ディズニー最新作『クルエラ』、赤が好きになる映画…試写会で見つけた「ときめきポイント」3選!
こんにちは!学窓ラボ学生ライターの西島華御(にしじまはなみ)です。
このたび「ウォルト・ディズニー・ジャパン」様よりご招待いただき、ディズニー最新作『クルエラ』の試写会にお邪魔してきました。
クルエラは、アニメーション作品『101匹わんちゃん』に登場する、目的のためなら手段を選ばない生粋のヴィラン(悪役)。謎のヴェールに包まれたままの過去の物語を、ドラマティックに実写化したということで、期待度MAXの作品です。
『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演女優賞に輝いたエマ・ストーン、イギリスの名女優エマ・トンプソンの“ふたりのエマ”が織り成す、スタイリッシュで、過激で、目もくらむようなファッションの世界へ、みなさまをご案内しましょう。
物語の舞台は、既成概念や権威への反骨心から生まれた「パンク・ムーブメント」真っ只中の、1970年代ロンドン。母をとある事故で亡くした後、相棒2人と助け合って必死で生き抜いてきた少女エステラには、諦められない大きな夢がありました。それは、一流のファッション・デザイナーになること。
そんなある日、何度転んでも立ち上がるタフな精神と、斬新な創造力、そしていくつかの幸運に後押しされ、カリスマ・デザイナーのバロネスに見出されます。バロネスのそばで頭角を現した矢先、ファッション界どころか社会全体を震撼させる大事件が…。
次に何が起こるかわからないハラハラ感と高揚感を、時代を映し出すパンクロックや歌謡曲、華麗なファッションが盛り上げてくれる作品となっています。
あらすじ
パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。母をある事故で亡くした少女エステラは、相棒のジャスパー、ホーレスと2匹の愛犬と、奇妙な共同生活をしながら生き抜いてきた。ファッション・デザイナーを夢見るエステラは、反骨精神と独創的な才能を活かしロンドンで最も有名な百貨店リバティに勤めることに。そこでファッション業界のカリスマ・デザイナー、バロネスに見出されたエステラは、めきめき頭角を表していく。しかし非情で名誉欲に取り憑かれたバロネスとの出会いは、エステラをファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた“クルエラ”の姿へと変えていくことにー。
「エステラ」から「クルエラ」へ…本当の自分が目覚める赤色
ディズニーヴィランズの中でトップレベルに悪名高いクルエラも、エステラと名付けられた幼少期から悪役だったわけではありません。ただ、自分が正しいと信じたことを力ずくで突き通そうとする一面があり、そのたびに愛する母から「いじわるなクルエラになってるわよ」とたしなめられていました。
自分の出来心が招いた悲劇的な事故で一番の理解者であった母を失ってから、心の中のクルエラを押し込めたまま、どんな仕事も投げ出さずに取り組んだエステラ。しかし、非情で名誉欲に取り憑かれたバロネスとの関わりを通じて、あの事故には真犯人がいたことを知ります。
復讐の炎を心の中に燃やしながら着々と準備を重ね、いざクルエラを解き放つ時がやってくるー。
ここで見逃せないのは、鮮烈な赤色が、エステラをクルエラへと導いていたことです。家宝のネックレスの赤い宝石、生まれつきの髪を隠す赤髪のカツラ、バロネスの目に留まったディスプレイを彩った口紅、そして、クルエラデビューでの真っ赤なドレス。
母を想いながら夢を追いかけていたエステラが、過激で大胆なクルエラとして覚醒するその瞬間は、きっと忘れられないワンシーンになるでしょう。
存在自体がファッションショー!クルエラの釘付けファッション
物語の中で大きく変化していくエステラ(クルエラ)の心情を、目に見えるかたちで教えてくれるのが、ファッションです。おてんばな幼少期の派手な制服アレンジ、本当の自分を隠したシンプルなスタイル、クルエラとして目覚めた後のド派手なパンクスタイルや人の目を惹く華やかなドレス姿など。
そんな七変化が楽しめる『クルエラ』ですが、ドレスを作ってくれる魔法使いは出てきません。なぜなら、彼女こそがユニークなドレスをデザインする魔法使いであり、それを纏って自らの道を切り開く存在だから。
クルエラが復讐の手段として作り上げる、予想もつかないような計画やファッション、演出を目で追ううちに、いつの間にか物語の世界に引き込まれてしまうことでしょう。
また、ファッション業界が舞台ということで、ショーやパーティーで見られる豪華絢爛な衣装は要チェック。忙しく動き回るバロネスが、ほんの数十秒でドレスを着替えてみせたり、パーティーの招待客が各々の着こなしを見せたりと、ファッション好きにはたまらない場面が散りばめられています。
意外な真実!クルエラ一味は愛犬家!?
クルエラにフォーカスしながら、『101匹わんちゃん』ファンのことも取り残さないのが、この作品の憎めないところ。
『101匹わんちゃん』でダルメシアンの子犬泥棒に精を出したジャスパーとホーレスは、ただのクルエラの手下ではなく、窮地のエステラを仲間に迎えた相棒でした。2人は、クルエラ覚醒に向け手をかしますが、次第に自分たちを召使のように扱い出した彼女に愛想を尽かすようになります。
しかし、クルエラがもらした「あんた達は私の家族みたいな存在よ」という言葉に胸を打たれ、ふたたびクルエラの描く未来に心を躍らせるのです。
彼らにまつわる意外な事実は、クルエラも相棒2人も愛犬家だったということ。エステラが小学校で出会い、母亡き後もずっとそばにいた雑種犬のバディと、2人の盗みを手伝うほどに賢くて眼帯をしたチワワのウインクが大活躍します。
これまでは愛犬家の敵の代名詞だったクルエラですが、本作を見れば、ほんの少し見方が変わるかもしれません。登場するわんちゃんたちの迫真の演技も、とびきりキュートです。
まとめ
ここまで、私がときめいた『クルエラ』のポイント3つをご紹介しましたが、執筆中に思い浮かんだのは「あれも伝えたい、これも書きたい、だけど、ネタバレになってはいけない…!」というジレンマでした。
肝心なところを秘密にしたまま、作品が持つワクワク感をみなさまにお届けできるように筆をとってみましたが、少しでも魅力が伝わりましたでしょうか?
『101匹わんちゃん』でクルエラが大嫌いになった方も、本当の自分がよく分からずにお悩みの方も、みんなまとめて虜にするような魔法を秘めた物語です。
洋服だけでなく、新しい世界をデザインしていくクルエラの車に乗り込めば、いつもの自分よりも、ちょっぴり大胆だったり、勇気や自信を持っていたりする「私の中のクルエラ」と出会えちゃったりして…。
ディズニー映画『クルエラ』は、5月27日(木)から全国の映画館で公開、「ディズニープラス」では5月28日(金)より配信予定です。劇場で、おうちで、どうぞお見逃しなく!
爽快感を増幅させるパンクミュージックを堪能したい方は、劇場に足を運んでみるのがおすすめですよ。
映画『クルエラ』映画館&ディズニープラス プレミア アクセスにて公開中
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。
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文:にしじまはなみ(学窓ラボ)
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