業界研究のやり方とは? 内定につながる5つのステップとおすすめの情報収集方法

業界研究のやり方とは? 内定につながる5つのステップとおすすめの情報収集方法

2018/03/20

業界研究

みなさんは効果的な業界研究のやり方をしていますか? 就活の中で、自己分析と同じくらい重要とされているのが業界研究です。志望動機や自己PRにも密接な関わりを持つ業界研究。しっかり対策をしておくことで合格率が格段にアップできます。
学生の間には知らなかった、業界や他企業との関連性……これらを知っていくにつれて、より志望理由が明確になってくるでしょう。この業界研究がしっかりできているかどうかが、就活の明暗を分けるとも言われているほど。そのため、確実かつ効率的に行うことが大切です。何も考えずに始めてしまう、業界研究は思った以上に時間がかかってしまいます。そこで、業界研究の効率的なやり方をご紹介しましょう。

業界研究のやり方とは?

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目次         


1. 業界研究・企業研究がなぜ必要か
2. 効率的な業界研究のやり方5ステップ
3. おすすめの情報収集方法
4. 業界研究のやり方まとめ

業界研究・企業研究のやり方とは? まずはやる意味を知ろう


そもそも就職活動において、なぜ業界研究がそんなに重要とされるのか。その理由について、以下5つをご説明します。

1.将来性があるかどうか
2.自分が望んだキャリアを描けるか
3.ビジネスで役立つ目を養える
4.自己分析、志望動機にもつながる
5.出会いを生むことができる


理由を知れば、これまで業界研究の重要性がいまいちわからなかったあなたも、今すぐ業界研究を始めようという気持ちになるはずです。

1.将来性があるかどうか
就職活動の末に内定を獲得した学生は、それでゴールに到達したと勘違いしてしまいがちです。しかし内定は、社会人生活のスタートラインに過ぎません。
たとえ入社先が有名企業でなくとも、業界でその企業しか持っていない技術やサービスに携われば、社会人として自分の市場価値が高くなるかもしれません。そのため、ただ企業情報だけを見るのではなく、グローバル視点や業界視点などさまざまな視点で、その業界や企業を判断するようにしましょう。これによって、将来性を見極めることができます。
せっかく有名企業に入社したとしても、入社した後にその企業が潰れてしまえば意味がありません。また、別のもので代替されてしまうような将来性のない業界などを見極められないと、そこで培ったキャリアが役に立たなくなる可能性もあるでしょう。このような状態にならないよう、事前に業界研究・企業研究を進めておくことがとても大切です。

2.自分が望んだキャリアを描けるか
上記項目とも重複しますが、入社後の環境や業界特有の商習慣を知っておくことで、自分が思い描いたキャリアプランがそのまま実行できるかどうかを想定することができます。これも知らずに入社をしてしまうと、思い描いていた社会人生活とかけ離れたキャリアを歩んでしまうことになるかもしれません。
人生においては、どうしても不測の事態が起こってしまう場合があるでしょう。しかし、それ以外での不要な回り道や方向転換をしないためにも、業界研究を怠らないことが大切です。

3.ビジネスで役立つ目を養える
業界研究を進めていくと、たとえ別業界でもビジネス上で関連性が深い業界や他業界とのつながり方を知ることができます。これを軽視せず学生のうちに勉強しておくことで、社会人になったときにその関係性を理解して行動できるでしょう。これは、同期社員と大きく差をつけられるポイントになります。
志望先の業界以外も含めて全体像を理解しておけば、たとえ1つのニュースも「業界からの視点で考えるとこのような影響が出るのでは」と想定できるようになります。業界研究などで事前情報が入り、物事をとらえる視点に変化を持たせられることは、ビジネスパーソンとしてとても重要なポイントです。
また、入社後も他社との差別化ポイントを把握しておけば、何らかの対策を立てるときにその事前情報が役立つタイミングが訪れます。さらに業界研究を通じて比較する軸などを学んでおくと、情報収集も非常に速くなるでしょう。これは、企業を比較するうえでの方法論として学んでおくのもオススメです。

4.自己分析、志望動機にもつながる

業界研究を進めていくと、次のようにたくさんのことが見えてきます。

「なぜ自分がそれに興味を持ったのか」
「きっかけは何か」
「仕事で成し遂げたい事は何か」
「他の業界(企業)と比べて、どうしてこの業界(企業)なのか」など

このように自己PR・志望動機と重なるポイントも多いため、それによってより深みが増し、説得力のある志望動機や自己PRを作ることができます。つまり、自分自身が「なるほど」と感心できるような自己PRや志望動機を作るには、業界研究が欠かせないのです。

5.出会いを生むことができる
業界研究を進めていくうちに、その業界あるいは関連業界における仕事のおもしろさに気づき、商習慣を学ぶこともできます。深く業界研究をしなければ気がつかないポイントを知ることで、思わぬ新しい業界との出会いが生まれることも。また、社会人になってからも役立つ人脈を生んでくれます。

このように、業界研究はその業界について知れるだけではなく、関連業界についても同じように知ることができます。また、個人のPRポイントやキャリアプランまで関わる、とても重要な活動です。甘く見ずにしっかり対策して就活に挑みましょう。

効率的な業界研究のやり方5ステップ



なぜ業界研究が必要なのか。その理由がわかったところで、効率的な業界研究のやり方の5つのステップをご紹介します。

業界研究のやり方1.とりあえず1番興味のある企業を調べて調べ方を学ぶ
業界研究のやり方2.業界地図の中での位置付けを知り、他社と比較する
業界研究のやり方3.興味のある別業界の企業をいくつか調べる
業界研究のやり方4.説明会などに行く中で興味が出たら1~3を繰り返す
業界研究のやり方5.あなたが興味を持った業界や企業の共通点を見つける


たくさんある業界の中から、全てを授業のように覚えていくのは非効率的です。自分の興味があるところを掘り下げてから方法論を学び、業界研究を進めていきましょう。そうすれば、とても効率的に業界研究を進めることができます。1つ1つ、具体的なやり方をご説明していきます。

業界研究のやり方1.とりあえず今1番興味のある企業を調べて調べ方を学ぶ
自分が興味を持てない業界を暗記のように勉強していくよりも、もっとも興味のある企業に絞って方法論を学んでしまうのが手っ取り早いやり方です。説明会に参加した中から選んでみてもいいでしょう。自分の親が勤めている業界を選ぶのも親和性が高く、情報を持っている可能性があるので理解しやすく進めやすいはずです。
もしくは、テレビ番組や日常生活で接しているコンビニ・スーパーなどの小売業界、アパレルなど、身近な業界から選ぶのもいいでしょう。まずはその企業について、定量的なデータと定性的なデータを収集していきます。

<定量的なデータ>
全社売上高、経常利益推移、サービスごとの売上高、経常利益、国内・海外シェア、従業員数、海外国内支店の数、平均年収、平均年齢などです。

<定性的なデータ>
その企業オリジナルのもの、現状と課題、将来性、関連企業、主要サービス内容などです。さらに過去・現在・未来という時間軸も加えて研究すると、その企業の置かれた状況と今後の展望を判断しやすくなります。

このようなデータを集めて企業の全体像を掴めたら、次はその企業が属している業界について学んでいきましょう。

業界研究のやり方2.業界地図の中での位置付けを知り、他社と比較する
企業四季報や日経などから毎年出版されている業界地図を見てみてください。業界地図やMAPなどには、業界トップ10の企業群や企業ごとの特徴、国内シェア、海外への進出度合い、合併・買収などの業界ピラミッドの変遷、あるいは関連グループの情報などがまとまっています。これを読めば、一気に業界の全体像を理解することができますよ。
調べた企業は、その業界のどのあたりに位置づけているのか。また、それの理由はトップ企業との違いなど。調べた企業と同じ軸で他社を比較すると、各企業の得意分野や戦略傾向がわかってきます。
さらに過去の業界地図と比べてみると、どこに投資もしくは着眼した企業が伸びているのかなどを判断することができるでしょう。そのため、過去と現在の戦略、そしてその結果を見てみることで、企業の将来性をある程度判断しやすくなるはずです。

業界研究のやり方3.興味のある別業界の企業をいくつか調べ、志望動機を作る
1・2のステップで、企業と属する業界について学ぶことができました。次に、興味がある別の業界をいくつか同じように調べていきます。ここでは業界毎の違いや仕事のおもしろさ、ビジネススケールの違いなどを比較することができます。
この時点で1つの業界しか知らなかったときの自分と現在の自分を比べると、企業や業界に対して持つ視点が増えたことを実感できるはずです。そして複数業界を研究した後、志望動機を作成してみましょう。志望動機を作成するステップは以下の4ステップ。志望企業の面接で質問されたと仮定して、その答えを作ってみてください。上手く書けない箇所は、何の情報があれば書けるか考えてから研究を深めましょう。

・業界や企業に興味を持ったきっかけ
・業界の状態や展望
・その業界で活かせるような長所
・業界でどの企業に興味があるか、またその理由と他企業との違い


Q:その業界や企業に興味を持ったきっかけとなるエピソードは?
Q:事業自体の将来性や自分が興味のあるグローバルへの展開など、その業界や企業のどのような点に魅力を感じたのか?
Q:その業界や企業って自分の長所がどのように活かせると思っているのか、またそのように思う根拠は何か
Q:その業界の中で他に志望している企業はあるか、面接を受けている当社が第一志望か、第一志望であればその理由は何か

何も知らない状態で作った志望動機と比べると、とても納得度が高く信頼できる内容になっているはず。業界研究や企業研究を行うと、ただ第一志望の企業だけを知っておけばよいのではなく、他社と比較して初めてその企業・業界の良さがあぶり出されることがわかります。

業界研究のやり方4.説明会などに行く中で興味が出たら1~3を繰り返す

中には企業研究を最初に行い、それから業界を絞っていった法が効率的と考える人がいるかもしれません。しかし、1回の業界研究で志望業界を決めてしまうのは早計というものです。
少しでも興味がある企業説明会にはできるだけ参加し、可能性を狭めないようにしておくことも大切。結局入社する企業は一社ですから、「複数の業界研究が無駄になってしまった」と感じる人がいるかもしれません。しかし先ほどお伝えしたように、社会人になれば他の業界と関わることも多くあります。そのため、他業界について学んでおくことは決して無駄にはなりません。むしろよい勉強ができたと思う心の余裕を持ちながら、他業界の可能性を広げる活動も行ってみることをおすすめします。

業界研究のやり方5.あなたが興味を持った業界や企業の共通点を見つける
4までのステップを続けると、少しずつ本当に興味を持てる業界が2〜3個に絞れるようになってきます。そこで行ってほしいのが、興味を持った業界・企業の共通点を見つけることです。このとき「BtoB(対法人)」「BtoC(対個人)」を横軸、「有形・無形サービス」を縦軸に置いて4つに分類してみると。さらに自分の志望している方向性がわかりやすくなるでしょう。 対法人・対個人というのは、その企業の顧客となる人が法人か個人かという違い。有形・無形サービスは、例えば食器などのように形があるものを販売しているのか、コンサルティングなどのように形のないもの(例えばアイデアなど)を販売しているかで分けられます。

志望企業や働き方は一緒になる傾向があり、あなたがどのようなことを成し遂げたいかによって変わってきます。そのため、違う業界や企業の共通点を探すにはとてもよい軸となるでしょう。これは、自己分析にもつながってくる大切な作業。なぜなら、面接官がよく聞く質問に入っている内容だからです。
面接官のよくある質問に、「他の選考中企業や志望業界はどこか」というものがあります。なぜこの質問をするかというと、その人が手当たり次第に選考を受けているのではなく、選んだ軸がどこにあるのかを見たいから。自分なりに業界や企業研究、そして自己分析をした結果で「この軸を大切にしたい」という答えにたどり着けているのかを確認したいのです。

業界トップ企業に入社するというモチベーションだけでは、仕事を続けていけなくなるタイミングが訪れるかもしれません。しかし自分の内側から出てくる理由があれば、生半可な気持ちではないことがわかります。
その業界・企業に覚悟を持って入社しようとする人を、どの企業も採用したいはず。答えを見つけられたことを端的に伝えられれば、企業側としても喜んで採用したい人材になれることでしょう。その理由を分かりやすく伝えるためにも、業界研究は欠かせない就活の1つといえます。

おすすめの情報収集方法


業界研究や企業研究を行った後にも、日常的な情報収集は必要です。毎日企業を取り巻く環境は変化していますので、業界研究後に大きな変化が訪れている可能性もあります。その業界を志望しているのであれば、知っているのが当たり前ですね。
就活中はこれまでの学生時代に比べとても忙しいでしょう。そのため、効率よく情報収集することがとても大切です。下記のような収集方法で、負担なく情報をキャッチしておきましょう。

・日経新聞をくまなく読む
社会人として情報収集には新聞が最適です。

・ニュース情報の共有サービスで業界の関連記事とコメントを読む
毎日さまざまなメディアから記事を収集しているため、効率よく情報をキャッチすることができます。また、コメントを残している数が多い記事であれば、関心度が高いこともわかるでしょう。そのため、どれだけ大きなニュースかを簡単に判断することも可能です。できれば、自分もコメントを残してみるとよい勉強になりますね。

・企業や業界に関連したSNSをフォローする

志望している企業・業界のSNSがあるようであれば、フォローして情報をキャッチしておきましょう。企業が発信したい情報であるため、面接でも意見を求める質問として出てくる可能性があります。

・RSSフィードで業界関連の情報を逃さない
RSSフィードを使えば、業界関連のポータルサイトの更新情報をキャッチできます。毎日見に行く必要がないので、忙しい就活生でも楽に情報収集することが可能です。

・Googleアラートを使って業界や志望している企業の情報を逃さない
特定の企業・業界に関するキーワードをGoogleアラートに登録することで、そのキーワードを含んだ記事をメールで届けてくれます。必要な情報をキーワードで拾い上げてくれるため、情報の取りこぼしがかなり少なくなるでしょう。

まとめ


就活における業界研究の重要性、そしてそのやり方を理解できたでしょうか。ここで収集した情報は、社会人になってからも非常に役立つはず。さらに、自己分析や志望動機の作成においても非常に役立ちます。
効率を大切にすることと、自分の興味の幅を狭めないようにするということ。この両軸を大切にしながら、ぜひ有意義な業界研究を行ってください。そして、志望企業の内定を勝ち取りましょう。

執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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