【理系研究室訪問】千葉大学園芸学部植物細胞工学研究室に潜入! 教授と学生に研究・ゼミについて聞いてみた【学生記者】
こんにちは! 中央大学3年のわこです。
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文系のみなさんは理系の研究室でどのようなことが行われているか知っていますか? 文系の私には、理系の研究がどのようなものか想像がつきません。理系の人にとっては当たり前でも、文系の人にとっては馴染みがなく「実はおもしろい」というものもいろいろあるはず。そこで今回は、実際に理系研究室に潜入し、教授や学生さんに普段の研究についてお話をいろいろ聞いてきました!
千葉大学園芸学部に到着! いよいよ研究室へ!
今回訪れたのは千葉県松戸市にある 「千葉大学園芸学部園芸学研究科 植物細胞工学研究室」。こちらの研究室では、ソメイヨシノの原木とされる木を発見した中村郁郎教授を中心に、植物の遺伝子組み換えの研究を行っています。それではさっそく潜入してみましょう!
想像通り!? まさに「理系研究室!」な光景が!
今回は、植物細胞工学研究室の井川智子助教に研究室を案内してもらいました。研究室内は、珍しい機器がたくさんあり圧倒されましたよ!
最初に案内していただいたのは 「第一研究室」。こちらは主に、遺伝子組み換えや実験の準備をするときに使用するそう。この部屋に設置されていたのは窓付きの不思議なデスク。
井川助教:これは、「クリーンベンチ」という機械です。フィルターが上に設置されていて、そこを通ることによって、このガラス窓の向こう側には無菌の風が流れてきます。空気清浄機のような仕組みですね。ここを使用するときはUVライトも点け、殺菌しながら研究をします。
▲技術員の方が実際にクリーンベンチを使っていました! 使用した器具も毎回火で炙って消毒してから使用するとのこと。徹底されています!
なにやら洗濯機のような、怪しい機械を発見!
井川助教:こちらは「オートクレーヴ」といい、高温度と高圧力によって実験用具を殺菌します。仕組みは、圧力鍋と似ていますね。実験に使用するすべてのものは、最初にオートクレーヴに入れるんですよ。
わこ:すごい! 圧力を殺菌に利用するんですね。
井川助教:オートクレーヴで殺菌した後、そのまま置いておいてしまうと、空気に触れて結局菌が入ってしまいます。外に置くときは必ずアルミホイルを上から被せて空気に触れないようにしています。
わこ:なるほど! いつも菌が入らないように細心の注意を払っているんですね。
続いて、机の上に置かれている機械を発見。こちらは……?
井川助教:この機械は「パーティクルガン」と言います。「パーティクル=粒子」、「ガン=銃」という意味ですね。その名の通り、金の粒子にDNAをコーティングさせて植物に銃のように打ち込みます。
わこ:へえ! ちょっと怖いけどすごい……! では、この機械を使ったあとその植物には、自分のDNAと別の生物からのDNAの2つが存在することになるんですか?
井川助教:そうなりますね。新しく入れた遺伝がどのように影響され、変化していくのか経過を見ていきます。
次に、潜入した部屋ではかなり驚きの光景が! 文系の人たちもわくわくしてしまうはず!