給食だけじゃない! 牛乳をもっと楽しむアイデア、学生が本気で考えてみた

最近、牛乳を飲んでいますか? 牛乳=学校給食の飲み物というイメージを持っていませんか?
特に、“第二の卒乳期”(=学校給食で牛乳を飲んでいた小中学生の卒業)を迎えた高校生・大学生の牛乳離れは顕著らしい!?
そこで学生×企業がともに課題解決に取り組む「キョーソウPROJECT」がスタート! 高校生・大学生を中心に、酪農乳業関係者、さらにはクリエイターも集まって“牛乳の新しい楽しみ方”を考えるワークショップを2日間にわたって開催しました。その熱意あふれる様子をレポートします。
DAY1ワークショップがスタート! 知っているけど、意外と知らない? 牛乳についてみんなで考えてみよう!

まずは2つのグループに分かれ、年齢や立場の垣根を越えて交流を深めながら行われたこのワークショップ。この会の目的は、みんなで牛乳について知り、牛乳の魅力や新たな可能性を探り、共有すること。
実際にここで挙がった牛乳をもっと楽しむアイデアをもとに、高校生・大学生に向けたPR動画を作成するのが最終ゴールです。
DAY1の初日は、グループごとに自己紹介を行い、親睦を深めた後、今回の「キョーソウPROJECT」を主催した一般社団法人Jミルクの方からのあいさつからスタート。

Jミルク コミュニケーショングループの鈴木浩子さんは、「Jミルクという団体は、日本のミルクサプライチェーンを構成する酪農生産者・乳業者・牛乳販売店が一体となった業界横断的な組織です。Jミルクのミッションは日本の酪農乳業と国産の牛乳乳製品の存在価値を高め、業界の共通課題の解決に貢献すること。そのなかで、牛乳・乳製品の消費拡大を目指す『牛乳でスマイルプロジェクト』を推進しており、その一環として取り組んでいるのが、学校給食がない休日も牛乳を飲もう!という『土日ミルク』の取り組みです」と説明。日本のミルクサプライチェーンの現状と『牛乳でスマイルプロジェクト』『土日ミルク』の取り組み、そして今回コラボしたキョ―ソウPROJECTへかける想いをお話しいただきました。
酪農家、乳業メーカー、牛乳販売店。
ミルクのバトンリレー講演を開催。

次に、全国の高校生500名を対象にしたアンケート結果を見ながら、牛乳が飲まれなくなった現状をみんなで共有。さらにグループごとに牛乳に対してどんなイメージを持っているか、どういう牛乳があったら、もしくはこういうシーンだったら飲みたくなるかなど、ざっくばらんにディスカッションを行い、牛乳の価値や魅力について改めて考えました。
全国の高校生500人に聞いた、アンケート結果はココからチェック!
ミルクに関わる仲間たちの仕事を学ぼう!
その後、ミルクに関する仲間たちの仕事を覗くために、今日のワークショップに参加している4名の酪農乳業関係者によるオリエンテーションを実施。それぞれの立場からどんな仕事を行っているのか教えていただきました。


株式会社clover farmの代表取締役・青沼光さんは、『HAPPY DAIRY COWS』を理念に掲げる酪農家です。人に必要とされ続ける乳牛、酪農業となるように、生乳生産だけではない乳牛の魅力を伝え、100年先も日本の酪農が続くよう、地元の方々と協力しながら、さまざまな取り組みを行っています。

株式会社山岸牧場の取締役・北出愛さんは、北海道十勝の士幌町で、家族経営の酪農をしています。酪農が少しでも身近な存在になれたらいいなと思い、ヨーグルトの製造、酪農体験、インターシップ、cafe、そして1日1組限定の宿泊できる施設も作ったそう。「今日のこの場もすごく貴重な機会ですので、いろんな感性を吸収して、酪農現場に活かしていければと思っています」と語ってくれました。

株式会社共進牧場の代表協取締役社長・中尾嘉延さんは、兵庫県小野市にある創業135年の乳業メーカー。現在は兵庫県内の約4割の学校に、学校給食として牛乳を供給しています。学校給食がない日にも牛乳を飲んでもらいたいという思いから、日本で初めて自社の牛乳パック広告欄に『土日ミルク』のロゴを掲載。また、地元企業とコラボしてブランディング活動を行ったり、地元の高校生とコラボして、クリームチーズのような『リッチザヨーグルト』の開発を行い、人気を集めています。

有限会社たにじりや・阪本俊介さんは、京都で大正3年に創業した牛乳宅配会社です。
また、宅配以外にも、『GREEN FARM』というミルクカフェをオープンし、全国各地からセレクトしたこだわりのある牛乳銘柄が飲み比べできるほか、牛乳とヨーグルトを使ったスムージー、牛乳プリンなどを提供し、牛乳の新たな魅力を発信しています。「牛乳をみなさんに届ける一番近い存在として、牛乳の美味しさをもっと広めていければと思っています」。
「どうやったら牛乳を飲みたくなる?」 個人ワークで、画期的なアイデアが続々!

アンケート調査や酪農乳業関係者によるオリエンテーションを通じ、業界の概要や現状の課題を知った参加者たち。ここからは個人ワークの時間として、『どうやったら牛乳を飲みたくなる?』のかを考えていきます。

まずは飲まない理由が何かを探るために、阻害要因の洗い出しから。率直に思ったことを付箋に書きだし、それを該当するカテゴリーに分けてグループ内で共有。そこには「飲むタイミングがない」「気軽に飲めない」「お米と合わない」「水分補給としは飲まない」「親が買ってきていつも家にあるから外では飲まない」「牛乳は太りそうというイメージがある」「持ち運びできないし管理が難しい」など多くの意見が寄せられました。
それを受けて、どんな牛乳なら飲みたくなるかを考えて、グループ内で共有した後、それぞれのグループで挙がった意見を各代表者がまとめて発表しました。

「親が買うイメージがあるという意見を逆手にとり、一人暮らしの学生に親が牛乳を送る『仕送りミルク』はどうでしょうか。すごく健康的だし、親子の絆も深まりそうという意見が上がりました。また最近若者の間でMBTI診断が流行っているので、簡単なアンケートに答えるだけで、イチゴミルクなど、その人におすすめの味が分かる『牛乳診断』のようなものがあったら、若い世代も牛乳への関心が高まるような気がします」。

「こちらのグループでは、牛乳にも人それぞれ好みの味があるが、それがパッケージだけでは分かりづらいという意見が挙がり、商品によってミルク感が強いものとそうでないものの差も大きいことから、どんな味なのかがパッと見た時に分かれば選びやすいという意見が出ました。また瓶牛乳は特別感があるので、牛乳のフタを工夫して、シールを同封するなどの付加価値をプラスすると、コレクション心をくすぐり、リピする人が増えると思いました」。
牛乳を飲みたくなる様々なアイデアが挙がり、そのプレゼンを聞いた酪農乳業関係者の方々は、「私たちにはない発想ばかりで、すごく勉強になった」「仕送りミルクはとてもいいアイデアで驚いた」などと驚きの声がたくさん。第二の卒乳世代の方々が何を考えて、どう牛乳と向き合っていたのかを知る良い機会となったようで、有意義な1日となりました。
2日目はいよいよ牛乳の新しい楽しみ方を発信するPR動画制作のアイデアを膨らませていきます。
ワークショップDAY2スタート! 前日のアイデアをブラッシュアップ!
DAY1で「どうやったら牛乳を飲みたくなる?」をじっくりと考えた、高校生・大学生たちが再び集結。今日は動画クリエイターやグラフィックデザイナーのアドバイスを受けながら、そのアイデアをそれぞれブラッシュアップしていきます。
PR動画を制作するために、動画のシナリオ案、ナレーション、キーメッセージ、キャッチコピーなどを、自分なりに考え、最後にそれを発表するまでがDAY2ワークショップの流れです。
プロの視点でレベルアップ! クリエイターが動画制作のコツをアドバイス

次に、PR動画の各シーンで必要な映像やナレーションを具体的に検討します。その前に、動画制作で大切にすべきポイントや期待するアイデアについて、学生たちの提案をもとに、PR動画監督・ますだじゅんぺいさんによるレクチャーが行われました。

「PR動画では、商品への思いを込めたキーメッセージを30秒以内で分かりやすく端的に伝え、共感を得ることが最も重要であり、仲間と意見を共有しながら制作を進めることが成功の鍵」だと語る、ますださん。どんどん恥ずかしがらずに意見を出し合っていきましょう!と語りかけました。
十人十色のアイデアに感動! 動画のシナリオ案の発表タイム


プロのアドバイスを参考に、さらにブラッシュアップを重ねる学生たち。個人ワーク中もグループ内で、「このメッセージどうかな?」「すごくいいと思う!」「こうしたらどう?」などと意見交換を行い、仲間意識がさらに芽生えて、活発なやり取りが行われていました。そしていよいよ最後に、動画のシナリオ案の発表の時。ひとりひとりが牛乳と向き合って考えたシナリオ案や如何に!
みんなが考えたシナリオ案の一部を紹介!

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「牛乳」の新しい魅力を発見! 最後はプロの視点から意見をもらい、ショート動画への期待が膨らむ!
全員の発表が終了し、どれもユニークで会場は大きな拍手に包まれました。短時間にもかかわらず、クオリティの高いアイデアが生まれたことに驚きつつ、発表を聞いた、クリエイターのますださんと「牛乳でスマイルプロジェクト」メンバーのTOALinc.の辻尾一平さん、そして、Jミルクの鈴木さんに感想を伺いました。

めちゃくちゃ素晴らしいシナリオ案ばかりで、自分自身もいろんな気づきをいただき、心が浄化されました(笑)。この世界に長くいると、奇をてらったキーメッセージばかりを提案してしまうのですが、皆さんの純粋なアイデアを聞いて、たしかにみんなの共感を得るためには単純で心にバーンと響くものでいいのかもしれないと、逆に勉強させていただきました。今日みなさんからいただいた案を参考に、PR動画を制作しますので期待してお待ちください
僕は普段グラフィックデザイナーをしており、『牛乳でスマイルプロジェクト』のメンバーでもあります。いつも牛乳について考えていましたが、この2日間、みなさんのワークに取り組む姿勢を見てすごく感動しました。吸収した知識をしっかりと自分のものにして人に伝えられるスキルが高く、最後の発表も予想を超えるクオリティの高さにビックリしました。どれも独自性があって、すごく面白かったです。どうもありがとうございました
普段牛乳と向き合いながら仕事しているのですが、私の中には全くない感性や意見がたくさん出てきて、本当に衝撃を受けました。と同時に、どんなPR動画が完成するか、これからすごくワクワクしています。実際にこれからますださんたちに動画を制作していただき、3月の春休みあたりに公開しつつ、コンビニや商業施設でも展開していくので、心待ちにしていただければと思います。本当にこの2日間ありがとうございました

今回学生の皆さんが考えたシナリオ案をベースに、どんなPR動画が完成するのか! その制作の様子にも潜入するので、次の記事も乞うご期待です。
提供:一般社団法人Jミルク
後援:独立行政法人農畜産業振興機構
令和7年度国産牛乳乳製品の需要拡大・競争力強化対策事業(国産牛乳乳製品の需要拡大等事業)






















