手紙で手書きのお礼状を送るときは、ビジネス向けのシンプルな便箋を選びます。そして文面は季節の挨拶を含む前文と、オリジナルの本文、末文で構成します。縦書き、横書きどちらでも大丈夫ですが、それぞれ若干書き方のマナーが変わるので確認しておきましょう。
Point1
宛名は大きめに記入。
Point2
無地の用紙にタイプしたビジネス文書と違い、便箋に直筆するときは日時、名前を最後に記入すること。
Point1
縦書きの場合、「拝啓」の頭語から直接書き出す。
Point2
結語のあとに後付けとして、日付、大学名、名前を書く。
Point3
宛名を最後に記入。自分の名前が下にくるように本文と同じ大きさで、反対に社名、担当者名は一番大きく書く。
冒頭の「時候の挨拶」は、季節に合ったものを選んで書きましょう。
手紙の場合、マナーと同じくらい丁寧に字を書くことも大切です。美しい字を書くことは難しくても、丁寧な字は誰にでも書くことができます。相手が読むことを考えて、心を込めて書くことを念頭においてください。なぐり書きのお礼状を送るくらいなら、メールを送ったほうがいいでしょう。監修者●上田晶美
上田晶美(うえだあけみ)
1994年ハナマルキャリアコンサルタントを設立し(現在は株式会社ハナマルキャリア総合研究所)以来、大学生の就職、社会人の転職に関する講演、執筆を手がける。年間約20の大学でその他の講演も含め200講演。就職関連の著書20冊。1983年早稲田大学教育学部卒業。近著に『ちょっと待ったその就活!』(技術評論社)、『働くための「話す・聞く」コミュニケーション力って何?』(ぺりかん社)