携帯電話から携帯電話へ直接電話する場合と異なり、就活での電話は企業宛てに書けることが多いため、直接話したい相手が出るとは限りません。相手がその場を離れている場合や、ほかの人が電話を取った場合は、社内にいる誰かが代わりに応対することになります。
最後に、一番難易度の高い電話のかけ方のポイントをご紹介します。
・手帳と筆記用具を準備
・静かなところからかける
こちらの2件に関しては、電話を折り返すときと同様ですのでご参照ください。
・自分が伝えたい内容の伝え方を考え、トークスクリプトを用意する
基本的には面接のときも同じですが、結論を先に言ってからその後の理由をお伝えするようにしましょう。最初のうちはトークスクリプトを用意して、どのような流れで進んでいくのかということを目で追いながら行うようにしてください。そうすると次第にトークスクリプトなしでも、対応できるようになっていきます。
受付:お電話ありがとうございます。株式会社〇〇でございます。
あなた:いつも大変お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。
受付:いつも大変お世話になっております。
あなた:三次面接の件でお電話させていただいたのですが、〇〇様はお席にいらっしゃいますか?
受付:確認いたします。少々お待ちくださいませ。
担当:お電話変わりました。人事部の〇〇でございます。
あなた:先日はありがとうございました。〇〇大学の△△でございます。突然のご連絡申し訳ございません。三次面接の件で確認したいことがあるのですが、5分ほどお時間よろしいでしょうか?
担当:はい、大丈夫です。
あなた:ありがとうございます。三次面接の場所ですが、本社オフィスの何階にどなた宛に伺えばよろしいでしょうか?
担当:ご連絡できておらず申し訳ございません。本社オフィスの6階に会場案内板を出しておりますので、それに従って進んでいただき、受付でお名前のみ伝えていただければわかるようにしておきます。
あなた:承知いたしました。ありがとうございます。では当日楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
ご連絡ありがとうございました。失礼いたします。
あなた:失礼いたします。
今回の記事では、就活生が緊張しやすい電話の受け答えマナー、実際の受け方・折り返し方・かけ方の例も含めてご紹介しました。慣れてくるまでは例文をプリントし、自分で工夫して使いやすいようにして持ち歩くと、急ぎでの対応のときも安心です。社会人になる前に、スムーズな電話対応の方法を身につけられるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。