「YOASOBI」チームスタッフに直撃取材! アーティストと身近に接する「マネージャー」の仕事とは? 「就職して最初の3年間は『この道で大丈夫なのか?』自問自答を繰り返していました」

編集部:ろみ

お気に入り!

あとで読む

「YOASOBI」のチームスタッフとして、アーティストのマネージメントを主に担当する株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの吉野麻美さん。YOASOBIの二人により身近で接する彼女に、直撃取材。学生時代の話やマネージャーの仕事について聞きました。

漠然とした夢が、マネージャーという明確な目標に

――吉野さんが音楽業界に進もうと思ったきっかけを教えてください。

小学生の頃、親と一緒にアイドルのライブに行ったときに、すごくワクワクして楽しかったんです。それが鮮明な記憶として残っていて、将来は音楽に関わるような仕事をしたいとずっと思っていました。中学卒業後は映像編集や音響機材を学ぶことができる高校に進み、その後は音楽系の専門学校に行きました。

音楽系といっても具体的にどんな仕事に就くかは決めかねていたのですが、授業でアーティストのマネージャーとやりとりする機会があり、マネージメントの仕事を知りました。アーティストに寄り添い、二人三脚で一緒に進んでいける仕事って素晴らしいなと思い、マネージャーになるために就職活動を始めました。

2年生のときにソニー・ミュージックアーティスツにインターンシップとして入り、その後契約社員を経て、現在はソニーミュージックレーベルのマネージメント課に所属しています。

――音楽の仕事をするという小さい頃からの夢を叶えたんですね。

そうですね。ただ私も専門学校でマネージャーになりたいと思うまでは、音楽に関わる仕事を志望しながらも、どこか将来がぼんやりしていて不安がありました。ちゃんと就職できるのか、本当にやりたいことが見つかるのだろうかなど、不安を抱きつつも別の道に進みたいとも思えなかったため、当時は葛藤してました。今は音楽業界を選んでよかったと実感していますが、就職して最初の3年間は「この道を選んで大丈夫なのか?」という自問自答を繰り返していました。

マネージャーに一番必要な力は“柔軟性”

――マネージャーとしてはどんな仕事をしているのでしょうか?

スケジュール管理をはじめ、アーティストが動くとなれば、各所と連携を取って調整をします。常にアーティストの近い距離にいるマネージャーは、彼らの一番の理解者でないと、円滑に仕事を回せないと思います。

私は今、YOASOBI以外にも新人の子をマネージメントしていますが、アーティストが変われば転職したくらいに仕事内容も変わります。YOASOBIは基本的にチーム全体で動くプロジェクトなので、何かを決めるのもチーム全員で話し合います。ですがアーティストによっては、本人が決定権を握っているような場合もあり、仕事の進め方がまったく異なるのです。さまざまなパターンがあるからこそ、刺激的な日々を過ごせるともいえますね。

――マネージャーにはどんな能力が必要でしょうか?

一番大切なのは柔軟性。日々新しいことに触れる機会が多いので、焦らず柔軟さを持って対応することが何より必要だと思っています。

私もこれまでマネージャーとして、担当アーティストたちに真摯に向き合ってきましたが、YOASOBIチームでレーベルの仕事もするようになり、まだ自分の理想とするマネージャーにはなれていないんだと実感しました。アーティストに関することは全方位把握し、その上で一つ一つ柔軟な判断をして仕事を進めることが、私の思い描く理想のマネージメント像ですね。

前に進み続ければ、必ずやりたいことが見つかるはず

――最後に、これから就職活動をする学生に向けてメッセージをお願いします。

専門学校や大学に進むタイミングで、明確にやりたいことが決まっている人もいれば、将来がまったく見えていない人もいると思います。何も決まっていないという人は焦りや不安を感じるかもしれませんが、本当にやりたいことがゼロなわけではないと思います。

だから「自分には何もない」と、将来を不安に思わなくても大丈夫です。毎日進んでさえいれば何かしら変化はあります。タイミングが来たときにやりたいことや、自分に向いていることがちゃんと見えてくるので心配しないでください。

10年後にはこうなっていないといけないという決まりがあるわけではないですし、こうなれたら立派だということもありません。今先々のことに不安を抱き過ぎず、この瞬間ちょっとしたことを楽しみながら前に進んでいくことが大切だと思います。

文:安藤茉耶
写真:学生の窓口編集部

編集部:ろみ

編集部:ろみ

学生時代はスペイン語専攻。南米アルゼンチンに留学していたラテン系関西人。好きなものは海外の音楽・映像鑑賞とお酒です。ママになり、最近は子供が寝た後に海外ドラマや韓流ドラマを見るのが息抜きです。素敵な言葉や音楽、映像などのコンテンツは、自分自身を助け、励まし、成長させてくれるものだと思います。読者のみなさんに素敵なコンテンツに出会える機会をたくさんお届けしたいという想いで仕事をしています。

関連記事

「将来を考える」カテゴリの別のテーマの記事を見る

おすすめの記事

編集部ピックアップ

学生の窓口会員になってきっかけを探そう!

  • 会員限定の
    コンテンツやイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

  • QUOカードPayが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

一歩を踏み出せば世界が変わる無料会員登録

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催