■自己分析を基に自己PR・志望動機・キャリアプランを描く
こうして導き出すことができた答えを基に、自己PRと志望動機、キャリアプランを描いていきましょう。
自己PRは、自己分析の軸である「何を与えたいか」という点を使って作ります。
「このような強みが活かせる業界・職種・働き方は何か?」
自己PRは自分の強みをアピールするポイントです。そのため、その仕事に自分のどんな強みが活かせて、それがなぜなのかを明確に打ち出してください。具体的な数値も含めたエピソードを織り交ぜてアピールすれば、イメージも湧きやすく質問し易いでしょう。また、それを与えたいと思い始めたきっかけも一緒に話すと、より納得度が上がるはずです。
志望動機は自己分析の軸である「何を得たいか+何を与えたいか」を使って作ります。
「あなたが求めるものが得られ、あなたの強みも活かせる業界・職種・働き方は何か?」
自分の価値観が形成されたポイントも織り交ぜて伝えることが大切です。あなたが志望している仕事とあなたの価値観がどのようにクロスしたのか。また、実際に入社してどのように働きたいのかをイメージして作るようにしてください。
自己分析で導き出した「どうなりたい」という軸を使うのがキャリアプランです。
「◯年後、あなたがなりたい姿を実現するためにどのようなキャリアプランが最適か。」
そこから、未来につながるようキャリアを描いていきましょう。1年後、3年後、5年後、10年後…それぞれどのような実績を積み、なりたい姿までに何が足りないのか。これを認識しておくと仕事への理解度が高まり、不足を補うための行動も具体的になります。自然と、それを受け取る方にもキャリアプランの信憑性が高まるでしょう。そして、過去の出来事から自分を分析し、将来のキャリアも具体的に描けていることで、自分をよく理解して未来まで描ける学生だと判断してもらえます。
さまざまな方法を駆使して自己分析を行うと、自分が本当に得たいと思っていること、また、将来なりたい姿が明確になるでしょう。すると選考に合格しやすくなるだけでなく、自分に自信を持てるようになります。企業側もあなたのことを理解しやすくなるため、ミスマッチが起こりにくく、お互いにとってよい状態へと繋がっていくはずです。
また、自分の強みや弱み、大切にしている価値観などを知っておくことは、就活だけでなく社会に出てからも立ち戻る場所としても使えます。これからの人生でも役立てられる自己分析。就活の時期に真面目に取り組んでおき、これからの人生に役立ていってください。
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。
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