面接が終わった後はお礼メールを送るべき?それとも送らなくてもよい?いろいろな情報があるため、就活では何が正解なのかわからなくなってしまうこともあると思います。今回は、そんな悩みも多い面接お礼メールの送り方・送るべきタイミング・工夫すべきポイントなどについて例文つきでご紹介していきます。ぜひ望み通りの内定を得られるよう、参考にしてみてくださいね。
目次
1.
面接お礼メールの意味とは?
2.
お礼メールを特に送ったほうがよい場合って?
3.
面接お礼メールのマナー
4.
面接お礼メールの例文集
5.
まとめ
まずは、就活経験者のみなさんに実際に面接など選考が終わったあとにお礼の連絡をしたことがあるのかどうか聞いてみました。
したことがある 155人(38.1%)
したことがない 252人(61.9%)
約4割の人が、選考後にお礼のメールを送っていたようです。では、面接などの選考のあとに、お礼をすべきだと思う理由について、聞いてみましたのでご紹介します。
●礼儀だから
・礼儀としてはお礼の連絡はするべき(男性/24歳/印刷・紙パルプ)
・社会人のマナーだと思うから(女性/25歳/食品・飲料)
●印象をよくするため
・印象がかなり変わってくると思うから(男性/23歳/電力・ガス・石油)
・会社に興味を持っていることが伝わると思う(女性/25歳/機械・精密機器)
●その他
・就職後の人間関係向上のために(女性/25歳/食品・飲料)
・お礼をして損はない(男性/24歳/情報・IT)
「お礼をしておいて損はない」という通り、感謝の言葉を言われて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。人事の方々もわざわざ面接の時間を割いてくださったわけですから、お礼を伝えておいたほうがいい印象を残せそうですね。
マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2016年3月
調査人数:就活を経験した若手社会人男女407人(男性206人、女性201人)
では、実際面接のお礼メールを送るのがよいのか、それとも送らないほうがいいのか。判断しかねる場合もあるかと思います。そもそも面接のお礼メールは何のために送るのでしょうか? 面接のお礼メールに含まれている意味にはこの2点があります。
・時間を割いていただいたお礼を伝えるため
・次回選考に呼んでもらえるような志望度合いの高さを印象に残すため
一番いけないのが、「面接お礼メールは送るのが当たり前」「送らなければならない」という就活神話を気にして、ただテンプレートのようなメールを送ること。忙しい人事担当者や面接官に何の工夫もないテンプレートメールを送るのであれば、かえって迷惑になるケースもあります。
相手の迷惑にならず、印象アップできるような面接お礼メールの送り方をご紹介していきます。
面接のお礼メールは一次面接から最終面接、どのタイミングで送っても問題ありません。しかし面接のお礼メールを送った方がよいと思われる場面もありますのでそれをご紹介します。
思うように自己アピールができなかったと感じる面接の場合は、面接が終わってすぐ選考結果が出る前に送付するように心がけましょう。勘違いしてはいけないのは、お礼メールを書いたからといって不合格が合格に変わるわけではないということ。選考通過しそうな候補者がたくさんいる場合、志望度の高いこと意欲を伝えられるメールを送れば、何もしないよりも検討される可能性を上げることができます。最後の悪あがきと言われてもやっておいて損することはありませんよね。
感触がよかった面接こそ注意しなければならないポイントがあります。感触がよかった面接の場合、面接後に面接官側の気持ちの変化が訪れます。面接が盛り上がれば盛り上がるほど、面接後の気持ちが冷めていくスピードも速いのです。
マリッジブルーのように結婚という大きな決断をした後は、誰しも本当にそれでよいのかと迷うものですよね。特に未経験しかおらず、実力が拮抗しているような新卒の採用面接などでは悩むのも当然です。また、新卒採用はミスマッチする傾向があり、退職してしまう人材が多いという特徴もあります。
また、優秀であったとしても退職しない人材かどうか不安になる気持ちは面接官の経験がなくても何となく理解できるはずです。そんなタイミングでお礼メールが届き、志望動機の明確な理由や自社に対する志望度が上がったという内容があれば、面接官も安心して合格させようという気持ちになれるかもしれません。
うまくいかなかった面接と重複しますが、志望度の高い企業の面接は思った以上に緊張してしまい、実力が発揮できないことが多いです。また、緊張のあまり自分が失敗しているかどうかにも気づけない場合もあるため、志望度の高い企業の面接を受けた場合はその後にお礼メールをしておくと後悔せずにすみます。
■面接お礼メールを台無しにしてしまうタブー
・連絡先を無理矢理調べてメールすること
・誤字脱字のチェックを怠ること
・ビジネスマナーに則っていないメール文面で送ること
・面接から数日経って送付すること
これをしてしまった場合、むしろ送らない方がよかったというくらいの大きなミスとなります。せっかく時間をかけてやることですから、ミスをしないように注意して取組みましょう。
面接お礼メールだけに限らずビジネスメールでも気をつけるべきポイントと流れがあります。しっかり学んで失礼のない面接お礼メールを作成しましょう。
1.簡潔で要旨が伝わる件名
2.表記間違いのない宛先
3.ビジネスマナーに則った挨拶
4.簡潔で熱意が伝わる内容
5.結びの挨拶
6.署名
この6つの項目をクリアして初めてお礼メールが完成します。1つ1つ詳しく説明していきますね。
・二次面接のお礼【◯◯大学◯◯ ◯◯】
このように書いておけば件名を見ただけでどの面接段階の応募者か、新卒中途、大学名、名前などがわかるため、一瞬でいつ行動すべきか、何をするべきかを判断することができます。忙しい人事担当者の手を煩わせないよう、件名には特に配慮しましょう。
株式会社〇〇
管理本部 人事部採用課
課長 〇〇 〇〇様
メールの本文の所にはこのような改行を交えながら見やすい文章を作っていきます。最初に会社名、改行して部門や課など所属しているところを表記。さらに改行して役職名を書き、最後にお名前をフルネームで表記します。
特に宛先については前株、後株表記の間違いや、部門の間違い、お名前の漢字変換間違いなど、意識をして見返さない限り間違えてしまう可能性が高い項目が含まれています。しっかり見返すことでミスを防ぎ、ビジネスマナーのわかっている学生だということも一緒に伝えていきましょう。
ビジネスの場では
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いつも大変お世話になっております、〇〇でございます。
先日は貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
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などの文章でメールの内容が始まっていきます。今回は面接のお礼メールなので、このように書くのがオススメです。メールを送ったことがなければ、次のような表記でも問題ないでしょう。
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突然のご連絡大変失礼いたします。
本日面接をしていただいた〇〇大学の〇〇でございます。
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この文面の後に本日のお礼や、志望度合いが高まったエピソードを盛り込み、本文を作っていきます。
本日の面接のお礼を申し上げたくメールさせていただきました。
この度は二次面接という貴重な機会を頂戴しまして誠にありがとうございました。
〇〇様から『いつでも顧客の期待を5%上回る仕事』を心がけてきたというお話を聞き、貴社の営業職で持ち前の向上心を活かし、顧客の期待を超える仕事をし続けたいと強く実感いたしました。
以前より貴社を第一志望として就職活動を進めてまいりましたが、一次面接では〇〇様、二次面接では〇〇様のように自分の限界を決めずに仕事ができる貴社で働く方の姿勢を知ることでさらに貴社で働きたいという思いが強くなりました。
本日の面接がよい結果になった場合、さらなる努力を重ねてまいる所存です。
改めて面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
〇〇大学〇〇学部
〇〇 〇〇
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:00000@aaaa.ac.jp
住所:郵便番号000-0000 東京都◯◯区1-1-1
このような流れで作成していきます。例文を見ながら面接のエピソードを考えてみてくださいね。
それでは、面接のお礼メールの例文をご紹介します。この例文を参考に、署名や件名などの基本的なポイントを確認することに加え、熱意をアピールするオリジナリティある表現を考えてみましょう。
ポイントを押さえて送ることで面接の通過率をアップさせてくれる可能性のあるお礼メール。送るタイミングや気をつけるポイントなどを例文付きでご紹介しました。お礼メールなどもそうですが、就活において1番重要な事は相手の気持ちに立って考えることです。情報に振り回されるのではなく自分で考えて行動することでよい結果を生むことができるようになりますよ。さまざまな情報を吸収し、自分なりのやり方を見つけて就活を成功に導いてくださいね。
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