スーツスタイルには欠かせない革靴。革靴をスタイリッシュに履きこなす上でポイントになるのが靴紐の結び方ですよね。自己流で変な結び方をしていたり、すぐにほどけてしまったりしていませんか? 靴紐の結び方が変だとふと見えたときにだらしない印象になってしまいます。また、すぐにほどけてしまうと結びなおさなければいけなかったり転んでしまったり……今回は、きれいでかっこいよくてなおかつほどけない靴紐の結び方をご紹介します。
■靴紐の通し方はシングルで!
靴紐の結び方の前に、「靴ひもの通し方」にもいくつか種類があるのをご存じでしょうか? その中で、革靴に最適な靴紐の通し方が「シングル」という通し方です。靴紐が通された状態で売られている革靴は、ほとんどがこのシングルの通し方になっています。
以下の要領で通していきましょう。
まず列の一番下の穴に上から靴紐を通します。次に、靴紐の片端を、もう片方の列の「一番上の穴」に下から通しましょう。
一番上まで通したら、結んで完了です。
他にも交差するように穴の上から交互に通していく「オーバーラップ」などいくつかの通し方がありますが、革靴にはシングルが適しているようです。
■「二重のちょうちょう結び」でほどけない!
適切な靴紐の通し方の次は、ほどけない結び方です。ちょうちょう結びでキュッときつく結んでも、なぜか靴紐が緩んでしまうことも多いですよね。そうならないためにオススメなのが「ベルルッティ結び」という結び方です。
『ベルルッティ』というのはフランスの紳士靴ブランドの名前。このブランドの靴が全てこの結び方なので、このような呼ばれ方をされるようになりました。
簡単でほどけにくいベルルッティ結びの方法を紹介しましょう。
まず普通のちょうちょう結びと同じように両方の靴紐を結びます。
結んだ靴紐の片端を、もう一度ひもの内から外へくぐらせます。くぐらせたら、キュッと締めましょう。
次は普通のちょうちょう結びと同じように輪っかを作り、そこにもう片方のひもを巻き付けて輪っかを2つ作ります。ただし、このまま結ばずに、後から作った輪っかを結び穴の中にもう一度くぐらせてからキュッと結びましょう。これで完成です。
ほどけない靴紐の結び方をご紹介しましたがいかがでしたか? 手順としては普通のちょうちょう結びと同じなので、そこまで難しくありません。しかし見栄えはずっと良く、ほどけにくくさも段違いです。革靴を履く際は、ぜひこの結び方をしてみてください。大事な面接の日に、何度も靴紐がほどけるストレスを感じないで済みますよ!
文●中田ボンベ@dcp