折り返しの電話をしたときにどのような流れがあるか、一部始終をご紹介します。最初はプリントして、例文を読みながらお電話すると失敗せずに対応できますよ。
<例>
先方「お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます」
あなた「お世話になっております。◯✕大学の◯◯と申します。本日15時頃に人事部の△△様よりお電話いただいており、出られなかったため折り返しをさせていただきました。△△様はいらっしゃいますでしょうか?」
先方「確認いたします。少々お待ちくださいませ」
<保留>
担当者「お電話変わりました。人事部の△△でございます」
あなた「お世話になっております。◯✕大学の◯◯と申します。本日15時頃のお電話をいただいたのに、出られず申し訳ございませんでした。お電話いただいておりましたのは次の選考の件でしょうか」
担当者「はい。◯◯様にはぜひ次回選考面接にお進みいただければと思い、ご連絡させていただきました。つきましては面接日程を今決めさせていただければと思うのですが、お手元に手帳はお持ちでしょうか?」
あなた「ありがとうございます! はい。準備しております」
担当者「ありがとうございます。6月19日月曜日の14時から弊社本社オフィスにて次回選考を行いたいと考えておりますが、ご都合はいかがでしょうか」
あなた「はい。ありがとうございます。その日に伺うことが可能ですので、その日程で確定させていただければと思います。念のため日程を復唱させていただきます。6月19日月曜日14時(午後2時)から御社本社オフィスでよろしいでしょうか。その際△△様宛にお伺いすれば宜しいでしょうか? また、何か持ち物などございましたらお教えいただければ幸いです」
担当者「はい、間違いございません。受付で私宛と伝えていただければ大丈夫です。特に持ち物はございませんので、そのままお越しください。では、当日宜しくお願いいたします」
あなた「かしこまりました。当日は宜しくお願いいたします。失礼いたします」
次に、担当者本人がいらっしゃらなかった場合の電話対応の方法を3つのパターンでご紹介します。
<戻り時間を聞く>
先方「大変お待たせいたしました。あいにく△△は席を外しております」
あなた「かしこまりました。お戻りはいつ頃でしょうか」
先方「17時には戻って参る予定でございます。お電話いただいたことを伝えておきます。戻り予定が遅れる可能性もございますので、△△より折り返しご連絡をさせていただきます」
あなた「かしこまりました。ありがとうございます。では、17時頃お電話お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。失礼いたします」
<確認して折り返しいただく>
先方「大変お待たせいたしました。△△は席を外しているようなのですが、戻り時間が不明のためこちらより折り返しご連絡させていただきます。これ以降の時間はご都合よろしいでしょうか?」
あなた「はい。これ以降の時間はお電話に出られるようにしておきますので、よろしくお願いいたします」
先方「お手数おかけしまして申し訳ございません。では、お電話をお待ちいただけますでしょうか」
あなた「かしこまりました。ご丁寧にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
失礼いたします」
<再度ご連絡、あるいは伝言を残す>
先方「大変お待たせいたしました。△△は少々席を外しているようで、5分程度で戻って参ります」
あなた「かしこまりました。ありがとうございます。では5分後に、またご連絡をさせていただきます。よろしくお願いいたします」
このように電話のときはほぼ定型文のような内容をお伝えするケースが多いため、最初に慣れておけばスムーズに電話対応ができるようになります。最低限のご紹介したルールを身につけることで社会人になったときも、電話対応につまずくことなく対応できるので覚えておくと便利ですよ。
就活中に対応頻度が高い「折り返し電話」で使えるマナーをご紹介しました。就活中に電話対応でマイナスイメージを与えないようにしっかりマスターしておきましょう。
折り返しでマナーをすべて押さえて対応できれば、面接以外でよい印象を与えることができるはずです。しばらく行うだけで簡単に覚えられますので、ぜひチャレンジしてみて就活に役立ててみてください。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。