誰しも一度は旅行を経験したことがあるでしょう。家族や友人、恋人などとの楽しい思い出を作れる非日常の世界が人気の秘訣ですよね。そんなポジティブなイメージの強い旅行を扱う旅行業界は就活生にも人気の業界として知られています。
旅行業界への就職を目指すにあたって大切なのはその業界で働くということ、自分が旅行に行くのではなくお客様に喜んでもらうという「仕事」として旅行業界に勤める意義・意味などを見つけ、説明できないと合格することができません。ただ好きなだけではなく、モチベーションの高さを伝えられる旅行業界向け志望動機の書き方を例文付きでご紹介します。ぜひ参考にして完璧な志望動機を作成してみてください。
▼旅行業界の志望動機を作るときにも役立つ!
1.
そもそも旅行業界とはどんな業界?
2.
旅行業界の職種はどんなものがある?
3.
旅行業界志望動機の書き方
4.
旅行業界の志望動機例文集
5.
まとめ
ホテルや旅館・ペンションなどの宿泊施設、航空会社・バス会社・JRなどの交通機関と旅行希望者との間に入り、ツアー企画、食事・観光等の手続きや契約、旅行希望者の相談に対応すること、旅行会社によってはツアー旅行の添乗をし、ガイドなども行う仕事を指します。
旅行希望者が個人で旅行を企画するよりも安価で宿泊などの旅行契約をすることができるメリットがあります。あなたも旅行会社が組んだツアーに一度は参加したことがあるのではないでしょうか。
旅行業界は、楽しいばかりではなく、いわゆる繁忙期は世間が休みのときになるので友達などと会える機会が少なくなってしまうこと、変化の激しい業界のため、対応速度や逆境を乗り越える力などが必要になります。
旅行業界で携わる可能性がある仕事をご紹介します。
・ツアープランナー
パッケージとなっているツアーの企画、旅行希望者の要望に応えたツアー旅行の企画・提案。それに伴い、現地視察、滞在先の選定、日程調整を行います。旅行希望者の多くのニーズをキャッチし、観光スポット・適した交通機関・宿泊先を企画し、ホテルや旅館などの宿泊手続きやバス、電車などの公共交通機関や、航空チケットなども併せて行う仕事です。
たくさんある旅行会社の中から、独自のカラーを打ち出し、◯◯ならこの旅行会社!と言われるようなツアー企画を組み立てられる力が必要です。
・ツアーオペレーター
ツアー旅行に必要となる『素材』集めをする仕事。素材というのは航空チケットやホテルの客室、貸し切りバス、土産店の時間、レストランの席などを指します。よいツアーを作るためにはよい素材がないと成り立ちません。海外や国内などにあるそれぞれの法人や施設と交渉し、予約を確保することが必要となります。
よい素材をより安く仕入れることで、ツアー旅行の魅力が変わってきますのでその辺がやりがいとなります。
・カウンターセールス
旅行会社が持っている実際の店舗カウンターで旅行希望者の相談を受けたり、ツアーを販売したりする仕事。それに伴い販売、予約、チケッティング、パスポートの確認、旅行保険の手続きなど、関連する仕事をもらうときにやる必要があります。
個人の好みが細分化してきている現在、さまざまな要望に対応できる知識や、求めているものを発見して提案する力が必要です。たくさんある旅行会社の中から力を希望者に選んでもらうために求める内容を押さえ、心をつかめる能力が必要となります。提案がよければその旅行会社で旅行するリピート客も増えていくため、やりがいは非常にある仕事です。
・アウトセールス
先程のカウンターセールスとは真逆で店舗勤務ではなく外に向けて営業活動するのがアウトセールスです。旅行会社のツアー企画を支えるのは官公庁、会社や学校などの団体旅行。団体旅行にかけられる費用は景気や会社が置かれている状況などにより変動するため、そのときどきの状況を正確に捉えて提案することが大切です。
個人旅行ではなく団体旅行の場合は、数十人から数百人単位での受注となるため非常に大きな売り上げとなります。またその旅行がよければ継続して受注できる可能性が非常に高いため、1回の取引成功が長きにわたって継続する面白さもあります。
・メディアセールス
先ほどご紹介した2種類のセールスとは全く違う形式をとっているのがメディアセールス。新聞や雑誌、DMインターネットなどのメディアに対してツアーを直接販売する形式です。
どのメディアを選び、そのメディアにフィットした広告方法をセットできるかで反響が大きく変わるため、読みが当たったときの喜びは非常に大きいでしょう。過去のデータ、顧客特性などを把握し、そのデータを基に効果を予測する力がとても必要になります。
・チケッティング
旅行には予約や発券が欠かせない仕事となっています。コンサートや美術館などの施設や、航空チケット、列車、船、バスなどの交通機関、ホテルなどの宿泊施設等の予約や発券作業がチケッティングの仕事です。どのルートを選ぶかによって金額や時間が変わることも。そのため、経験や知識が必要となる仕事です。
・ツアーコンダクター
古い言葉で言うと添乗員。ツアー旅行を指揮する役目の仕事です。他の仕事と違い旅行自体が仕事であり、誰よりも頻度高く、さまざまな地を訪れることができます。生涯現役でいることもできる仕事でもありますし、間近でお客様が喜んでくれている事を見られるのも魅力的なポイントです。
旅行業界の志望動機でよくあるのが旅行の経験を基に自分がプロデュースする側に回りたいというもの。他の仕事もそうですが、自分が利用する側と提供する側では感じる喜びが違うことを理解しなければなりません。
旅行が好きでお客様が喜んでいるのを見たいという方もいると思いますが、セールスの多くはお客様が喜んでいるところを見ることができません。契約した後に会うことはほとんどなく、実際に旅行がどうだったのかという事まで知ることができないことも多いのです。
「旅行が嫌い」という人は、あまりいないでしょう。しかしただ旅行が好きという気持ち、あるいはこの旅行を経験してほしいった願望だけでは、強い意欲には思えません。数ある旅行会社の中からその会社を選んだ理由や厳しいことがあっても辞めない強いモチベーションがどこにあるのかを説明することがとても大切です。
<旅行業界の志望動機の書き方 5つのステップ>
上記の内容を含めてこの5つのステップを参考に進めてみてください。
1.旅行業界の研究と企業・職種を研究する
2.その職種に役立てられそうな自分の長所、その先につながるキャリアプランの抽出
3.キャリアプランと経験できる仕事にずれがないか
4.なぜあなたの経験がその企業で活かせるのか
5.仕事で得たい喜びとその仕事の喜びは合致しているか
<ダメな志望動機の特徴>
「私が御社を志望する理由は以前に御社のツアー旅行に参加させていただいたとき、予約から添乗に至るまできめ細やかなサービスを行っていただき、その旅行で人生の大きな決断となる留学を決断できたことにあります。
人の人生を変えられる可能性を秘めている旅行という仕事に興味を持ち、そのきっかけを作ってくれた御社でぜひ力を発揮したいと考え志望させていただきました。」
この志望動機では業界研究がされておらず、なぜこの会社を選んだのかがわかりません。また、自身の経験についても内容が薄く、どうしてその会社で活かせると思うのかが明確に伝わりません。
次からご紹介する例文を参考に志望動機を組み立ててみてください。
旅行業界の職種・仕事内容・やりがいをチェックしたら、次は志望動機の例文を見てみましょう。
このように例文を見てみると、旅行に対する好きという感情だけでなくその会社の持つ特徴や、自分の生かせる能力や経験等を織り混ぜることで入社した後に活躍してくれるイメージを抱かせることができます。
自己分析で過去の経験を洗い出し、旅行会社の特徴と組み合わせたとき、経験が活かせそうなポイントをしっかり見つけだしておきましょう。
変化が激しく、対応力が求められる旅行業界。どの業界にも共通することではありますが、「旅行が好き」という理由だけで仕事を続けることは難しいでしょう。会社で役に立てる能力があり、自分のキャリアプランと合致していること。それが、お互いにとってよい就職を実現してくれます。自分の充実した社会人生活のためにも、ぜひ真剣に志望動機の作成に取り組んでみてくださいね。
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。
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