就活を始めると日常では使わないような単語に出会います。中には似たような単語が全く違う意味で使われていることも多く、混乱する就活生も多いのです。
プレエントリーとエントリー/本エントリーもそんな単語の1つ。
この2つ、単に情報が欲しいというだけのものと選考試験への申し込みになるものという大きな違いがあるのです。
取扱いを間違えると大変なことになりそうですよね。
今回はプレエントリーの意味とエントリー/本エントリーとの違い、よくある勘違いについて紹介します。
プレエントリーとは、興味がある企業に「興味があるので就活が解禁したら採用情報を送ってください」と伝えることです。
伝えるといっても、就活サイトならボタン1つで、企業公式採用ページなら個人情報を入力するだけで済みます。
プレエントリーと似た単語に「エントリー/本エントリー」がありますが、これらは企業の選考に申し込むことです。
プレエントリーが企業に「ひとまず情報が欲しいです」と伝えるだけなのに対し、エントリー/本エントリーは「採用選考を受けたいので申し込みます」の意思表示になります。
プレエントリーとエントリー/本エントリーの違いを表にするとこうなります。
プレエントリーは、資料請求のために個人情報を書くことに対して、本エントリーでは個人情報だけではなく「志望理由」や「自己PR」など、面接で聞かれるようなことを書く必要があります。
また、プレエントリーでアンケートの回答を要求する企業がありますが、このアンケートは本選考に影響しないものが多いので、正直に回答するといいでしょう。
プレエントリーでは、興味がある企業に自分の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、出身大学などの個人情報を登録します。登録することで企業から会社説明会や面接の案内が送られてくるのです。
プレエントリーをすると、企業から資料や会社説明会、エントリーシートの提出期限の案内が送られてきます。
ちなみに、インターンのプレエントリーも「御社のインターンに興味があります」というサインになります。
正式な参加申し込みではないため、「プレエントリーはしたけれど、別の企業のインターンに参加したい」という場合でも辞退連絡は不要です。
就活生によくあるプレエントリーに関する勘違いや思い違いについてまとめました。
勘違いしたままだと、就活に使う貴重な時間を無駄にしてしまうような項目もあるので、目を通しておいてください。
プレエントリーはあくまでも「興味あります」のサインです。エントリーとは違います。
選考を受けるかどうかはあなた次第になるので、絶対選考を受ける必要があるわけではありません。
プレエントリーの目安となる社数は決まっていません。
少なすぎると就職活動に行き詰まってしまったときに選考を受ける企業の幅が狭くなってしまいますが、多すぎても選考を受ける企業の絞り込みに苦労します。
プレエントリー前に自己分析と企業・業界分析を済ませておきましょう。
自分が志望する業界や向いている職種について分析ができていれば、プレエントリーする企業も絞り込めます。
プレエントリーの期限は企業ごとに異なります。決まった期限があるわけではありません。
逆にいうと、希望する企業は常にチェックしておかないとプレエントリーやエントリー期間が過ぎてしまう可能性があるということです。
プレエントリーに関しては辞退の連絡は不要です。
ただし、説明会やオリエンテーションなどの予約をした場合は辞退連絡が必要になります。
プレエントリーしなくても就活は進められますが、プレエントリーをしておいた方が情報収集がスムーズになるでしょう。
気になる企業ができたら積極的にプレエントリーするといいですね。
採用情報の公開など就職活動の解禁時期は、例年3月頃です。プレエントリーしておくことで、就活解禁後の情報収集がスムーズになります。
プレエントリーは、企業のホームページや公式Facebook等から行うことができますが、多くの企業にプレエントリーする際は、マイナビなどが展開する就活サイトを活用すると便利です。
プレエントリーはあくまでも本エントリーの前段階のものなので、どんな業界に進みたいか具体的に決まっていない就活生は、気になる企業があれば積極的にプレエントリーしてみましょう。