【学生時代から「お金の知識」が必要な理由は?】はじめての「金融知識おどおど」 #あつまれ!_おどおど学生。
「お金の知識が必要!」と叫ばれている昨今ですが、実際にお金の知識を学ぼうと思っても、何から学べばいいのか、どこから始めればいいのか分からないですよね。「分からないから諦めた」という人もいるかもしれません。本シリーズ記事では、『株式会社マネーフォワード』協力の下、お金の知識を学ぶためのファーストステップをご紹介します。今回は、「大学生のうちにお金の知識を学んだ方がいい理由」をまとめました。お話を伺ったのは、『マネーフォワード』の執行役員CoPA(Chief of Public Affairs) であり、Fintech研究所長も務める瀧俊雄さんです。
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生活設計を自分でする必要がある
「自分を守るためにお金の知識は必要」ですが、社会人になってからは学べない、という人もいるかもしれません。では、大学生のうちからお金について学んでおいた方がいいと言われるのはなぜなのでしょうか?
瀧さんに「大学生のうちからお金の知識を学んだ方がいい理由」を伺ったところ、「生活スタイルや環境にもよりますが、大学生になると実はお金の悩みを抱える機会が増えます。だからこそ、大学生のうちからお金についてちゃんと考えてケアする必要がある」とのこと。
大学生になると、生活における「時間の主導権」が握れます。つまり、何時に起きて大学に行き、今日は何を食べてどこに行くのかなど、自分の行動を自分で決めることができるようになります。特に1人暮らしなら、より自由ですよね。しかし、自由である一方で、生活設計を自分でしなければいけません。瀧さんによると「多くの人がまずこの時点で戸惑う」とのことです。
大学生で初めて直面するお金の悩み
瀧さんによれば「大学に入る年齢になると、クレジットカードが作れるようになり、持っていないお金が使える環境に初めて遭遇します。これも最初は戸惑うことですし、お金に関する悩みの要因になります」とのことです。
初めてクレジットカードを持つと、やはり使ってみたいと思うでしょうし、その便利さからついつい繰り返し使ってしまう人も多いでしょう。持っていないお金を使うからこそ、本当に必要なのか、返済できるのかなどしっかりとした意思決定を重ねることが必要です。例えば、翌月は我慢の日々を過ごしたり、アルバイトを増やしたり、仕送りを増やしてもらったりするなど、お金に関して「自分自身でが選択すること」が一気に増えます。
また、大学生になると年齢、立場の違ういろんな人と出会う上、金銭感覚が全然違う人と付き合う機会もあります。消費は、付き合っている人に左右されることもあり、場合によっては金銭面での大きな環境の変化にさらされる可能性があります。瀧さんは「大学生になると想像している以上にお金が出ていくことが多いからこそ、正しいお金の知識を持つことが大切」と指摘します。