マーチャンダイザーとはどんな職業? 仕事内容を知ろう!バイヤーとの違いも解説
アパレル業界や小売業界などの流通業界には、「マーチャンダイザー」という専門知識が必要な大切な職種があります。
「マーチャンダイザー」という言葉自体、普段はあまり聞く言葉ではありませんよね。今回はマーチャンダイザーとはどんな仕事かについて網羅的にご紹介します。
▼こちらもチェック!
マーチャンダイザーとは?
マーチャンダイザーは「MD」とも呼ばれており、主に商品の開発から販売戦略までを担う専門的な仕事をする人たちです。
主に流通業界や小売業界で活躍する職種であるものの、マーチャンダイザーの定義や仕事の内容はチャネルや会社によって微妙に違うことがあります。
以下に一例を示しますので、会社ごとにどちらのマーチャンダイザーなのかを確認しましょう。
企画系・管理系職種のマーチャンダイザー | 市場調査などをもとにした商品開発が中心 |
販売サービス系職種のマーチャンダイザー | ショーケースのビジュアルなど見た目を手掛けるビジュアルマーチャンダイザー(VMD) |
求人広告を見ると、マーチャンダイザーを募集しているのはアパレル業界が多く見られるため、アパレル業界を志望する場合は知っておいて損はない職種です。
由来は英語の「merchandising(マーチャンダイジング)」
辞書で調べてみると、マーチャンダイザーという言葉は英語の「merchandising(マーチャンダイジング)」に由来しています。
英語の「merchandising(マーチャンダイジング)」は一般的に以下のような意味を表しています。
(1)消費者のニーズに合った(適切な)商品を、適切な価格で、適切な数量を、適切な時期に、適切な場所で販売すること
(2)商品化すること
マーチャンダイザーの仕事内容
マーチャンダイザーとは、消費者・お客様が求める
・適切な商品を
・適切な価格で
・適切な数量を
・適切な時期に
・適切な場所で
販売できるようにする仕事です。
季節ものだけでなく、現時点でのトレンドや年代ごとのトレンドの違いなどを押さえて、適切な量を適切なタイミング提供することを命題としています。
マーチャンダイザーの仕事は、主に
・情報の分析と収集
・商品の企画
・商品生産や管理
といった内容であることから、商品販売の現場でも活躍できるでしょう。
マーチャンダイザーの主な仕事内容 |
・商品の開発計画の立案 ・商品ラインアップの整備 ・販促計画の立案 ・売り場の展開案の立案と実施 ・販売計画の立案 ・予算の管理や売上げの予測 ・市場およびトレンド調査(マーケテイング) |
バイヤーとの違い
マーチャンダイザーはバイヤーと混同されやすい仕事でもあります。
両者の違いは、一般的に担当範囲の広さと重きを置く部分です。
マーチャンダイザー | バイヤー |
・商品の開発から販売促進まで担当 ・マーケティングや予算管理にも関わる |
・仕入れに特化 ・売れる商品を仕入れる |
人数の少ない企業の中には、マーチャンダイザーとバイヤーが混ざっている場合や兼務の場合があります。
マーチャンダイザーの活躍する場所
マーチャンダイザーは、アパレル業界を中心にデパートや百貨店・インターネットショップなどの小売業界や流通業界で活躍が期待できる仕事です。
最近では、新しい生活様式に対応してインターネットショッピング(ECサイト)が浸透しつつあります。
マーチャンダイザーは実店舗を持つ店舗をはじめ、インターネット上のみに商品を展開するアパレル店や小売店などでも需要が高まりつつあるようです。