【「蔵の街」川越を散策してみたい…】はじめての「川越おどおど」を解決 #あつまれ!_おどおど学生。

学生の皆さんは「地名は聞いたことがあるが行ったことはない」という場所があるでしょう。大学入学を機に、そんな場所の近所に引っ越したら行ってみたいと思いませんか。本シリーズ記事では、学生の皆さんが初めての場所に行ってもおどおどしないで済むように、そのエリアの歩き方をご紹介しています。
今回は埼玉県川越市「川越」です。
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▼おどおど解決ポイント
1.川越ってどこ?
2.川越のランドマークは?
川越ってどこ?

川越と聞いてもピンとこない人がいらっしゃるかもしれませんが、上掲写真の「時の鐘」をニュースや時代劇、ドラマなどで見たことはありませんか? これがあるところが川越です。
Google マップで川越を検索すると、上掲のように表示されるでしょう。赤い破線で囲まれているのが川越市です。観光地として有名な「川越」という場合は、「JR川越駅」東側エリアのことを指します。
そもそも川越は、江戸時代に川越城の城下町として栄えました。川越城の歴史は古く、武蔵国のほぼ中心に位置するため、戦国時代以前から城が築かれていたのです。江戸時代になると幕府の要職を務めた有力譜代大名、徳川家親藩の前橋松平家などが入封したのが川越です。江戸を守る防衛拠点として徳川家にゆかりの深い者が統治に当たったというわけです。江戸にも近いため、100万都市・江戸との関係が深く商業地としても発展。その面影は、「蔵の街」という異名と共に現在に伝わっています。
川越が素晴らしいのは、江戸のたたずまいを色濃く残していることです。瓦屋根の商家、通りなどが江戸時代の空気感を訪問者に伝えてくれます。また、江戸時代だけではなく、明治時代、大正時代の建物も残っており、レトロモダンな雰囲気に満ちているのです。
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川越のランドマーク
川越には訪問者を引きつける多くのランドマークがあります。川越の歩き方としては、JR川越駅に着いたら、北東方向に向かうことです。かつての城下町を堪能するようにゆったり歩いてください。そうしていると、以下のような川越のランドマークに出会えるでしょう。
大正時代から昭和初期にかけての息吹を感じさせる通りで、レトロな店舗がおよそ30軒余り並んでいます。洋風店舗や町屋造りの建物が多く残っており必見の通りです。
上掲のレトロモダンで印象的な建物は、「川越商工会議所」の事務所です。もともとは1927年(昭和2年)に『武州銀行川越支店』として建てられたもので、1970年(昭和45年)に川越商工会議所が譲り受け、以後事務所として使用されています。この建物は文化庁の登録文化財となっています。
●時の鐘
小江戸・川越のシンボルといえる鐘楼です。3層構造で高さは約16メートル。1627年(寛永4年)から1634年(寛永11年)の間に、川越城主酒井忠勝が、多賀町の現在の場所に建てたものが最初といわれます。現在の鐘楼は、1893年(明治26年)の川越大火で焼失したため、翌1894年に再建されて現在に至っています。1日に4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、自動鐘打機によって鐘つきが行われています。
●菓子屋横丁
約30軒の菓子屋が並ぶ横丁で川越の名所です。色とりどりのガラスがちりばめられた石畳の道に、お菓子のいい匂いが漂っています。ニッキやハッカ飴、駄菓子やだんごなどがありレトロなお菓子が味わえます。また、昔ながらの手法で作られる飴菓子・カルメ焼きなども見逃せません。
●喜多院
そもそもの寺院の創建は平安時代にさかのぼるといわれる古刹です。無量寿寺という名前でしたが、兵火で炎上。鎌倉時代になって再建されますが、また兵火で焼失します。徳川家康との関係が深かった天海僧正が住職となり、仏蔵院北院を「喜多院」と改めて再興しました。
敷地内には「日本三大羅漢」の一つに数えられる五百羅漢があります。「深夜、羅漢の頭をなでると1つだけ温かいものが必ずあり、それは亡くなった親の顔に似ている」という伝承が残っているとのこと。
川越は「小江戸」と呼ばれました。「小京都」というのは日本全国にありますが、小江戸の異名を持つ街は川越にとどめを刺すでしょう。その江戸は東京となり、現在ではほとんど江戸時代の面影を残していません。小江戸といわれた川越に色濃く江戸時代が残っているというのは、なんとも不思議な歴史の巡り合わせです。
解決!!「川越」おどおど
上記のとおり、江戸時代だけではなく、川越には明治時代、大正時代の遺構も残っており、訪問するとまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。今回の記事を参考に、ぜひ大学生読者の皆さんも川越を訪問してみてください。
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部
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