エストニアのおすすめ観光地20選! バルト三国ならではの美しい景観や魅力を紹介 3ページ目
タリンはフィンランド王に面するエストニアの首都です。この街は支配されていた時によって名前を幾度も変え、ソビエト連邦の支配下にあったときに現在の姿として確立しました。市内の中心にあるタリン歴史地区は、世界遺産として指定され歴史的価値も高いです。山際の町トームペアには特に歴史的建造物が多く、トームペア城を中心に観光資源が多く集まります。石灰岩でできた丘にはこの地で起こったドイツ騎士団との攻防戦の際亡くなった兵士たちの石碑が立っています。
フィンランドよりも物価が安いため、ヘルシンキ市民がこの場所へ買い物客として訪れることもしばしばあります。オーランド諸島、ストックホルムなどドイツへ向けてのフェリーの定期便があるため、旅の中継地としても利用できる場所です。
エストニアのおすすめ観光地12.ヴィル門
旧市街の東側の城壁に作られた門がこのヴィル門です。長い歴史を超えてなお、力強くそびえ立つその姿は見る者を圧倒します。19世紀初頭まで、この門には華美な装飾が施されていました。アーチのついたゲートや塔など、美術的に価値のあるものも多く存在していたものの、北口のスールランナ門以外はほとんど破壊されてしまいました。南側には、当時の美しさを表すように少しながら塔の形を残しています。そのような歴史はあるものの、今では新市街から旧市街に行くメインゲートとして大勢の人が行き来しており毎日とても賑やかです。
エストニアのおすすめ観光地13.ラエコヤ広場
ラエコヤ広場はエストニアの首都タリン、世界遺産に指定された歴史地区旧市街の中心にあります。広場からは四方八方に石畳が広がり、その周りをレストランやカフェ、雑貨屋など小さなお店で埋め尽くされており、とても賑やかです。数々の飲食店は昼間から賑わいを見せ、街を歩けばテラス席でヴィルを飲む人々の姿が見えることでしょう。中心部には大きな塔がそびえ、この広場の目印となっています。広場はタリンの中で1番広く、迷子になってしまうかもあるかもしれません。しかしこの塔を目印にすれば迷うことはないでしょう。冬にはクリスマスマーケットが開催され、夜にはクリスマスツリーとその周辺に飾られたイルミネーションが楽しめます。
エストニアのおすすめ観光地14.聖オレフ教会
中世ではこの教会は世界で最も高い建物として知られていました。13世紀に作られた後、落雷で建物が焼失してしまいましたが、16世紀に再建されました。その荘厳な佇まいと尖塔の大きさに驚かされますが、内部もそれらに劣らず美しく高い天井に白で統一された内装はとてもシックです。教会内部では、ミサや演奏など現地の人々へ向けての催しが行われており、西洋の教会の雰囲気を鑑賞することができます。この尖塔は旧市街最高峰の展望台であり、その大きさは約140メートル。4〜5ユーロを払い入場し、20分ほど登ると旧市街を見渡せる展望台に着きます。季節、時間によってはすばらしい灯りを目にすることができ、人気のスポットです。
エストニアのおすすめ観光地15.ナルヴァ城
13世紀、エストニアがデンマークに支配されていた頃に建設されたのがこのナルヴァ城です。現在ではロシアとの国境を守る城として整備されており、どこを見ても軍服を着た兵隊たちが凛々しく立ち、職務に励んでいます。建物の内部は博物館になっており、この城やそれを取り巻く人や環境の歴史を辿ることができます。建物の目の前に流れるナルヴァ川の向こうには、目的を同じくして建てられたロシアの城が立っているのが見えます。ここまで来たのなら足を使い、ぜひそちらにも向かってみましょう。城の中庭はかつての手工業をほぼ完全に再現し、若々しい緑の中には丁寧に剪定された薔薇達が咲き乱れます。当時の隆盛が感じられる、趣のある場所ではないでしょうか。
エストニアのおすすめ観光地16.パルヌ
※写真はイメージです
パルヌはバルト海のパルヌ湾沿いにあるエストニアの都市であり、この地域屈指のリゾート地として知られます。街にはパルヌ川が流れ、端々に巡らされた橋を多くの人々が行き交います。港湾都市としての機能を果たしておりほか、エストニア屈指の観光都市として知られ、フィンランドやドイツなどからも多くの観光客が訪れます。付近にはエストニアとラトビア間の国境があり、旅行者の中継地点としてこの町を通る人も多いです。
おいしいエストニア料理のお店が多くあり、料理を目当てにこの町へ足を運ぶ人も少なくはありません。エストニア料理はフィンランドの料理に似ていて、ニシン、ウナギ、カレイなどの魚が多く使われます。ドイツ騎士団の影響を受けてきたことから、ヴィルを使った料理が多いのも特徴の一つです。
エストニアのおすすめ観光地17.アレクサンドゥリ教会
ナルヴァ駅とバスターミナルから旧市街地に向かうと、目に入ってくるのがこの教会です。この教会の特色は正面の高い塔で、ロケットのような形が特徴的です。この塔は教会ではなく、裏手に回ったところにある建物が教会なので間違えないようにしましょう。外観からはキリスト教のどの宗派に属した教会であるかがわかりづらいですが、名前から正教会の教会と考えられます。
元々の教会は19世紀に建築されたもので、建設者でありこの近辺で暗殺されたと歴史の残るアレクサンドゥリ2世の名前からその名が取られています。かつての建物は20世紀中頃の戦闘で破壊され、戦後再建されています。しかし戦闘の爪痕は大きく、内部にはむき出しのまま残る部分もあります。
エストニアのおすすめ観光地18.ナルヴァ
ナルヴァはエスト二アの東にあるロシアとの国境のまちです。ナルヴァ川を境とし、橋を渡ればロシアの土地と人々の行き交うエストニア第三の都市として知られます。旧市街地は半日もあれば回ることができ、支配される以前の隆盛の姿が思い浮かぶでしょう。
港湾都市であり、周辺でオイルシェールが産出されることもありエストニア屈指の工業地域としても栄えています。かつては「バルト海の真珠」と称される美しい街並みを誇りましたが、18世紀前半には大北方戦争の、また第二次世界大戦において主戦場となり、その歴史的な街並みの多くは失われてしまいました。現在では旧市街の旧市庁舎のみがかつての栄光の面影を伝えています。
エストニアのおすすめ観光地19.エストニア歴史博物館
エストニア歴史博物館では、10000年以上にわたるエストニアの人々の戦争や生活の歴史を見ることができます。博物館の建物は15世紀に大ギルドとして建てられたもので、ライオンの頭部を模して作られたドアノッカーからはかつて栄えたエストニアの威厳を感じます。博物館としてはめずらしく、歴史の中でもエストニアのコインや支払い方法等の経済史を知ることのできる部屋があります。他の博物館では味わえない、不思議な側面から歴史を見てみましょう。また、この建物の隆盛の象徴として、柱の数々には龍が彫られています。博物館の展示を楽しむだけでなく、遊び感覚で龍を探してみるのも楽しいかもしれません。
エストニアのおすすめ観光地20.バラステの滝
エストニア最大の滝、バラステの滝は、冬になるとその激流を黄土色の美しい氷のオブジェに変えることで有名です。凍ってしまうのは滝だけではなく、強い寒波によって風が吹き、飛ばされた水しぶきが村や建物、施設を巻き込み氷に包みます。標識やベンチなどありとあらゆる物が氷に包まれ、まるでテーマパークの一部のようです。氷に包まれたその美しい光景は観光客にとても人気で、国外からも多くの人が訪れます。建物だけでなく足元の小道も氷に包まれているので、歩く際は滑らないように注意しましょう。エストニアの観光地をご紹介しましたが、いかがでしたか? 過去の歴史を伝える趣ある街、エストニアは魅力あふれる中世の風景がかわいい都市です。女子旅にもぴったりの新しい発見ができる国で、ヨーロッパとロシアの両方のいいとこ取りができます! インスタ映えする古都の風景もおすすめですよ。エストニアに訪れた際に時間があれば、バルト三国を全部めぐるのもいいでしょう。
執筆:つかさあおい
学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内(47都道府県制覇)と海外(12カ国40都市)を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。