■就職氷河期が残した負の遺産は社会問題にも
就職氷河期が残したものは、正規雇用と派遣や非正規、アルバイトなどで働く人たちの間の雇用格差や経済格差です。現在40代前後の人々は、大学を出ても正規の職に就けずに非正規雇用や派遣社員、フリーターなどで働く人たちが多く、この先、貧困などの問題をどう解決していくか社会問題になっています。
また、就職氷河期に採用を抑えた結果、企業もこの年代のちょうど中間管理職にあたる人材層が薄くなってしまったという問題が生じています。また、リーマンショック後も続くデフレ経済や、正規雇用の減少に対し非正規雇用の増加など、まだまだ解決できていない問題が山積みです。
文・学生の窓口編集部