【NHKの先輩社員】アナウンス室:和久田麻由子さん 2ページ目
和久田さんのガクチカ(学生時代一番力を入れていた活動)は?
4年間打ち込んだのは、ラクロス部でのマネージャー兼トレーナーです。練習は毎朝7時から。私は選手が1分、1秒でも長くプレイができるように練習環境を整えることを意識していました。例えば選手が練習している際には、同時に隣のスペースでコーンを並べ、前の練習が終わったらすぐに次に移れるよう準備をするなど、効率的な練習方法を考えサポートしていました。
また、特に力を入れていたのは、ケガなどで離脱している選手のサポートをすることでした。チームに所属しているプロトレーナーと相談しながら、スランプやケガで悩む選手が再び第一線で活躍できるまでを支えるのがトレーナーの役割。まず選手とトレーナーの間で信頼関係をしっかり築いておかなければ、その気持ちも伝わりません。相手がいったいなにを考えていて、どういう気持ちでラクロスに向き合っているのか、まずはしっかりと話を聞くことを心がけていました。そして、話を聞くなかで少しずつ私の考えも伝えていきます。数カ月間、リハビリをしていた選手から「おかげでがんばれた。ありがとう」と言われたときにはうれしかったですね。
仕事で役立っている大学生時代の経験は?
キャスターは人の話を聞く機会が多い仕事です。ですから、学生時代に選手の話にたくさん耳を傾けてきた経験は今の仕事につながっていると感じます。どういう順番で話を聞けば、相手が話しやすいのか。どんなタイミングで自分の考えを伝えれば、相手は心を開いてくれるのかなど、考えながら話を聞く力は学生時代に養われましたね。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
学生時代に経験したことは、どんなことでも後で仕事につながると実感しています。例えば、あるアーティストのファンでその応援に熱中したという場合。仕事でその方にインタビューする機会が巡ってくれば、これまでのことを知っているファンだからこそ質問できること、答えていただけることがあります。アナウンサーに限らずどんな職業でも、広く浅くでもいいので大学時代にさまざまな経験を積んでおくと、なにかのきっかけで仕事につながる可能性があります。ですから、気の向くまま積極的になんでもチャレンジしていただきたいですね。
最後にお伝えしたいのは、社会人になったからといって、経験できることの幅が狭まることはないということ。「日々の仕事に忙殺されて世界が狭まるのでは、やりたいことが制限されるのでは」と心配している大学生の方もいるかもしれませんが、実際は社会人のほうがお会いできる人の幅が広がり、活躍できる場も増えますよ。
中高時代は演劇に打ち込み、大学では全く違うことにチャレンジしたくなって運動部に目を向けたという和久田さん。「一番を目指せる環境がいい」と、当時大学日本一を掲げていたラクロス部に入り、マネージャー兼トレーナーとして4年間、夢中で選手をサポートして、チームを盛り立てました。キャスターは番組の顔ですが、番組を作り上げるためにはチームワークがなによりも大事。「相手の話を聞く力」はもちろんですが、ラクロス部で体感したチーム一丸となって物事に取り組む姿勢が、そのまま全て現在のお仕事にも生きているのではないでしょうか。
どんなことでも目の前のことに一生懸命に取り組んでいたら、いつかその頑張りが役に立つときが来ます。和久田さんの言葉にある通り、みなさんが今やっていること、すべての経験がきっと未来につながるものになるはずです。
趣味:ミュージカル鑑賞
特技:洋裁、手芸
就活で受けた企業数:10社
志望していた業界:金融、マスコミなど
今の会社の魅力:純粋に、「世のため、人のため」に仕事ができる
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写真:小原泰広(株式会社ブリッジ)
取材協力:日本放送協会(NHK)