2017/08/09
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試験の流れや試験内容がわかったところで、次に国家公務員(一般)職の具体的な仕事を見ていきましょう。
国家公務員の中には総合職と一般職があります。国家公務員総合職はいわゆるキャリア官僚と呼ばれ、さまざまな政策を立案するのが仕事です。国家公務員一般職は総合職が企画した政策を運用していくのが仕事となります。各省庁によって扱っているものが違うため、勤務先の省庁や出先機関によって大きく仕事が異なります。
<勤務する省庁や出先機関の一例>
総務省・環境省・外務省・国土交通省、法務局・検察庁・財務局・経済産業局・税関など
省庁の中の異動や出先機関で勤務することはありますが、他の省庁に移ることはありません。また、一般職は管区内の採用なので地区をまたいで異動する心配も不要です。
■国家公務員(一般)職の仕事の魅力
志望動機を書く際には、その仕事の特色・魅力について正しく理解しておく必要があります。国家公務員(一般)職の仕事の魅力を3つご紹介しますので改めて確認してみましょう。
・国単位の大規模な政策を動かすことができる
・歴史に残る仕事に携われる
・国家のために働いているという満足感を得られる
1つずつ、詳しく説明していきましょう。
<国単位の大規模な政策を動かすことができる>
日本は人口が小さい国とはいえ、1億2,000万人が住む国家です。国が抱える財務問題、外交問題、難民受け入れ問題などさまざまな問題を抱えています。それらを解決していく政策を運用していくわけですから、大規模な政策を行う必要があります。他の仕事にはないダイナミックさを感じながら仕事をすることができるのは、国家公務員以外にありません。
<歴史に残る仕事に携われる>
自分が担当した政策をきっかけに、今後の日本が大きく変わっていく可能性は十分にあります。そんな仕事を担当できれば、歴史に名を刻むような偉業を成し遂げることができるのです。
<国家のために働いているという満足感を得られる>
夜外で歩いていてもあまり危険を感じることもなく、安心安全な環境を享受できる日本。その環境の根幹を支える仕事という満足感を得ることができます。民間企業でも地方公務員でも経験ができない国家に対する奉仕ができる喜びを感じられます。
■国家公務員(一般)職に向いている人
次に、国家公務員(一般)職に向いている人についてご紹介します。ポイントは以下の3つです。
・国家に対する奉仕の精神を持った人
・他人と協働して物事を進めていく折衝能力を持った人
・問題を正しく捉え、改善に向けての行動を地道にできる人
1つひとつ解説していきましょう。
<国家に対する奉仕の精神を持った人>
国民の1人ではありますが、国家を動かす仕事ができるのが国家公務員です。その仕事に携わる重責とやりがいを感じ、奉仕する精神を持って勤め上げることができる方が向いています。
<他人と協働して物事を進めていく折衝能力を持った人>
さまざまな政策を実行するため、関係省庁などとの調整を行う必要があります。その場合に他人に協力してもらえるようなコミュニケーション能力を持った方が求められます。
<問題を正しく捉え、改善に向けての行動を地道にできる人>
さまざまな問題がありますが、正しい背景などを理解し改善のキーポイントとなることを発見でき、時間がかかっても粘り強く行動できる方が向いています。
国の政策を実行する立場ですから、この3つのタイプに当てはまることが重要です。