「あなたは〇〇に例えると何ですか?」という質問は面接でよく登場しますが、とっさに何と答えていいか分からず答えに詰まってしまった経験がある人も多いのでは? 今回は、たとえを通しての自己PRを求められた場合の対応方法を先輩たちの回答をもとに解説します。
「あなたは何色?あなたを動物にたとえると何?」このように、自分を何かにたとえての自己紹介を求められる場合があります。しかし、面接官はプロの心理学者ではありませんから「○色にたとえたらから仕事で成功しそうだな」と判断できるわけではない場合がほとんどです。よってこの質問は、「少し機転が必要な投げかけを通して、暗記的ではない回答を聞くことが目的」と捉えれば良いでしょう。
以下は、「あなたを飲み物にたとえると」に対する先輩たちの回答です。あなたの回答イメージを膨らませる参考にして下さい。
Aさん「私は楽しい雰囲気を作ったり、やる気・元気を与えたり、辛いときにも必要な『お酒』のような存在です」
Bさん「飲み物にたとえると、私は『水』です。その理由は、水と私には『融合』と『適合』というキーワードが存在するからです」
Cさん「私を飲み物に例えると『緑茶』です。緑茶には、飲む人をほっとさせる効果があります。また、煮出せば煮出すほど深みを増します」
Dさん「私を飲み物に例えると『スポーツ飲料水』です。スポーツ飲料水は体に吸収しやすく、すぐにエネルギーになる飲料水です。私はスポーツ飲料水のように、自分の知らない知識を吸収し、その知識を自分のものとしてすぐに利用することができます」
Eさん「私は『牛乳』です。牛乳は、例えば、ミックスジュースなどでオレンジやバナナなど様々なフルーツの風味を活かし、1つのジュースとして味をまろやかにまとめてくれる働きがあります。この「まとめる効果」は、私の長所と似ています」
A~Eさんの回答から、単に飲み物に例えるだけでなく、自分の長所等や人柄をアピールしていることが分かります。そしてこの後に、たとえた理由(ほっとさせる、知識を自分のものとしてすぐに利用できる、まとめる効果等)と一致するエピソードを続ければ良いのです。Bさんの自己PRの後半を紹介しますので、エピソードとつなげる場合の参考にしてみて下さい。
「飲み物にたとえると、私は『水』です。その理由は、水と私には『融合』と『適合』というキーワードが存在するからです。前者の融合は、水は様々な食べ物との相性が良いことを指しています。私は幼い頃から国内・国外を問わず転居する機会が多く、新しい環境に素早く馴染んできました。その結果、新しい環境下で友人をつくることが特技となりました。実際に、国内はもちろんのこと海外7カ国に友人がおり、文通や直接現地に訪ねたりしています。
後者の適合は、水が他の物と混ざり合いやすいと同時に、混ざり合った後も、その特徴を失わないことを指しています。私は、その場が気まずい空気の場合には仲介役をこなしたり、グループ課題をする際に私の得意分野であった場合には自らリーダー役を名乗り出たりと、スムーズな対応を図ることができます。
以上の点から、飲み物の中で私と共通する特徴が最も多くみられるのは水であると判断しました」
なぜ、それにたとえるのかの理由を説明した後に、その理由とマッチする長所や特徴を発揮したエピソードを続けましょう。
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