就活では多くの場合、企業の担当者と面接以前にメールのやりとりがあります。中には、受け取ったメールの内容をこちらで判断できない場合など、担当者への質問が必要になるケースがあります。メールでの質問や返信の仕方を覚えて、就活をスムーズに進めていきましょう。
就活中のメールで発生する質問事項といえば、まず面接についてのこと。面接の日程や会場、服装などについての不明点や、何か都合が悪い場合の相談など、こちらから確認すべきことが出てきます。そうした場合は、メールで担当者に質問をしてみましょう。
面接日程についてあらかじめ指定があったとき、ほかの面接の予定が入っていて都合がつかない場合などは、日程変更について質問をしてみましょう。
中には面接会場が遠方に指定されている場合もあります。どうしても都合をつけることができない場合は担当者に変更が可能かどうか質問してみましょう。
さらには、一度決定した日程や会場にやむを得ない理由で行けなくなった場合も、日程を再度調整が可能かどうか質問する必要が出てきます。
面接は企業側にも多くの準備が必要です。そのことを認識した上で、質問をするときは理由をきちんと説明し、企業に対して迷惑をかけないよう気を付けましょう。
面接の服装は指定されている場合はそれに従うのがベターです。不安に感じることがあるのであれば事前に担当者に問い合わせしてみましょう。
持ち物は必要最低限のものについてはメールに記載されていると思いますが、その場合はメールの返信で復唱することで間違い防止になります。
服装や持ち物については事前に問い合わせする、復唱して再確認することで不安に思っていることを解消していきましょう。
面接の感触がよければ、面接後のお礼メールの中でフィードバックをお願いしてみるのもいいでしょう。ただし、「別の面接のために聞いているのでは」と思わせるような文面にならないように気をつけましょう。面接後にフィードバックをもらえた場合は、採用の可否にかかわらず貴重な意見として今後に生かしたいですね。
就活中はできればフィードバックは毎回欲しいものですが、先に書いたように担当者は多くの業務を抱えています。ですので、こちらからしつこくフィードバックを求めることは控えたほうがいいでしょう。
質問する場合にもマナーはもちろん必要です。ポイントを押さえたメールを送って、スムーズなやり取りにつなげましょう。
丁寧に書こうとするとダラダラと長い文を書いてしまいがち。要点をしっかりと押さえ、質問事項を的確に伝える文面にすることが大切です。
ビジネスの基本ともいわれる、「5W1H」は覚えておくと便利です。Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を意識ながら、相手にとってのわかりやすさを意識しながら文章をまとめていきましょう。
メールを受信したとき最初に目につくのは件名です。本文以上にシンプルにする必要がある件名は、受信する担当者が「なぜメールを送られているか」、すぐわかるようにしたいところ。目的や要件の後ろに自分の氏名を記載してもよいでしょう。
基本的に返信の場合は件名を変更せず、本文も受信したメールを下部に引用したままで構いません。複数の担当者がいる場合、CCに入っている宛先も含めて全員に返信しましょう。
メール送信の際に最も気を付けたいのが宛先です。会社名、部署名、担当者名は間違いなく記載します。慣れないメールは緊張するものですが、敬語も正しく使用できているかチェックするようにしましょう。
自分で変だな、読みづらいなと感じるところは、受信する側も何か思うことがあるはずです。声に出して読んでみたりしてから送信するようにしましょう。
また、こちらの署名も忘れないよう記載してください。
最後に、実際に使える例文をチェックしておきましょう。
面接は企業にとってもたくさんの準備が必要なものなので、日時の調整について質問し、調整のお願いをするときは、確実に空いている日時を提示してください。
複数の日時を提示できると企業側も調整しやすくなります。また、理由も必ず述べるようにします。
お世話になっております。
○○大学○○学科4年の、○○○○(氏名)と申します。
面接の日程のご案内、誠にありがとうございます。
あいにく、○月○日は大学のゼミの発表と重なっており、貴社へ伺うことができません。
大変恐縮ですが、下記日程にて再調整いただくことは可能でしょうか。
1. ○月○日(○) ○時~○時
2. ○月○日(○) 終日
3. ○月○日(○) ○時~○時
ご多用の折、お手数をお掛けして申し訳ありませんが、
ご検討頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
服装について指定がない場合に質問するときは、相手に非があるような文面にならないように配慮しつつ、当日どうすべきか、こちらの考えを伝えます。
お世話になっております。
○○大学○○学科4年の、○○○○(氏名)と申します。
この度は○月○日に予定されております面接の服装に関して質問させていただきたく、
ご連絡させていただきました。
面接の服装について記載が見当たらなかったのですが、
当日はスーツでお伺いして問題ございませんでしょうか。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご回答のほど、何卒よろしくお願いいたします。
このほかに、持ち物や日時・会場について確認する場合、
“○月○日(○)○時に、東京本社4階○○室までお越しください。
履歴書、職務経歴書、筆記用具を持参の上、お越しください。”
という内容であれば、
“○月○日(○)○時に、東京本社4階○○室に伺います。
当日は、履歴書、職務経歴書、筆記用具のほかに必要なものはございますでしょうか。”
と、こちらから具体的に提案することで双方の誤認を防ぐこともできます。
面接のときに担当者の感触がいいなと感じたときは、担当者からフィードバックを聞いてみるのもいいかもしれません。ただし、「別の企業の面接のために聞いているのか?」と思われないよう、あくまでさりげなく質問してみましょう。
お世話になっております。
○○大学○○学科4年の、○○○○(氏名)と申します。
本日はお忙しいところ面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
○○様とお話させていただいたことで、仕事に対する理解を深めることができました。
特に○○様がおっしゃっていた○○についてのお話は印象的で、
貴社で働きたいという気持ちがますます強まりました。
よろしければ、本日の面接のフィードバックをいただくことは可能でしょうか。
○○様からのご意見をいただけると、とてもうれしく思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
メールでの事前質問や返信は、きちんとした文面で伝えることができれば、面接を行う以前に好印象を与えることもできるはず。面接を準備万端に迎えるためにも、メールのコツを身に付けていきましょう。
(学生の窓口編集部)
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