では値段が異なる場合もあります。
将来、薬学部に進学を希望している人は、卒業までに学費だけで1,000万円前後必要だということを覚えておくと、勉強に対しても身が引き締まるかもしれません。
大学や国・日本学生支援機構などが用意する奨学金制度を上手に活用しながら、薬剤師や研究者を目指しましょう!
▼無料登録してもらえる! バイトするなら知っておきたいお金の知識
(中田ボンベ@dcp)