自己分析の重要性について理解いただけたところで、実際に自己分析を完璧に仕上げるためのコツ5つをご紹介します。
1.早めに開始する
自己分析は、やり始めると時間がある程度かかるものです。就活試験の対策や説明会参加、業界・企業研究、エントリーシート対策、面接対策などが本格的に始まってしまうと、なかなかまとまった時間を取ることが難しくなります。
おすすめなのは情報解禁の前の時期です。説明会などに参加する手前で自己分析を行っておき、就活の基礎を固めた状態でそれぞれの活動に取り込むと効率的に就活することができます。
2.内定のためではなく、今後の仕事人生のために行う
就活を始めてしまうと、どうしても内定が欲しくなり、途中から内定のために就活をしているというような状態に陥ることも多々あります。そんなときに重要になるのは、就活の目的を思い出すことです。
就活の目的は「企業に自分を魅力的な人材だと思ってもらうこと、自分に合った企業に就職をすること、そして幸せに働き続けられる職場を見つける」ことです。
ただ内定をもらって就職ができればいい訳ではなく、あなたがやりたいことを実現できて幸せに働き続けられるかどうかが重要になってきます。これを軽んじて、内定目的に就職してしまうと、本当に実現したいことのスキルが身につかないまま、時間を無為に過ごす可能性も高くなります。
あなた自身が何に興味があって、どんなことでモチベートされるのか。あるいは、何がしたいのかなどの人となりを知り、相手にも伝えられる自己分析を行いましょう。
3.過去の自分を振り返って書き出す
2番までは心構えをご紹介しましたので、3番目以降は具体的な手順についてご説明していきます。まずは過去の自分を振り返って、書き出していくことからはじめましょう。学生時代の学業・部活・課外活動(アルバイト・ボランティアなど)で頑張ったこと、力を入れてきたこと、成果を挙げられたことなどを列挙してください。
できれば中学高校大学などの区切りで、学業・部活・課外活動の項目を作って分類していくのがおすすめです。そうすると抜けもれなく、過去の自分の行動を思い返すことができます。
4.できること、得意なことを見つける
書き出したものの中から、できることや得意なことを見つけていきましょう。書き出してみると思っていた以上に自分にできることや得意なことが多かったことに気がつきます。
就活を始めたばかりのときは「何か得意なことはあっただろうか?」「社会人と比べて確実に劣っているし、どこにも受からないのではないか?」と心配になる方も多いと思います。
しかし、それは自分の能力を発見できていないからです。自己分析によって把握できれば、自信をもって企業に対してアピールすることができるように変わっていくのです。
5.成果エピソード+きっかけとなった理由を見つける
これまで力を入れてきたことの中には、あなたが努力してできるようになったこと、もともと得意なことなどが含まれています。もともと得意なことだとしても、それを周りに知られ、やってほしいと頼まれるようになったきっかけ、努力してできるようになったことも頑張るためのきっかけがあったはずです。
いつからできるようになったのかという時系列も加えて、見つけ出してみてください。
例えば「みんなの意見をまとめるのが得意」でリーダー経験がある方の場合で考えます。リーダーシップを発揮して成果を上げたと自己PRしたとき、きっかけとなる出来事についてもプラスして伝えましょう。
上記のようにきっかけとなる出来事をプラスすると、あなたがなぜそれをやろうと思ったのかという理由を知ることであなたのモチベーションや、物事に対する取り組み方を知ることができます。
実際に実行したエピソードときっかけをセットにして伝えれば、「こんな場面で力を発揮してくれる人なのだ」と企業側に認識してもらうことができますし、ただ成果を伝えるだけよりも説得力をもって伝えることができます。