目次
- シェアハウスとは何か?
- シェアハウスは一つの住居を複数人で共有する賃貸物件
- シェアハウスには個室タイプとドミトリータイプがある
- シェアハウスとゲストハウス・ソーシャルアパートメントの違い
- シェアハウスに住むメリット
- 初期費用や家賃が抑えられる
- 家具や家電つきなので引越しが身軽にできる
- 防犯面で心強い
- 人脈を拡げられる
- シェアハウスに住むデメリット
- ほかの入居者と相性が合わない場合もある
- 共有スペース・設備が使いたい時に使えないことがある
- 裸のような格好でリビングでくつろげない
- シェアハウスはこんな人におすすめ
- 社交性があり人と接するのが好きな人
- ルールやマナーを守ることができる人
- 水回りなどを他人と共有することに抵抗がない人
- シェアハウスを契約する前にチェックしたいこと
- 契約形態や契約期間、更新の可否について
- 施設・設備の使用や掃除のルールについて
- ほかの入居者について
- まとめ
シェアハウスとは何か?
まずは、シェアハウスとは何かを知っておきましょう。ほかの居住形態との違いを知り、自分の性格に合った住まいを選ぶことが重要です。
シェアハウスは一つの住居を複数人で共有する賃貸物件
シェアハウスは、複数人で一つの物件をシェアする居住形態のことです。キッチンやトイレ、浴室などを多人数で共有するという点で、アパートやマンションとは異なります。
シェアハウスには個室タイプとドミトリータイプがある
シェアハウスは、大きく分けて個室タイプとドミトリータイプの2種類があります。
自分だけの空間を大切にしたい人には、個室タイプがおすすめです。プライベートな空間を確保しつつ、共有スペースでほかの居住者との交流も図れるというメリットがあります。
それに対して、ドミトリータイプの場合は、多人数で1部屋を使います。自分だけの空間を確保するのは難しいものの、個室タイプよりも家賃を抑えられるのが良い点です。
自分だけの空間を大切にしたい人には、個室タイプがおすすめです。プライベートな空間を確保しつつ、共有スペースでほかの居住者との交流も図れるというメリットがあります。
それに対して、ドミトリータイプの場合は、多人数で1部屋を使います。自分だけの空間を確保するのは難しいものの、個室タイプよりも家賃を抑えられるのが良い点です。
シェアハウスとゲストハウス・ソーシャルアパートメントの違い
似たイメージのあるシェアハウスとゲストハウス、ソーシャルアパートメントの違いについて説明しましょう。
まず、シェアハウスは住居ですが、ゲストハウスは宿泊施設であるという点で大きく異なります。ゲストハウスは、分類としてはホテルや旅館・ユースホステルなどに近いものです。部屋はドミトリータイプが多く、多人数で寝泊まりします。ほかの宿泊者と交流できる共有スペースがある点では、シェアハウスと似ています。
ソーシャルアパートメントは、個室にキッチンやトイレ、浴室などが備わっています。ラウンジやフィットネスルーム、防音室、シアタールームなど、共用設備が充実しているのが特徴で、同じ建物内の人と交流しやすくなっています。ただし、その分家賃が割高になります。
まず、シェアハウスは住居ですが、ゲストハウスは宿泊施設であるという点で大きく異なります。ゲストハウスは、分類としてはホテルや旅館・ユースホステルなどに近いものです。部屋はドミトリータイプが多く、多人数で寝泊まりします。ほかの宿泊者と交流できる共有スペースがある点では、シェアハウスと似ています。
ソーシャルアパートメントは、個室にキッチンやトイレ、浴室などが備わっています。ラウンジやフィットネスルーム、防音室、シアタールームなど、共用設備が充実しているのが特徴で、同じ建物内の人と交流しやすくなっています。ただし、その分家賃が割高になります。
シェアハウスに住むメリット
シェアハウス生活には、さまざまな魅力があります。マンションやアパートでの一人暮らしとは異なる生活スタイルになるため、自分の性格に合っているかを、あらかじめ確かめておきましょう。
初期費用や家賃が抑えられる
一般のマンションやアパートで一人暮らしする場合、初期費用の高さに悩まされるものです。敷金・礼金のほか、不動産会社に仲介手数料なども支払わなくてはなりません。
一方で、シェアハウスの場合は、敷金・礼金・仲介手数料が不要な物件が多いため、初期費用を安く済ませることが可能です。光熱費や共益費などを別途支払わなくてもよい物件もあります。ドミトリータイプを選べば、さらに家賃を抑えることができるでしょう。
一方で、シェアハウスの場合は、敷金・礼金・仲介手数料が不要な物件が多いため、初期費用を安く済ませることが可能です。光熱費や共益費などを別途支払わなくてもよい物件もあります。ドミトリータイプを選べば、さらに家賃を抑えることができるでしょう。
▼部屋を借りる初期費用については、こちらの記事を参考に
家具や家電つきなので引越しが身軽にできる
新たに一人暮らしを始める際に、悩ましいのが家具や家電の準備です。引越し先の部屋のサイズを事前に測り、家具・家電を揃えるのは、費用も手間もかかります。
シェアハウスであれば、冷蔵庫や洗濯機など、生活に必要な家具・家電が揃っていて必要な荷物が少なくなるため、身軽な状態で引越しでき、引越し費用を抑えることが可能です。
シェアハウスであれば、冷蔵庫や洗濯機など、生活に必要な家具・家電が揃っていて必要な荷物が少なくなるため、身軽な状態で引越しでき、引越し費用を抑えることが可能です。
防犯面で心強い
シェアハウスの場合は、複数人で一つの住居をシェアしていることから、誰もいない状態になりづらいです。そのため、留守中を狙った犯罪が起こりにくいという利点があります。
また、オートロックや防犯カメラ、セキュリティサービスなど、同じ家賃のマンション・アパートよりも、防犯面での対策が充実しているケースが多いです。
また、オートロックや防犯カメラ、セキュリティサービスなど、同じ家賃のマンション・アパートよりも、防犯面での対策が充実しているケースが多いです。
人脈を拡げられる
マンションやアパートの場合は、何か特別なイベントを除けば、ほかの居住者と関わる機会は少なくなりがちです。シェアハウスであれば共有スペースがあるため、自然にほかの居住者と関わる機会が増え、人脈を増やすことができます。
誰もいない部屋を見て、寂しく感じることも少なくなるでしょう。
誰もいない部屋を見て、寂しく感じることも少なくなるでしょう。
シェアハウスに住むデメリット
シェアハウスを利用するなら、メリットだけでなく、デメリットにも目を向けなければなりません。共同生活ならではの注意点を知ったうえで、契約する必要があります。
ほかの入居者と相性が合わない場合もある
シェアハウスでほかの入居者とトラブルになり、引越しを余儀なくされるケースもあることを知っておきましょう。設備の使い方、掃除の順番など、ルールを守らないことで喧嘩になったり、恋愛トラブルに巻き込まれたりすることもあります。
相性が合わない人がいても、ドミトリータイプや共有スペースでは顔を合わせざるを得ません。シェアハウスでの生活が楽しいものになるかは、ほかの居住者との相性にも大きく左右されるのです。
相性が合わない人がいても、ドミトリータイプや共有スペースでは顔を合わせざるを得ません。シェアハウスでの生活が楽しいものになるかは、ほかの居住者との相性にも大きく左右されるのです。
共有スペース・設備が使いたい時に使えないことがある
マンションやアパートの個室であれば、料理・洗濯・入浴のタイミングを、自分で決めることができます。しかし、シェアハウスの場合はほかの居住者と譲り合いつつ、設備を使わなくてはなりません。使いたい時に設備を使えないことで、生活リズムが崩れてしまう場合もあります。
裸のような格好でリビングでくつろげない
部屋の中では、くつろいだ格好で過ごしたいという人もいるでしょう。しかし、共有スペースであるリビングやドミトリータイプでは、裸のような恰好のまま過ごすわけにはいきません。リラックスした格好でいたいなら、ドミトリータイプではなく個室タイプを選び、自室でくつろぎましょう。
シェアハウスはこんな人におすすめ
シェアハウスは、お金をかけたくない大学生にはおすすめの住居です。入居を決める前に、シェアハウスはどのようなタイプの人に向いているのかを知っておきましょう。
社交性があり人と接するのが好きな人
シェアハウスを利用するうえで、共有スペースにおける人との関わりは欠かせません。そのため、ある程度社交性があり、人と接するのが好きな人の方がシェアハウスに向いています。
プライベートな空間で、できるだけ誰にも干渉されたくないという人は、マンションやアパートの方がリラックスできるでしょう。
プライベートな空間で、できるだけ誰にも干渉されたくないという人は、マンションやアパートの方がリラックスできるでしょう。
ルールやマナーを守ることができる人
シェアハウスで共同生活を問題なく続けるには、ルールやマナーを守ることが最低条件です。挨拶をする、設備を利用する順番を守るなど、ほかの居住者に配慮しつつ、生活する必要があります。
ルールはシェアハウスごとに異なりますので、気になる点があれば、契約前によく確認しておきましょう。
ルールはシェアハウスごとに異なりますので、気になる点があれば、契約前によく確認しておきましょう。
水回りなどを他人と共有することに抵抗がない人
シェアハウスでは、キッチン・トイレ・浴室など、水回り関連の設備を居住者と一緒に使わなくてはなりません。しかし人によっては、使った後の掃除が不十分なこともあります。
水回りの汚れが特に気になる人は、シェアハウスの利用は避けた方が良いでしょう。
水回りの汚れが特に気になる人は、シェアハウスの利用は避けた方が良いでしょう。
シェアハウスを契約する前にチェックしたいこと
シェアハウスで生活するなら、なるべくトラブルを起こさないよう、事前に確認しておくべきことがあります。シェアハウスへの入居を決める前に、チェックしておきましょう。
契約形態や契約期間、更新の可否について
賃貸の契約形態には、「普通借家契約」と「定期借家契約」があります。シェアハウスの場合は、「定期借家契約」であることがほとんどです。
契約期間は1年未満と定められている場合が多く、3か月程度の短期間の契約もあります。「定期借家契約」では、基本的に中途解約や更新はできず、延長の場合も再度契約し直す形で、初期契約時の費用が再度必要となるので注意が必要です。
契約期間は1年未満と定められている場合が多く、3か月程度の短期間の契約もあります。「定期借家契約」では、基本的に中途解約や更新はできず、延長の場合も再度契約し直す形で、初期契約時の費用が再度必要となるので注意が必要です。
施設・設備の使用や掃除のルールについて
シェアハウスによって、施設や設備の使用や掃除のルールなどが異なります。トラブルを避けるためにも、契約書に記載されているルールだけでなく、記載のない生活上の細かなルールも、オーナーに確認しておきましょう。自分に守れる範囲内でルールが設定されているかが重要です。
ほかの入居者について
共同生活が上手くいくかどうかは、ほかの入居者の人となりにも左右されます。可能であれば、内覧会や内見時に確認したり、管理会社に聞いたりして、確認しておきましょう。ほかの入居者と交流する機会があれば、積極的に話してみるのもおすすめです。
まとめ
シェアハウスを利用するなら、メリットやデメリット、入居するにあたっての注意点を把握し、自分に合った居住形態であるかを確認しておくことが大切です。初めての一人暮らしに不安を抱えている人は、誰かと生活を共にするシェアハウスでの暮らしを、検討してみてはいかがでしょうか。
▼学生なら初の一人暮らしには学生マンションもチェック
監修:髙野 友樹不動産コンサルタント
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
これまで、不動産業界に10年以上従事してきて、現在は不動産コンサルティング事務所の代表を務める。 個人の方の土地売買仲介から、不動産ファンドでの投資家への資産運用を行うアセットマネジメント業務まで、幅広く経験。 これまでの経験を生かし、現在「不動産・税金・建築・投資」等のテーマを中心に、 複数のWEBメディアで監修や執筆を担当。個人・法人の契約書作成等も代行している。