人材不足の業界はどこ? 失業率、有効求人倍率など就活生が知っておくべきポイントは?

人材不足の業界はどこ? 失業率、有効求人倍率など就活生が知っておくべきポイントは?

2018/07/20

自己分析

失業率が回復し、有効求人倍率、正社員有効求人倍率が上昇中の現在でも、人材不足が叫ばれる業界はまだまだあります。そんな人材不足の業界に就職を考えている就活生の皆さんに役立つ業界の現状とその業界へ就職するなら知っておくべきポイントをご紹介します。業界研究をする際に参考になるデータもありますので、ぜひお役立てください。

人材不足の業界はどこ? 失業率、有効求人倍率など就活生が知っておくべきポイントは?

現在の業界全体の雇用情勢は?

現在の雇用情勢としてはアベノミクス効果で景気が緩やかに回復基調となっており、それに伴って失業率は減少し、有効求人倍率・正社員有効求人倍率が上昇するなど改善してきています。雇用情勢自体は復調の兆しが引き続き見えている状態です。各データは下記厚生労働省HPから出典をご覧ください。

<出典>
厚生労働省「全国厚生労働関係部局長会議配布資料 PDF」現在の雇用情勢(全国)

失業率→2.7%

平成14年6月8月、平成15年4月、リーマン・ショック後平成21年7月、過去最高の5.5%から徐々に減少していき、平成29年11月時点では2.7%に大幅改善してきています。

有効求人倍率→1.56倍へ

有効求人倍率はリーマン・ショックがあった翌年の平成21年からうなぎのぼりで復調しており、平成21年の8月時点過去最低の0.42倍から平成29年11月時点1.56倍へ上昇しています。現在49カ月連続で1倍以上で推移しています。

正社員有効求人倍率1.05倍

平成21年に0.5を大きく下回っていたものの平成25年にかけて緩やかに復調しました。そして平成29年6月以来久々に1倍を超えて11月まで推移しています。これは平成16年11月の集計開始以降最も高い水準となっています。

経済全体では復調している現状がありますが、人手不足問題が解決していない業界も多数あります。それが次に挙げる5分野です。

人手不足業界の現状を知ろう

人手不足といわれる業界は平成29年度に「人材不足分野における人材確保のための雇用管理改善促進事業等(平成29年度予算額 14億円)」が決定し、全体に対して14億円と、ほかにも職場定着支援助成金という人材を辞めさせずに定着させるための活動を行うための助成金に平成29年度108億の予算を持って取り組みました。

1.看護分野
2.保育分野
3.介護分野

特に一億総活躍が実現しない問題でもある上記3分野の仕事には特別の予算が組まれています。待機児童問題に関わる保育分野、超高齢化社会を迎えて2025年には介護人材が37.7万人で不足する計算の介護分野、同じく不足をしている看護分野には、「福祉人材確保重点プロジェクト(平成29年度予算額 16億円)」と題してハローワークに福祉人材コーバーを拡充させるプロジェクトが発足しています。

<出典>
厚生労働省「2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について」

4.運輸分野
運輸分野はコンビニ向けの配送サービス、ネット通販が活況を見せるおかげで2t車ドライバーの不足、長距離トラック運転手の厳しい労働時間で人手不足などを訴えています。2tトラックの免許が普通自動車免許取得後2年、つまり最低でも20歳にならない限り取得できなかったところを、若手人材取り込みのために新しい免許制度を導入しました。準中型免許を作ったことで18歳からこの免許が取得でき、2tトラックドライバーにすぐなることができる制度を作りました。

5.建設分野
2020年のオリンピックに向けて人材不足が叫ばれている建設分野は「建設労働者確保育成助成金※(平成29年度予算額 50億円)」を投入し、トライアル雇用や雇用管理改善を推進するための助成金予算を50億かけて投入しました。
また、「建設労働者緊急育成支援事業(平成29年度予算額 9.2億円)」で国と連携し、建設業界の労働に従事できるよう訓練・育成を行う費用として9.2億円を投入し、改善を図っているところです。

さらに、「建設分野等における人材確保の推進(平成29年度予算額 1.6億円)」建設分野などの人材不足を解消するために特に深刻な都市部へフォローアップや事業主セミナーを行うなどの改善推進活動を行っています。

<出典>
厚生労働省「全国厚生労働関係部局長会議配布資料 PDF」人手不足問題への対応

人手不足業界への就職で知っておくべきこと

人手不足業界への就職で知っておくべきこと

前章まででご紹介したように、事業主の努力だけでは改善できない段階に人材不足が来ているため、大幅に国の予算を投入して改善を図っているところです。

未経験でも働きやすいようハードルがさらに下がる可能性も!

看護、保育、介護分野は人の命を預かる仕事でもあるため、どうしてもスキルを下げることはできず、資格が必要となりますが、建設・運輸・警備関連の仕事の場合、入社してから訓練を行うものやスキルを磨くための勉強に国の予算が投入されるため、未経験でも採用される可能性が高まります。また、さらに人材不足が続くようであれば給与のベースを上げていくということも考えられるため、高収入を狙うこともできるかもしれません。
いずれにしても社会的に不足している業界に入社して働くことはとても意義あることですし、国全体を支えていくお仕事になりますから、今検討している方にはさまざまな後ろ盾や制度を利用して働く環境を改善できる可能性があるでしょう。

また、今後確実に需要が高まる仕事についておき、最初は未経験からでも必要資格を取得しながらキャリアアップすることで、管理者への道が開けること、どんな場所でも求められる人材になれることが予想されます。

人手不足の業界で経験を積んでおけば、より柔軟に働ける切符を手に入れたようなものだといえるでしょう。AIやロボットは学習して人間と仕事をわけあうように働くことになりますが、その業界で業務経験がなければわからない課題発見や提案は人間にしかできないことです。その経験と能力を若いうちに手に入れておけば、今後新たに開発されるサービスへも関わっていけます。今の時期に入っておくことで一番その業界にとってよい時期を迎えられるかもしれません。業界の動向を注視しながら、ぜひ人に求められる仕事に就いて充実感のある社会人生活を送ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

失業率が過去最高数値のほぼ半分になっている現在でも5分野の業界は人手不足にあえいでいます。日本国内全体がもっと活気づいていくためには人手不足領域に人員を充足させ、全員が働きやすく過ごしやすい世の中を実現していくことが大切です。今人手不足の5業界に就職を考えている方はぜひこの現状を知り、うまく活用して自身のキャリアアップを成功させてください。


執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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