Excelを使いこなすには、まずは基本となるコピー&ペーストをマスターしましょう。同じテキストを何度も入力したり、セルの書式をその都度設定したりする手間を省き、効率よくデータの作成ができます。
最初に、「コピー」と「切り取り」の違いを確認しておきましょう。コピーは、選択部位をその場に残しながら、別の場所に複製する操作。切り取りは、選択部位を取り去って、別の場所に移動する操作です。例えば、作成した表を別の表に転用したい場合はコピーが便利です。単に表の位置を変えたいときは切り取りを使うとよいでしょう。
まず、Excelの最小単位であるセルをコピー&ペーストする方法をご紹介します。
(1)コピーしたいセルを選択し、Excelメニュー「ホーム」→「コピー」を選択。(もしくはショートカット Ctrl + C)
コピーではなく移動したい場合は、ここで「切り取り」を選びましょう。
(2)コピー先のセルを選択し、Excelメニュー「ホーム」→「貼り付け」アイコンを選択。(もしくはショートカット Ctrl + V)
(3)コピーしたセルがペーストされました。
列や行のコピー&ペーストもできます。ここでは、列と列(行と行)の間にコピーした列(行)をペーストする操作をご紹介します。
(1)コピーする列または行を選択して「コピー」したら、挿入したい列または行の起点となるセルを選択※→Excelメニュー「ホーム」→「挿入」アイコンを選択。
※コピーした「英語」の一列を「数学」の右隣に挿入する場合は、このように「理科」のセルを選択します。
(2)コピーした列(行)が挿入されました。
表のコピーも、セルのコピーと同じ要領です。コピーする表を選択して「コピー」し、貼り付けたい位置を選択。Excelメニュー「ホーム」→「貼り付け」を行います。
なお、表の列幅はコピー先の列幅に依存します。元の列幅を保ったままペーストしたい場合は、Excelメニュー「ホーム」→「貼り付け」の▼を選択したあと、「元の列幅を保持」を選択しましょう。
セルをコピーすると、コピーした範囲が点滅する枠線で囲まれます。キャンセルするには、キーボードの「Esc」キーを押しましょう。点滅する枠線が消え、コピーをキャンセルできます。
ワークシート(セルが集まった一つのシート)を丸ごと流用して新たなデータを作りたいときや、ワークシートのバックアップをとりたいときは、ワークシートをコピーしましょう。
(1)コピーするワークシートのタブ(画面下部)を選択し、右クリック→「移動またはコピー」を選択。
(2)「コピーを作成する」にチェックをつけ、「OK」を選択。
(3)同名で末尾に(2)がついたワークシートが複製されました。
まずは基本となるセルのコピーを覚えれば、列や行、表のコピーはその応用です。コピーだけでなく、データを移動したいときは「切り取り」、特定のセルの間に貼り付けたい場合は「挿入」など、目的に応じて機能を使い分けましょう。
(学生の窓口編集部)