「面接」と一言で言っても、面接官が誰かという点でいくつかの種類に分けることができます。今回は人事面接、現場スタッフ面接、役員・社長面接の3つの面接を取り上げます。それぞれで「見られるポイント」をレクチャーしましょう。
人事担当者が行う面接の目的は、「自社の社員として採用する可能性のある人を判断する」というもの。学生の様々な面を見ながら、魅力的な部分を探します。ですので今回とりあげた3つの面接の中では、1番多くのポイントを見ています。
・ビジネスマンとして最低限のマナー(返事、姿勢、服装、表情、話し方など)
・説明能力(質問に対して的確な回答ができるか)
・人柄(その会社の求める採用基準による)
・能力(その会社の求める採用基準による)
現場スタッフ面接の目的は「一緒に働きたい人かどうか判断する」というもの。その学生が入社後に一緒に働くのは、人事でも社長でもなく現場スタッフ。ですのでここでは、3つの面接の中で1番「人柄」を重視されています。
・人柄(その会社の求める採用基準による)
・対応力(初対面でどれほど打ち解けられるか、想定外の質問にどのように答えるか)
・向上心(入社後はどのように成長したいのか)
<役員・社長面接>
役員・社長面接の目的は「志望本気度を判断する」というもの。内定を出したら自社に本当に入社するのか、入社後すぐに退職してしまうことはないかをとても気にしています。ですのでここでは、3つの面接の中で1番「志望度」を重視されています。
・志望動機(何を基準に就職先を決めるのか)
・現在の就活状況(自社の希望順位、他にどのような会社を受けているのか
・夢や人生目標(何を目指しているのか、自社に適合しているか)
・自社の志望順位
いかがでしたでしょうか?面接ごとに「見られるポイント」を意識し、より自分らしさを出せる選考にしていきましょう。
文・森暁子
【プロフィール】森 暁子(もり あきこ)
人事採用コンサルタント兼、人事ライターの肩書きも持つ。ベンチャーから大企業まで様々な企業にて人事業務をコンサルティングする。人事ライターとしては、年間800人の面接経験を活かした人事目線の文章が人気。趣味で朝活を行う。共著に「ソーシャルメディア時代の朝活術」( アスキー・メディアワークス)。