就活も忙しさのピークとなると、丸1日外に出っぱなしということもありえる。特に地方から日帰りで上京する就活生などは、朝早くに出発して、帰りが夜遅くというクタクタのスケジュールになることもあるだろう。
体力を消耗するのは、就活生だけではない。丸1日外に出ていたら、ケータイのバッテリーも残量が危うくなる。いざというときの通話機能はもちろん、ネットでの調べものやメールが出来なくなるのは就活生にとって死活問題だ。そこで今回は、就活中のバッテリー対策について、ケータイの話を中心にご紹介したい。
最も手軽な電源の調達方法はコンビニでケータイ用電源を購入すること。ものにもよるが、一般的には1,500円前後で市販されており、効果としては1回の充電で20時間程度の待ち受け、40分程度の連続通話が可能になる。フル充電とまではいかないが、買ってすぐ使えるのは緊急時に大きな助けになるはずだ。
とは言え、外出時にバッテリーの残量が少なくなるたびに使い捨てのケータイ用電源を購入するのは懐にやさしくない。出費を抑える方向も検討するならば、最も金銭的に負担が少ないのはやはり携帯電話ショップでの充電。充電中の移動は出来ないし、1人30分くらいしか使えないためフル充電は不可能かもしれないが、時間に余裕があるときにはこちらを利用して節約するのが賢い選択だろう。
先ほど紹介したものは最も手軽な調達手段だが、すべてはコンビニやショップが出先にあればという仮定の話。もしも電池がなくなりそうなのに、まわりにお店もなければそれらを探す時間もないというピンチが訪れたら一巻の終わりだ。そこで、もう一歩先のバッテリー対策として、モバイルバッテリーを持ち歩くこともオススメしたい。
「モバイルバッテリー」とは読んで字のごとく、携帯型充電器。繰り返し使えるモバイル電源だ。機能は先に紹介したケータイ用電源より格段にアップする。たとえば「エネループモバイルブースター」(都内大型電気店等の参考価格:5,980円)は、iPhoneなどのスマートフォンであれば、電池残量0%の状態からフル充電までを3回くらい充電できる。これほどの予備があれば、外出先で電池に困ることはなくなるだろう。
なお、最新モデルは給電スピードも早く、USBを通して給電できるIT機器ならケータイ、ノートPC、デジカメなど何でも充電可能だ。各ケータイのUSB充電ケーブルは100円ショップで購入できる。なくしたときのために2~3本買っておけば準備はバッチリだ。
ただ、一点忘れてはいけないことがある。いくら充電環境を整えても、ケータイの電池が寿命を迎えては、宝の持ち腐れとなる。そうならないためにも、ケータイを購入したら予備電池を最低一つ買うクセをつけよう。価格は1,500円程度だし、これでケータイの長持ちにつながるのであれば安いものである。
「エネループモバイルブースター」。
スマートフォンや音楽プレーヤーのほか、
ゲーム機などにも対応している。(画像提供:三洋電機)
これまでは主にケータイのバッテリーについて紹介してきたが、最後はノートパソコンについて。もし、外出時に持ち歩いているノートパソコンのバッテリーが切れた場合は、電源使用可能なスポットを利用するのが一番。
有名なところでは「スターバックス コーヒー」「マクドナルド」「ロッテリア」「ルノアール」などの店舗の一部では、飲食物の購入と引き換えに電源を使用できる。近場にあった場合はぜひ確認してみてほしい。
上記以外のカフェを見つける場合は、「電源カフェ」や「ハックスペース」など、日本全国に散らばる電源・コンセント・無線LAN(WiFi)が使用可能で、充電も出来る飲食店や公共施設情報をまとめたサイトを見てみよう。「電源カフェ」というキーワードでネット検索すれば、たくさん出てくる。そこから近場の電源が使えるスポットを見つけるのが一番早いだろう。
ただし、これもその場しのぎには変わらないので、充電環境を万全にしようという意識の高い人は、いっそのこと1~2万かけてノートパソコン用の予備電池を購入するのも手かもしれない。確かに、この時期のまとまった出費は痛手ではあるが、長い目で見れば、社会人になってからも使えるもの。今から未来のモバイル環境を整えておくのは、決して時期尚早ではない。
ケータイやノートパソコンなど、手持ちのアイテムの電源対策をしっかり整えて、快適に就活を進めよう。
「電源のあるカフェを探すなら【ハックスペース】」のトップページ。
検索する以外に、サイト側も電源使用可能スポットをオススメしてくれる
文:下元陽(BLOCKBUSTER)2010/11/16更新