目次
じゃがいもの賞味期限
じゃがいもは日持ちするイメージがあります。しかし、いつまでも食べられるというわけではありません。それでは、買い置きしてあるじゃがいもは、いつまで食べられるのでしょうか?常温、冷蔵、冷凍の場合に分け、それぞれの賞味期限についてご説明します。
常温保存する場合の賞味期限
じゃがいもの最適な保存温度は、7~20℃といわれています。また、湿気や光に弱いので、風通しのよい冷暗所に置くのがよいとされています。常温で置いた場合、夏場は約1週間、冬場は約1~2ヶ月保存できます。
冷蔵保存する場合の賞味期限
冷蔵庫に入れた場合、1週間程度で食べ切るほうがよいでしょう。冷蔵庫は湿度が低く、水分が抜けてしまい、風味が落ちやすくなります。そのため、必ずしも、冷蔵庫に入れることが長持ちさせることにはつながりません。
冷凍保存する場合の賞味期限
冷凍した場合、2~3週間は保存できます。ただし、生のまま入れると水分が抜けて風味が落ちてしまいますので、そのまま冷凍することは避けたほうがよいでしょう。じゃがいもを冷凍保存するときは、マッシュポテトの状態にするのがおすすめです。
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加工したじゃがいもの賞味期限
一人暮らしの場合、じゃかいもの使いかけが残ってしまうということもあるでしょう。加工したじゃがいもは、どれくらい日持ちするのでしょうか。
カットした場合の賞味期限
生のままカットしたり、皮を剥いたりした状態のじゃがいもは、長く空気に触れるとでんぷんやポリフェノール色素が酸化して表面が変色してしまいます。水を入れた容器に浸すなどして、完全に空気を遮断した状態で冷蔵庫に入れた場合は、2日ほど保存することができます。ただ、長時間水に浸すと、栄養分が流れ出し味も悪くなってしまうので、できるだけ当日中に調理するほうがよいでしょう。
ゆでた場合の賞味期限
ゆでた状態の場合、皮を剥いたものより、皮が付いているほうが多少長持ちします。どちらにしても、冷蔵庫に入れて2日間ほどで食べ切るようにしましょう。保存の際はお皿にラップをするだけで大丈夫です。
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じゃがいもを日持ちさせる保存方法
長期保存できるじゃがいもですが、保存方法を間違えると、風味が落ちたり、毒素を含んだりすることがあります。買い置きのじゃがいもを長くおいしく食べるために、正しい保存方法のコツをご紹介します。
常温保存で日持ちさせるコツ
じゃがいもは水分が抜けると風味が落ちるため、乾燥を防ぐ必要があります。常温で保管する場所は冷暗所を選び、直射日光が当たるところは避けるようにしましょう。
じゃがいもは光合成によって、発芽や皮が緑色に変色するなどの変化が起こります。芽や緑色に変化した部分には「ソラニン」という毒素が含まれており、食中毒の危険があります。
万が一そのような状態になったら、包丁で深く削り取ってから調理すればよいのですが、削っても芽や緑色が残る場合は食べないほうが安全です。緑色に変色した毒素は加熱しても解毒されないので注意が必要です。
箱などに入れる際には、新聞紙で包むと、新聞紙が湿気を吸い取ってくれます。新聞紙が湿ってきたら、すぐ交換するようにしましょう。
じゃがいもは光合成によって、発芽や皮が緑色に変色するなどの変化が起こります。芽や緑色に変化した部分には「ソラニン」という毒素が含まれており、食中毒の危険があります。
万が一そのような状態になったら、包丁で深く削り取ってから調理すればよいのですが、削っても芽や緑色が残る場合は食べないほうが安全です。緑色に変色した毒素は加熱しても解毒されないので注意が必要です。
箱などに入れる際には、新聞紙で包むと、新聞紙が湿気を吸い取ってくれます。新聞紙が湿ってきたら、すぐ交換するようにしましょう。
冷蔵保存で日持ちさせるコツ
じゃがいもは、高温の環境下で保存しておくと発芽を促してしまいます。夏場は冷蔵庫に入れる必要がありますが、冷蔵庫にずっと入れておくと乾燥してシワシワになることがあるので、できれば野菜室を使うようにしましょう。
このとき注意したいのは通気性です。ピッタリと密閉してしまわないように、隙間を作っておくようにしましょう。新聞紙を敷き、少しゆるく蓋のようにして包むのがポイントです。
また、じゃがいもを長期間冷蔵するとでんぷん質が変化し、糖が増えます。糖が増えたじゃがいもを高温での炒め物や揚げ物に使うと「アクリルアミド」という有害物質ができやすくなるという研究発表があります。「アクリルアミド」は、「揚げる」「焼く」「炒める」などの調理でできますが、「煮る」「蒸す」「ゆでる」などの水を利用した調理ではほとんどできないといわれています。「アクリルアミド」の人体の健康への影響はまだ研究段階ですが、調理で「アクリルアミド」をできにくくするためにも、炒め調理や揚げ調理に使うじゃがいもは常温で保存するようにしましょう。
(参照:農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/pdf/aa_kani.pdf)
このとき注意したいのは通気性です。ピッタリと密閉してしまわないように、隙間を作っておくようにしましょう。新聞紙を敷き、少しゆるく蓋のようにして包むのがポイントです。
また、じゃがいもを長期間冷蔵するとでんぷん質が変化し、糖が増えます。糖が増えたじゃがいもを高温での炒め物や揚げ物に使うと「アクリルアミド」という有害物質ができやすくなるという研究発表があります。「アクリルアミド」は、「揚げる」「焼く」「炒める」などの調理でできますが、「煮る」「蒸す」「ゆでる」などの水を利用した調理ではほとんどできないといわれています。「アクリルアミド」の人体の健康への影響はまだ研究段階ですが、調理で「アクリルアミド」をできにくくするためにも、炒め調理や揚げ調理に使うじゃがいもは常温で保存するようにしましょう。
(参照:農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/pdf/aa_kani.pdf)
まとめ
じゃがいもは安価で手に入る食材です。ホクホクとした食感で、腹持ちもよく、いろいろな料理にアレンジできるので、一人暮らしの料理には欠かせない食材です。正しい保存方法を覚えて、おいしいじゃがいも料理を楽しんでください。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。
ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/