基本の面接マナーを徹底解説! 受付から退室までの流れを知ろう

基本の面接マナーを徹底解説! 受付から退室までの流れを知ろう

2017/04/27

就活マナー

面接

第一印象を決めるといっても過言ではない「面接」でのマナー。限られた時間で選考されるため、誰もが気を張っていることでしょう。そういう場面だからこそ、マナーがきちんとしているかどうかがチェックされます。 そこで、面接前に押さえておきたいマナーを受付から退室まで、流れに沿ってご紹介していきます。受け答えは素晴らしいのに、マナーで落とされる……そんなもったいない事態を招かないためにも、早い段階からしっかり学んでおきましょう。

目次


1. 面接全体を通してのマナー
2. 面接の受付から待合室までのマナー
3. 面接室への入室から着席までのマナー
4. 面接中から退室までのマナー
5. 面接の基本マナーまとめ

面接全体を通してのマナー


受け答えだけに集中していると、所作など細かいマナーで気が緩んでしまいがち。以下のような点は、特に意識して面接に挑みましょう。

<面接全体で意識したいマナー>
・背筋はピンと伸ばし、頭が上から引っ張られるようなイメージに
・おじぎは背筋を伸ばしたまま腰から。あごが出ないように注意
・動作に落ち着きを持たせるため、ゆっくり動くことを意識
・男性は手を体の側面に、女性は右手を上にして重ねて体の前に
・コートやマフラーなどは建物に入る前に脱ぐ

それぞれについて、詳しく解説していきます。

<背筋はピンと伸ばし、頭が上から引っ張られるようなイメージに>

普段から背筋を伸ばしていない場合、つい背中が丸まったりあごが出たりと、気を抜いた瞬間に姿勢が戻ってしまうことがあります。面接が長時間にわたると、緊張して疲れてしまいなおさらその傾向が強まるので注意しましょう。

<おじぎは背筋を伸ばしたまま腰から。あごが出ないように注意>
ありがちなのが、「背中から曲がってしまう」「あごが出て首がスライドする」ようなおじぎ。不真面目な印象を与えてしまうので、背筋を伸ばしたまま、以下の3拍を数えておじぎをするようにしましょう。

1.2m先の床に目線が合うところまで一気に下げます。
2.静止
3.元の状態まで一気に引き上げてください。

のろのろ動いてしまうとだらしない印象を与えてしまうため、キビキビ行うことが大切です。

<動作に落ち着きを持たせるため、ゆっくり動くことを意識>
ドアの開け閉めや移動などバタバタしてしまいがちな動作では、足でしっかりと床を踏みしめて歩く、大きな音を立てないように注意しながらドアを閉めるなどゆっくり動くことを意識しましょう。息を吐きながら動作を行うようにすると、落ち着きを持った行動ができて緊張感も抑えられます。

<男性は手を体の側面に、女性は右手を上にして重ねて体の前に>
バッグを持っていないときの手の位置は、男性は手を体の側面に、女性は右手を上にして重ね、体の前に持ってくるようにしましょう。
また、バッグを持って動く場合は、体の側面に沿わせるようにして手で持つのがマナーです。特に女性の場合、建物に入るときから肩や腕にバッグをかけず、体の側面におろして持つようにしましょう。マナーを知らずに腕にかけたまま建物を歩いている就活生も多くいますので、普段から注意しておくことが大切です。

<コートやマフラーなどは建物に入る前に脱ぐ>
コートやストール、マフラーは、建物に入る前に必ず脱いでおきましょう。会社の前で脱ぐ就活生もいますが、無作法に思われてしまいます。社会人としてのマナーを就活時期にしっかり身につけておくことが大切です。なお、脱いだ衣服は、バッグを持った手の反対側にかけて持ちます。ストールやマフラーなどは、バッグに入るサイズなら入れてしまっても構いません。 同様に、建物を出る場合には外に出てからコートを着用するようにしましょう。会社のドアを出た後でも、建物の中で面接官やその会社の方にお会いすることはよくあります。気を抜かないように注意して行動しましょう。

<携帯は電源を切っておく>
建物などに入る前に、携帯の電源を切っておきましょう。マナーモードになっていても、静かな社内ではバイブ音も大きく響きます。建物に入ってから、あるいは待合いスペースで携帯を操作していると非常に悪印象。さらに、万一切り忘れて音やバイブが鳴ってしまうと、印象が悪くなるだけでなく、集中力が切れて面接で力を発揮できない可能性もあります。
以上のマナーに注意しながら、すべての動作をしっかり丁寧に行うようにしましょう。次に面接の受付から退室まで、流れにそってマナーをご説明していきます。

面接の受付から待合室までのマナー


■受付のマナー
受付に到着したら、受付の方あるいは電話で来社目的と大学名・氏名をはっきりと伝えましょう。面接であれば「お世話になります。◯◯大学の◯◯◯◯と申します。◯◯時からの◯次面接に参りました、◯◯様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか。」と伝えます。わかっている場合にはお会いする方の名前、また何次面接であるかも一緒に伝えると、より受付の方も取り次ぎしやすくなります。

10分前には受付できるくらい、時間に余裕を持って訪れるようにしてください。夏であればさらに少し前に到着し、汗が引いた状態で受付できるようにします。また、名前などを告げる際、笑顔で受け答えできるとなおいいでしょう。

■待合室でのマナー
案内してくださった方にお礼を言い、待機場所に向かいます。面接まで待機している間も面接中と同じように姿勢を正し、キョロキョロせず私語などせずに待ちましょう。書類や携帯などもいじらず、静かに待つのがマナーです。緊張すると息が浅くなってしまいがちなので、深く息を吐くようにして呼吸すると少し落ち着きます。

入室から着席までのマナー


■入室のマナー
入室する際はドアの前に立ち、ノックを3回行うと「どうぞ」と入室を促されます。声がしてからドアを開け、視線を面接官と合わせてから軽く一礼して「失礼致します」と言いましょう。その後、入室したらドアに向き直って、大きな音を立てないようにドアを閉めます。
ドアを閉めたらその場で面接官に向き直り、「宜しくお願い致します」と一礼。その後、顔を上げて面接官を見ましょう。目を合わせると自信があるように見えます。そして椅子の方に向かって歩いていき、ドアから近い方の椅子の脇、もしくは後ろに立ってから改めて挨拶を行います。

■着席のマナー
「お名前だけ」と指示された場合は「◯◯◯◯と申します。本日は宜しくお願い致します。」と挨拶し、何も指示がない場合は大学名をつけて挨拶しましょう。そして着席を促されたら、「失礼致します」と言って着席します。このときバッグを持っていれば、右手の椅子の足元に置きましょう。なお、バッグは自立するものを選ぶのもマナーです。
男性は足を軽く開いて座り、軽く握った手を腿に。女性は足を揃えて座り、手は右手を上にして重ね腿の上に置きます。背もたれに当たらない程度に浅く腰掛け、あごを引き、まっすぐ背筋を正した姿勢を保ちましょう。

面接中~退室までのマナー


■面接中のマナー
面接中は発言した方のほうを向き、自然な笑顔で受け答えをするようにしましょう。視線をキョロキョロと動かさず、面接官とアイコンタクトを取ることが大切です。できる限りハキハキと話すように心がけてください。誰でも緊張するのが当たり前ですから、緊張に気を取られず、相手としっかり話す心持ちで臨みましょう。

■退室のマナー
面接が終わったら「ありがとうございます」と伝えて立ちましょう。椅子の脇に立ち、アイコンタクトを取ってから「本日はありがとうございました」と、改めて時間を取っていただいたことへの感謝を伝え一礼します。そしてドア前に到着したら面接官に向き直り、「ありがとうございました。失礼致します。」と一礼。ドアに向き直ってドアを開け、ドアの外に出て左手でノブを持ち、一礼して「失礼致します」と言いながらドアを閉めます。
部屋を出てからも気を緩めず、背筋を伸ばしたままで行動しましょう。会社入り口で「ありがとうございました。」と受付に向かって一礼をし、建物を出るようにしてください。

面接の基本マナーまとめ


受付から退室するまで、面接のマナーを一連の流れでご紹介しました。面接は第一印象で決まるとも言われます。そんため、面接前に自宅や学校などで練習する、あるいは就職エージェントなどの模擬面接を受けてみるなど、一度でも体験しておくことがおすすめです。
ここでご紹介した基本マナーを習得しておけば、余計な心配をせずに面接に臨めるようになるはず。マナーを知らずにもったいない面接をしないためにも、ぜひ頭に入れておきましょう。

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執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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