イギリス留学の経験で自分が変わった!学生時代に身につけておきたい大切なこと【ファーストリテイリング】
プロフィール:峯村真樹:2020年3月入社
所属部署:デジタル業務改革サービス部
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回はユニクロ、ジーユーなど複数のブランドを世界中で展開する日本発のグローバル企業「株式会社ファーストリテイリング」で働く先輩社会人にインタビュー。
デジタル業務改革サービス部で働く峯村真樹さんに、学生時代に取り組んだことや日々の仕事内容についてお話を伺いました!
――どんな学生時代を過ごしていましたか?
※学生時代に所属していたディベート部で中国の大会に参加した時
いろんなことを楽しくやっていた学生生活でした。法学部で政治学を勉強をしたり、1、2年生の頃は英語ディベートサークル活動に打ち込んだり。英語ディベートは、与えられた議論に対して賛成・反対に分かれて英語でスピーチをし、説得力を競う競技です。最初は全然喋れなかったのですが、競技の魅力にひかれて取り組んでいたら、いつの間にか話せるようになっていました。
3年生の終わりくらいからはイギリスへ留学して、ヨーロッパ政治を勉強していました。
――学生生活のなかで一番頑張ったことは何でしょうか?
前半はサークル活動、後半は留学ですね。
特に留学では、言語の壁もありましたが、何よりも専門用語でいっぱいの論文を大量に読み、レポートを書かねばならなかったのが大変でした。その中で、自分で考えて勉強していくスタイルを身につけられました。今までは与えられた条件の中で、「こうすればいいだろう」と割と受け身になることが多かったです。
ですが、あらゆる物事に対して自分の頭で考えて、自分で答えを見つけ出せるようになったのは大きな変化です。主体的に課題に取り組むことは頑張ったと思いますし、その経験は今の仕事にも繋がっていますね。
※学生時代に留学した英国の大学での一枚(留学を終えた後、再度旅行した際に撮影した写真)
――就活でやっていて良かったことはありますか?
やはり「主体的に動いたこと」ですね。留学に行く前にも少し“就活もどき”をしていました。インターンに参加させてもらったりしていましたが、そこで得られたものはほとんどなくて……。当時は「まわりが参加しているから自分も参加する」と、自分の本当の気持ちがあやふやなまま参加していました。
これは留学を通しての変化にも繋がりますが、帰国してからは「なんのためにこれをやっているのか」と自分で考えられるようになって。その状態で就活イベントに参加したら得られるものが全然違うんですよね。
なので、自分で考えて動くこと。「この時期の就活生は〇〇をしよう」「まわりがやっているから」などのアドバイスを受けて就活をするより、自分のやりたいことや自分がどうしたいかを考えて行動していく気持ちが大切だと思います。
――主体的に動けるようになるには、どんなことを意識したらいいでしょうか?
まずは「自分の好きなことをする」。きっと皆さん、好きなことは何かしらあると思います。その好きなことをとことん突き詰めましょう!突き詰めた先に自分の「やりたいこと」や「価値観」が見つけられるようになると思います。
もう一つが「失敗を恐れずにやってみる」。定型的な話ではありますが、失敗やまわりからバカにされるのを恐れないこと。自分の視野を広げる気持ちでまずはなんでもやってみるといいと思いますよ。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
大きく2つあります。
1つ目は海外に関わる仕事がしたかったから。サークルや留学経験を経て、将来は海外に関わる仕事がしたいと思っていました。もちろん、海外に関わる会社の選択肢は数多くあります。ですが、僕の場合は早く海外に出たいと思っていました。
ユニクロはどんどん成長している会社で、海外に多数の店舗も持っています。海外とのタッチポイントは必ずどこかで生じることと、実力によってステップアップができるところに惹かれました。公募制度の仕組みがあったり、自ら手を挙げて新しい仕事に関われる点はユニクロならではだと思います。若手にもチャンスが大いにあると感じました。
もう一つは単純にプロダクトが好きだったから。僕は手触り感があり「これを売っているんだ!」と言い切れるような仕事がしたいと思っていて。ファッション誌などはあまり読んでこなかったのですが(笑)ユニクロの服はすごく好きでした。自分の好きなものの一つが、ユニクロの服だったことも理由です。
――今のお仕事について教えてください。
デジタル業務改革サービス部に所属しています。2020年3月に入社し現在2年目です。入社して最初の半年間はスタッフとして働き、残り半年は店長代理として働いていました。
2021年3月からデジタル業務改革サービス部、いわゆるIT、その中の店舗ITチームにいて、デジタル化に関わる仕事をしています。
――デジタル業務改革サービス部ではどんなお仕事をしているんでしょうか?
お客様が触るようなデジタルツールや、購買体験などを、より良くしていくためのツールをつくって広げていく取り組みを行っています。
店舗ITとして関わっている部分だと、スタッフ側の業務を変えていく仕事も一つです。皆さんのなかでもアルバイトのシフト表を作ったり、行動計画を立てたりすることもあるかもしれません。
昔は紙ベースで作っていたものをどんどんデジタル化させ、加えて自分の頭の中で考えるよりも機械にやらせたほうがいいことがあるんじゃないか、と思う部分をデジタル化したり。そんな店舗の業務を変えていく仕事もあります。
――難しそうな分野ですね……!
難しいことだらけですね(笑)。知らない言葉も多いですし、大学で専門的に学んだわけではないので。ただ、会社の中で学習ツールが提供されているので、使いながら学んだり、自分で調べたり本を読むなどして勉強しています。
――印象に残っているお仕事エピソードを教えてください。
店舗ITと呼ばれている部署なので、店舗と連携しながら業務の改善をしていきます。店舗のスタッフから「このアプリケーションを入れたおかげで業務が改善した」「お客様から喜びの声が届いている」といった反応があると嬉しいですね。
――峯村さんの業務で求められているスキルは何でしょうか?
基礎知識よりも「吸収力」と「行動力」だと思います。
与えられるのを待っているだけではなくて、自分から学ぶ姿勢は必須です。大変なところもありますが、自分で学んでいくのが好きな人だったら問題ないと思いますよ。
また、弊社は少数精鋭なので、さまざまなチームと関わることが多いです。他の人を巻き込んで仕事をしていくため、協力を仰いだり、困ったときに「これはこうした方がいいですか?」と聞いて、よりよい解決策を見つけていく行動力は必要です。
あとは、英語はわりとできたほうがいいですね。グローバル企業の中で働くため、語学力があるほうがいいでしょう。
――最後に学生の皆さんへのメッセージをお願いします。
学生時代はまわりからさまざまなアドバイスを受けるとは思いますが、鵜呑みにしないで自分の頭で考えていろんなことに挑戦してほしいなと思います。
勉強でも留学でもサークル活動でもなんでもいい。自分が起こしたアクションのなかから学びとって、受け取ったアドバイスと結びつけながら「本当は何がしたいのか」「どんなふうに働きたいのか」と決めて就活できたらいいと思います。
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:田中青紗
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社ファーストリテイリング