大人たちから受けた恩は、次の子どもたちに返す。ユーグレナ量販流通課・山中さんの原点にある想い【株式会社ユーグレナ】
所属部署：グループ商品流通部量販流通課
経歴：2020年桜美林大学 グローバルコミュニケーション学群を卒業、同年株式会社ユーグレナに入社。 2019年より内定者インターンでマーケティング戦略室に配属、その後 グループ商品流通部に所属。現在は近畿・関東エリアのホールセールスに従事。
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回はバイオベンチャー「ユーグレナ」で働く先輩社会人にインタビュー。
グループ商品流通部量販流通課で働く山中佑介さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました！
――どんな学生時代を過ごしていましたか？
私の大学時代は、大きく分けて4つの出来事がありました。1つが2016年に起きた熊本地震の震災ボランティア。2つめが地元でのサッカークラブの立ち上げに関わったこと。3つめがカナダでキャンプインストラクターのボランティアにあたったことで、最後がユーグレナ社のインターンに参加したことです。
※サッカーのコーチをしています
――学生時代に一番頑張ったことはなんでしょう？
この4つの中でも、一番頑張ったのはサッカークラブの立ち上げでした。何の土壌もないところから子どもたちを集め、コーチ等の仕事をして、ほとんどの時間をそれに割いていた時期もありました。その後はカナダでキャンプのインストラクターを務めました。
※カナダでキャンプのインストラクターをしていました
――もともと子どもと触れ合うのが好きだったんですか？
好きというよりも、大人として子どもと関わる事は大事だと考えていました。私の両親は共働きで、ふたりとも夜遅くに帰宅するようなこともよくありました。その時に、周囲の大人の方々に助けられて育ってきたので、大人が子どもの面倒をみるのは当たり前だという思いもありましたし、自分の受けた恩は今の子どもたちに還元したいという思いも持っています。
※同じくキャンプのインストラクター時代の写真
――仕事で役立っている学生時代の経験があれば教えてください。
弊社はまだまだ「ミドリムシ（※「ユーグレナ」の和名）の会社」や最近は特に「バイオジェット燃料の会社」といったイメージが強いので、「ユーグレナそのものや商品の価値をどう伝えるか」ということが重要です。
これはサッカークラブの立ち上げのときの状況にも似ています。というのも、保護者からすれば得体の知れない新しいサッカークラブに子どもを預けるわけですから。当時は実績も何もありませんでしたが、ビジョンと未来を語り、共感して納得してもらって共に歩んでもらう。
私はこの力を“構想力”と呼んでいます。この力は商品が十分に拡売していない今、役に立っている能力であり、経験だと考えています。
※アメリカ留学時代の思い出
――何か、就活前にやっておいたほうがいいことはありますか？
私の経験ではありますが、「入社を検討している会社が何をしているか？」は、必ず調べた方がいいと思います。私は50社くらい受け、80％の企業から内定をもらいました。その際も企業HPにある情報はもちろん、IRやリリース情報まで確認し、その企業がどういう活動をしているのか、しっかり調べました。
企業研究をするうえでリサーチ力はとても大切ですし、その力は社会人になってからも役立ちます。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
私がユーグレナ社を選んだのは、私が大人から受けた恩を次の子どもたちに繋げられると思ったからです。「より良い社会づくりに貢献すること」「社会にインパクトを残すこと」を軸に考えていました。
また、何かモノを残したいとも思っていたので、メーカーであるユーグレナ社が最適だと思ったんです。
※学生時代、データアナリティクスのコンペティションの時の写真
――今のお仕事の内容についてご紹介をお願いします。
「からだにユーグレナ」という豊富な栄養素を手軽に摂取できる飲料やサプリメント商品をスーパーマーケットの商品棚に並べるための営業活動をしています。現在は関東、近畿エリアを担当しています。
――この仕事ならではの特徴的な作業は何でしょう？
商品をスーパーマーケットに売り込んで終わり…ではなくて、その商品がお客様に届くまでが重要です。ですので、売れた後、販売施策や販売促進を考えるのが特徴的な作業と言えますね。最後まで商品の責任を持つことができます。
――今の仕事のやりがいを教えてください。
弊社の商品「からだにユーグレナ」を置いてくださったスーパーマーケットへ視察に行った際に、お客様が商品を手に取って、実際に買われるときは嬉しいですし、スーパーマーケット側から「売上もいいから、もっと仕入れようかな」って言われたときは本当にやりがいを感じますね。
ちなみに、「からだにユーグレナ」はインターンのときにマーケティング戦略で関わった商品でもあったので、もう自分の子どものように可愛いんです（笑）。この子たちがまだ世に広く知られていないのは、自分の責任だと思います。「からだにユーグレナ」にかける情熱は、ちょっとレベルが違いますね。
――この仕事の面白いと思う点、魅力は何だと感じていますか？
ユーグレナ社で働いていて思うのは、まだ認知が広がっていない分、この商品の素晴らしさを伝えられる初めての人間になれるということです。「からだにユーグレナ」はパッケージにバイオプラスチックを採用していますし、原材料は「家族や大切な人に食べさせたい」という思いに応える安心・安全にこだわりました。すべての商品が国内製造、保存料不使用、カフェイン・トランス脂肪酸フリーです。
また、「ユーグレナGENKIプログラム」といって、ユーグレナ入りクッキーを、バングラデシュの子どもたちに無償で配布するプログラムがあるのですが、商品の売り上げの一部をこの活動に充てています。
つまり、商品が売れれば売れるほど社会がよくなります。少なくとも私はそう信じて商品を売っています。その点は大きな魅力だと思いますね。
――ユーグレナの営業担当に求められるスキルは何でしょう？
やはり“構想力”だと思います。まだ商品棚に並んでいない可能性を秘めた商品を、どのように売っていけばいいのか。その未来を構想し、相手に伝えるための力が大切だと感じます。
――これまで一番印象に残った仕事を教えてください。
昨年まで中四国エリアも担当していたのですが、中四国最大手の企業に創業周年企画として、「からだにユーグレナ」の企画品を採用いただけたことです。
弊社の商品自体は以前から取り扱いいただいていましたが、その企画品は「からだにユーグレナ」ブランドとして初めてのダブルチョップ（※双方の社名が入った商品）でした。そのため、営業はもちろん、商品デザイン、価格、納価など商品企画にも関わることができました。
商品は中四国全体で販売され、ユーグレナの認知拡大にも繋げられてとても良かったです。
――オフタイムの過ごし方も教えていただけますか？
休日は基本的にサッカーをやっています。平日の夜は子どもたちにサッカーを教えることもあります。仕事で悩んだり、行き詰まったりした時に身体を動かすことでリフレッシュできるので、平日と祝日のよいサイクルができていると思います。
※サッカーサークル（同好会）の試合の写真
――プライベートの中で、何か仕事に活かされていると思うことはありますか？
子どもたちにサッカーを教える中で、物事を短く、簡潔に伝える力が養えていると思います。やはり子どもたちは難しい言葉はわかりませんし、話が長くなっちゃうと下を向いて砂遊びや手遊びを始めちゃう子どももいますから、いかに要点を理解しやすく伝えるかが大事だと思います。それはビジネスでも役立つスキルだと思っています。
――最後に、学生の皆さんに一言お願いします。
この企画でユーグレナという会社や素材としてのユーグレナに興味を持っていただけたら嬉しいですし、大人として、次の世代に良い影響を与えていきたいと思っているので、その思いをみんなで共有できればいいなと思います。
もしユーグレナ社で働くことになったら、一緒にこの社会をよくしましょう！
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文：猿川佑
編集：学生の窓口編集部
取材協力：株式会社ユーグレナ
