大原櫻子が日芸で学んだこと「いそがしくても、大学生活は当たって砕けろ!」|あのひとの学生時代。#28

編集部:いとり

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大原櫻子さん

著名人の方々に大学時代のエピソードを伺うとともに、今の現役大学生に熱いエールを送ってもらおうという本連載。今回のゲストは、2018年3月に大学を卒業したばかりの大原櫻子さんです。女優、歌手などマルチに活躍されている大原さんは、どのような大学生活を送っていたのでしょうか?

インタビュー:中田ボンベ
写真:ブリッジ

INDEX

1.両親の後押しで決めた大学進学
2.仕事と学業を全力で両立させた4年間
3.「当たって砕けろ」の精神で積極的に学べ!

両親の後押しで決めた大学進学

――大原さんは今年の3月に日本大学芸術学部を卒業されましたが、そもそも、なぜ芸能界ですでに活躍をされている中で、大学に入ろうと思ったのでしょうか?

大原さんインタビュー中写真

両親から「同世代の人たちと大学で共に過ごす経験や、大学生活で得た友人は、今後の人生を送る上でとても大切になるから大学には行ったほうがいい」とずっと言われていました。それもあって、高校で進路を決めるよりも前から「大学には行きたいな」と考えていましたね。

――日本大学芸術学部を選ばれた理由は?

お芝居をもっと勉強したかったことや、卒業生に芸能界で活躍されている先輩方が多くいること、それと「生徒同士でモノを作ることができること」が日芸を選んだ理由です。なので、かなり前から「日芸に行きたい」と一途に思っていました。

――日芸ですと、例えば生徒同士で協力して映画を撮ったりしますね。

そうなんです。卒業制作として映画を撮影したりしますよ。「仲間同士の友情」を力に何かを作るというのは、大学生活を振り返ってみて「宝」だと思える経験でしたね

仕事と学業を全力で両立させた4年間

――芸能活動をしながら大学受験となると、その両立は非常に難しかったと思うのですが……。

かなり大変でしたね。ただ、ずっと大学に行きたいと思っていたので、仕事よりも学業優先でスケジュールを組んで勉強していました。仕事がある日でも合間を縫って受験勉強をしたり移動の電車の中で勉強したり、とにかく時間を無駄にしないように心掛けていました。

――その努力の結果、無事に合格されましたが、実際の大学生活はどうでしたか?

大学入学前に「大学生活はゆったりしたもの」と聞いたことがあったので、「意外とひまな時間があるのかも」と思っていましたが、全くそんなことはありませんでしたね。日芸が特殊なのかもしれませんが、全員が入学から卒業までの限られた時間で貪欲に技術や知識を得ようとしていて、私もそれに負けないように全力で勉強しました。慌ただしくも濃密な大学生活だったと思います。

――それだけ濃密な大学生活を送るとなると、受験時よりもさらにハードなスケジュールになったのではないでしょうか?

大原さんインタビュー中お写真2

かなり大変でしたね。特に1、2年次のキャンパスは埼玉県の所沢にあったので、通学に時間がかかりましたから。当時『オールナイトニッポン』というラジオ番組のお仕事をしていて、これが午前3時から5時までの生放送でした。でも毎週その後に所沢キャンパスで朝9時から授業があって……。その日はもう眠くて大変でしたね(笑)。

――仕事をこなしながらの慌しい大学生活を送る中で、どんなことを心掛けていましたか?

「友達とのコミュニケーション」を大事にしていました。4年間しっかり学び、無事に卒業することができたのは友達の存在があったからだと思っています。疲れて大変なときは気に掛けてくれたし、仕事が忙しくて授業に出られないときは代わりに欠席届を出してくれました。本当に友達がいてよかったと思います!

――ご両親が大学を勧めた理由にもありましたが、本当にいい友人を作ることができたのですね。

本当にそうだと思います。あとは先生との交流も大事にしていました。仕事と学業の両立を応援してくれる先生も多くいましたから、何か恩返しができればと思っています。あと心掛けていたのはやっぱり「授業に出席すること」です。元気がなくても「その場に行く」ことが大事で、授業に出て友達と話すことで元気になれたりもしましたからね。

「当たって砕けろ」の精神で積極的に学べ!

――4年間の大学生活で特に印象に残っているのはどんなことですか?

印象的な思い出ばかりなのでどれを挙げればいいのか迷いますが、やはり『ひらり』という「卒業記念ソング」を出したことでしょうか。音楽の授業でその曲を歌ったのですが、みんな感動して泣いてくれて、自分も「みんなが支えてくれたから」という感謝の気持ちが溢れて泣いてしまいました。授業中なのにみんなで号泣したのはいい思い出ですね。

大学に入る前、両親から「今後、大学に行ってよかったと思えることがきっとあるよ」とも言われていましたが、卒業して大学生活を振り返ると「その通りだな」と思います。

ただ、時間がなさすぎてサークルに入ることができなかったのが心残りです。みんなキラキラしていて、サークルに入ることで新しい夢を見つける人もいて本当に楽しそうでした。もし大学に入ったらサークルには絶対に入ったほうがいいと思います!

――でも無理に入っていれば、さらにハードなスケジュールになっていたかもしれませんね。

それは間違いないですね(笑)

――大学生活の中で得たもので、現在のお仕事に生かせていることはありますか?

大原さんインタビュー中

お芝居を学ぶ学科だったので、やはりその知識や経験は生きていますね。ただ、演技だけでなく照明やカメラワークといった「映画を撮る側」のことが学べたのも大きかったです。これは演者としてすごくためになりました。

――確かに演じているだけではわからない視点ですよね。

この仕事を続けていけばどこかで学べるとは思うのですが、早い段階で学ぶことができたのはよい経験でした。ほかには同じ大学の卒業生の方とのつながりを作ることができたのも大きいです。現場でお会いしたときに話をするきっかけにもなりますからね。

あとは自主制作映画を作る中で得た「忍耐力」でしょうか。虫だらけの部屋で一週間泊まり込んで撮影したこともあって、すごく強くなれたと思います。過酷でしたけど、楽しかったですね。

――最後にご自身の経験を踏まえ、大学生やこれから大学進学を考えている人にアドバイスをお願いします。

大学は高校までと違って「自分で学ぶこと」がより重要になる場所です。自主学習は面倒だと思う人もいるかもしれませんが、自分で好きなように学べるのって最高じゃないですか。ただ何となく過ごすよりも、自分から積極的に学んでいくスタイルのほうがきっと楽しめると思います。
なので受身にならずに「当たって砕けろ」の精神でいろんなことにチャレンジしてほしいですね。

――ありがとうございました!

* * * * * * *

ご両親のアドバイスで大学進学を決めたという大原さん。その学生生活は、仕事と両立させるためにハードなものだったようですが、大切な友人や応援してくれる恩師に出会い、また自分の仕事に生かせる多くのことを学べた貴重な時間だったとのこと。きっとそれは「当たって砕けろ」の精神で、どんなことにも前向きに取り組む姿勢を大事にした結果でしょう。みなさんも、大原さんのようにかけがえのない大学生活を送れるよう、積極的に学ぶ姿勢を大事にしてみてはいかがでしょうか?

大原さん

大原櫻子●おおはら さくらこ
1996年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。2013年、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。2014年には女優として『日本映画批評家大賞新人賞』、シンガーとして『第56回輝く!日本レコード大賞新人賞』を受賞。ダブル受賞という快挙を遂げるなど、幅広い活躍を見せている。

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公式サイト:https://sakurako-web.com/
3rdアルバム:「Enjoy」好評発売中!
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インタビュー・文:中田ボンベ
写真:ブリッジ

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