通帳を見たら利子(リシ)? 銀行口座の金利という仕組みや、お金を増やすおすすめ銀行を紹介
銀行に口座を作りお金を預けると、後日通帳を見たときに利子(リシ)という項目でいくらかの金額が振り込まれていることがあります。銀行ごとに定められている金利に基づいてお金が増える仕組みなのですが、今回はその金利と預金について解説していきます。
銀行に口座を作る場合、この金利が銀行選択の上での判断材料の1つになります。金利は、預金者が受け取るいわゆる利息に関係するもので、当然のことながら金利が高いほど利息も高くなるので、たくさんの金利がつく銀行を選びたいですね。(サービス・金利については2020年10月現在の情報になります)
金利とは何?
普通預金や定期預金で銀行にお金を預けると、その後、私たちは利息(利子)という形でお金を受け取るようになります。逆に、住宅ローンやカードローンなどでお金を借りるときには、利息という形のお金を支払います。
この利息計算の基本となるものを「金利」といいます。
お金の貸し借りをする際に、その金額や期間に応じて支払ったり、受け取ったりする金額は、この金利に大きく左右されます。
なぜ銀行に預けているだけで利息がつくのかというと、銀行はみなさんから預かったお金を使って、会社への融資(貸し付け)をはじめとした、さまざまな投資活動を行っています。そうして得た利益で銀行は儲けを得ており、その一部が利息として分配されるのです。
ですので、銀行への貯金というとお金を預けているという感覚ですが、実態としては銀行へお金を貸しているということなのです。
普通預金と定期預金
もしお金を預けているだけでなく、増やすことを意識するのであれば、より金利の高い口座に預けるほうが賢いと言えるでしょう。その際、まず考えたいのが、普通預金ではなく、定期預金という方法です。
普通預金は、いつでも自由にお金の出し入れができる、利用期間も定められていない、金利は非常に低く抑えられています。
対して定期預金は、先に1年や10年といった期間を決めて口座開設を行い、基本的にその期間終了(満期)までお金は引き出せません。その代わり金利は高く設定されていて、ある程度投資効果も感じられます。
ただ、より増やしたいと思った場合、外貨預金や投資信託といった方法も銀行を通じて申し込むことができますが、お金が増える幅が大きくなる代わりに預けたお金よりも減る可能性もありますので、よく考えて申し込むようにしましょう。
定期預金は、1000万円までの元本保証がついているので、減るリスクを考えずにお金を増やせる安定した方法なのです。
預金金利が高いおすすめの銀行
では、実際に預金金利が比較的高い銀行を3つ紹介します。
オリックス銀行
オリックス銀行は普通預金の場合の金利が0.01%。それに対し、2週間定期預金の場合、0.1%の金利となっています。
しかも、途中で解約をしても、手数料がかかることも、預け入れた元本が減ることもありません。
50万円以上からなので、大学生がいきなり始めるには少々ハードルの高い金額ですが、元手があるのであれば候補として考えたい定期預金と言えるでしょう。
auじぶん銀行
auじぶん銀行は普通預金の金利が0.001%、1年ものの日本円定期預金の金利が0.05%で、さきほどのオリックス銀行からすると見劣りしますが、さまざまなキャンペーンを展開しており、現在行われている「デビュー応援プログラム」では、新規の普通口座を開いた方が3カ月定期預金に申し込むと0.5%金利が適用されます。。
そのときどきでいろいろなキャンペーンがあるので、定期預金を考えたときに一度HPをのぞいてみると良いでしょう。
イオン銀行
イオン銀行は、定期預金よりも普通預金の金利が高くなる特典で人気があります。通常の普通預金では金利0.001%と他の銀行同様の低い水準となっていますが、イオンカード(クレジットカード)を契約し、イオングループのサービスの利用実績に応じて変わる「イオン銀行スコア」次第で、最大0.1%まで金利が上がります。
ちなみに、300万円未満の預金額で開設できる「スーパー定期」という定期預金では、0.01%の金利。
クレジットカードをこれから考えたい人や、所有カードの見直しなどを行いたいと考えている人は、イオンカード×イオン銀行普通口座の組み合わせを考えてみると良いでしょう。
預金保険制度による上限額も確認
普通預金や定期預金の銀行口座には、基本的に限度額がありません。ゆうちょ銀行(1預金者あたり1,300万円まで)を除くと、基本的には1つの口座でいくらでも預金することができます。しかし、1つの口座にあまりにも多くの預金をすると、万が一、その銀行が破綻したときに危険です。
銀行が破綻した場合、預金保険制度により、普通預金や定期預金にはペイオフが適用され、預金者に払い戻しが行われます。しかし、その金額には上限があり、1預金者あたり1,000万円までしか補償されません。
つまり、2,000万円の預金を定期預金と普通預金で預けていた場合、合計で1,000万円とその利息分までしか返金されず、残りの約1,000万円は失われます。安全第一を考えるなら、1つの銀行については普通預金と定期預金で併せて1,000万円までの預金として、預け先を複数の口座に分散させるようにしましょう。
まとめ
銀行の預金金利とは、利息計算の元となるものです。金利の高い銀行にはオリックス銀行、じぶん銀行、イオン銀行などがあります。また、預金の際にはペイオフによる上限額にも気をつけておきましょう。
(学生の窓口編集部)