京都市は多くの神社仏閣のある国内屈指の人気観光地です。しかし、人気の観光スポットは市内の各方面に点在しているため、それぞれをうまく回るにはスムーズな移動が必須。そこで役立つのが「地下鉄」です。今回は、京都観光で「京都市営地下鉄」を上手に活用するポイントをご紹介します。

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京都市を東西南北に走る市営地下鉄

京都市内を走る地下鉄は「烏丸（からすま）線」「東西線」の2つ。烏丸線は国際会館駅から竹田駅まで、東西線は六地蔵駅から太秦天神川駅をつなぎます。

上の画像を見ると分かるように、京都市の地下鉄は非常にシンプル。烏丸線は京都市を縦断するように走っており、東西線は横断するように走っています。京都市の観光スポットは東西南北に広く点在しているので、この2つの地下鉄を上手に使うことで、スムーズに各スポットを周ることができます。

また、烏丸線と東西線は「烏丸御池（からすまおいけ）駅」で乗り換えが可能。北山方面から太秦（うずまさ）方面に行く場合や、太秦から京都駅に戻りたい場合など、地下鉄を利用すれば京都市の東西南北へ簡単に移動できます。

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烏丸線の駅から行ける観光スポットは？

次に、京都観光の参考になるよう、地下鉄烏丸線の駅から行ける観光スポットをピックアップしてみました。

●四条駅
四条駅からは、京都を代表する繁華街の四条河原町や新京極、京都の台所でもある錦市場に行くことができます。四条河原町を旅の拠点にする場合は、地下鉄をメインにすると便利です。

●今出川駅
今出川駅からは、京都御所まで徒歩で行くことが可能。少し歩きますが、晴明神社など観光スポットも周辺に多いので、いろいろと散策してみましょう。

●烏丸御池駅
日本初のマンガ博物館・図書館である京都国際マンガミュージアムがあります。京都文化博物館に行きたい場合も烏丸御池で降りるとスムーズです。

●北大路駅
人気観光地の下鴨神社に行くには北大路駅で降りましょう。徒歩でも行くことはできますが、少し距離があるので北大路駅からバスで行く方法がお勧めです。

●北山駅
自然が多い北山エリアもお勧めの観光スポット。徒歩15分と少し歩きますが、京都で最も古い神社である上賀茂神社に行くことができます。京都府立植物園にも、この北山駅から行けます。

東西線の駅から近い観光スポットは？

続いて、東西線の駅から近い観光スポットを以下にまとめてみました。

●太秦天神川駅
東映太秦映画村には太秦天神川駅から歩いて15分ほどで行くことができます。駅の近くには嵐山線の嵐電天神川（らんでんてんじんがわ）駅があり、ここから嵐山方面にスムーズに移動できます。

●二条城前駅
二条城に行きたい場合は二条城前駅で降りましょう。駅を出てすぐ目の前が二条城です。

●東山駅
東山駅の徒歩圏内にはさまざまな観光スポットがあります。北に進むと平安神宮、南に進めば八坂神社や建仁寺に行くことができます。バスを利用すれば、南禅寺や銀閣寺方面にも行けます。

東西線の駅からすぐ行ける観光スポットはそこまで多くありませんが、各駅からバスを用いることで、京都市内をスムーズに移動できます。メインの移動は地下鉄を使い、そこからは徒歩やバスで目的地まで行く形にすれば、観光スポット巡りもしやすくなるでしょう。

「京都市地下鉄」の利用で注意することは？

京都市地下鉄は2路線しかなくルートもシンプルなので、どの駅に停車するのか、どの方面に行くのかさえ把握しておけば迷うことはないでしょう。とはいえ、やはり「落とし穴」はあるもの。そこで、鉄道を熟知する鉄道ライター・杉山淳一先生に京都市地下鉄の利用でおどおどしないで済むポイントを聞いたところ、以下のようなアドバイスをいただきました。

「京都以外の人にとって『烏丸線と東西線の交差駅が京都駅ではない』ことが意外でしょう。大阪駅と梅田駅に地下鉄や私鉄が集中していますし、東京駅付近の大手町駅に地下鉄が集中しています。しかし京都は違います。東西線に乗るには「まず烏丸御池駅を目指せ」となります。京都で滞在して観光するなら、京都駅付近よりも烏丸御池付近がオススメです。手頃な価格のビジネスホテルもあります。

京都には地下鉄のほかJRや私鉄もあります。地下鉄烏丸線は南側の竹田駅で近鉄京都線、御陵(みささぎ)駅で京阪京津(けいしん)線と直通運転を実施しています。平城京方面、琵琶湖方面など意外な場所に直通できて便利です」

解決!! 「京都市営地下鉄」おどおど

観光スポットが広い範囲に点在する京都市は、いかに効率より移動できるかが勝負の分かれ目。「これから京都観光に行く」という大学生読者の皆さんは、今回紹介した京都市営地下鉄の特徴や活用方法を参考に、楽しい旅行にしてください！

文：大西トタン＠ｄｃｐ
編集：学生の窓口編集部

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監修：杉山淳一

Profile
乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢＝鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。著書に『（ゲームソフト）A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック（KADOKAWA）』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。（幻冬舎）』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法（河出書房新社）』など。http://ott.sugisugi.net/

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