実際に働いている先輩社会人から話を聞いて、志望企業の理解を深めるOB・OG訪問。訪問するOB・OGは、サークルやゼミの先輩など気心の知れた関係の場合もあるでしょうが、相手は社会人です。忙しいなか都合をつけて話をしてくれたことを忘れてはいけません。訪問が終わったら、必ず感謝の気持ちを伝えるお礼メールを送りましょう。お礼メールはビジネスマナーに気をつけて書く必要があります。そのポイントをおさえた上で、例文を紹介します。
OB・OG訪問が終わったら、感謝の気持ちを伝えるために、お礼メールを送るのがマナーです。お礼メールを送るのは、いつでもいいわけではなく、その日のうちがベストです。夜遅くになってしまう場合は、翌日の午前中には送るようにしましょう。機を逃さず送ることで、好印象を残すことができます。逆に2〜3日経った後では、あなたの志望度など疑念を持たれかねませんので、気をつけましょう。
OB・OGと面談をすれば、その人からしか聞くことができないさまざまなリアルな情報を必ず得ることができます。面談でためになったこと、理解が深まったこと、新たに気づいたことなど、自分の言葉でまとめておくことをおすすめします。そうすることで、志望動機の作成などにも大いに役立つはずです。
用件、大学名、名前を書きます。たとえば、「OB(・OG)訪問のお礼(○○大学・まいなびよしこ)」など、件名は一眼でわかるように。
まず、訪問したOB・OGの会社名・部署名・名前を書きます。次に、「お世話になっております」などの挨拶を付けて、自分自身が誰か、大学・学部・名前を書きます。
仕事が忙しいなか、都合をつけてOB・OG訪問に応じてくれたこと、相談に乗ってくれたことなど、お礼の気持ちを述べます。
「訪問によって、貴社への理解がより深まった」など、訪問した意義を伝えるとともに、印象に残ったエピソードや話題などを取り上げると気持ちが伝わって好印象になります。「参考になりました」など通り一遍にならないように、具体的な話題を盛り込むのがポイントです。
お礼メールに限らず、注意しなければならないのが誤字・脱字です。誤字・脱字があっては感謝の気持ちが一転して、失礼なメールになってしまいます。特に相手の会社名・部署名・名前は、送信前に何度も繰り返しチェックするようにしましょう。
株式会社●●●●
△△△△部
□□□課
◇◇◇◇様
お世話になっております。
本日、OB訪問をさせていただきました○○大学■■学部のまいなびよしこです。
お忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
【ここに訪問したことで理解できた内容、意義などを伝えます】
【そして印象に残ったエピソードに触れ、自分の気持ちも加えます】
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(以下、署名を入れます)
【大学】
【名前】
【電話】
【メール】
ここまでOB・OG訪問当日のお礼メールについて述べてきましたが、内定を得た後も報告とお礼を兼ねたメールを送るといいでしょう。OB・OG訪問が選考に有意義だったこと、入社後もよろしくお願いしますという旨を、感謝の気持ちを込めて伝えましょう。ぜひ、ビジネスマナーを守って、OB・OG訪問を有意義なものにしてくださいね。
文/学生の窓口編集部